手術の有無別「がん5年生存率」【前立腺、胃、大腸】
医師らが手術を勧めるなかで、なぜ自ら「放射線治療」を選ぶことができたのか。
「生き残るだけなら手術のほうが確率は高いかもしれない。でも、調べるうちに手術後の自分の姿が見えたことが大きかった。生活が激変してこれまでの仕事が続けられなくなるなら、リスクがあっても放射線にしようと思ったんです。
ただ、外科の医師から放射線治療について提案されることは“お手上げ”でない限りありえない。結局、自ら専門家に聞いて回ったことで、やっと決断することができました」(金田氏)
日本人の2人に1人が罹患するがん。医師との信頼関係を築きつつも自ら冷静な判断を下すことが、がん闘病の成否を分けるのかもしれない。
※週刊ポスト2021年10月29日号