唯一無二の世界観で人気のSuchmos(Instagramより)
「ユーミンが、Suchmosの音楽性に惚れ込んだのです。ボーカルのYONCE(30才)の母親がユーミンのファンで、本人も子供の頃にライブに行ったことがあったことにも縁を感じていたようです。何より、メンバーの才能だけではなく、音楽をやる喜びのようなものを強く感じとって魅了されたんだとか。
2017年には音楽フェスの客として、ユーミンはわざわざ山中湖(山梨)まで足を運んでいました。その理由も『Suchmosをフェスで見たかったから』というのですから、相当通じ合うものがあったのでしょう」(前出・音楽関係者)
フェスが終わった後には、ほかの出演者も含めての打ち上げにユーミンも合流したが、隣に座ったのはSuchmosのメンバーだった。
「その後も一緒にバーベキューを楽しむなど、キャリアや年齢の差を超えて、リスペクトし合う関係性になっていました。誰もがうらやむ、とてもいい関係性でしたね」(前出・音楽関係者)
自身のラジオ番組のゲストにYONCEを招いたり、同じステージに立つなどコラボレーションにも積極的で、2020年のSuchmosの全国ツアーには、ユーミンがゲスト出演する予定にもなっていた。しかし、新型コロナの影響でライブの延期が決定。その後、全ツアーの中止が決まっただけでなく、2021年2月には突如、活動休止を発表した。
「メンバーは休止の理由を“修行の時期を迎えるため”と説明していました。なので、ファンだけなく業界の人たちも、再始動を待ちかねていました」(イベント関係者)
ライブの中止、そして活動休止。すべてが止まってしまったように思える日々も、小杉さんは前向きな時間を過ごしていたという。小杉さんの知人が語る。
「自分で音楽を作り続けていましたし、ほかのミュージシャンのサポートとして演奏も行っていました。また、プレーヤーとしてだけでなく、プロデューサーとしての活動も念頭に、新しい形での音楽のかかわり方も模索していたんです。死の直前まで、新しい未来に向けて話をしていた関係者も多くて、皆一様に突然の死を驚いています」
小杉さんが亡くなった日付、そして死因は事務所から明らかにされていない。ただ、事務所の発表のちょうど1週間前に起きた人身事故との関係が、静かに囁かれている。
今年、5件目
神奈川県相模原市・消防局の話。
「指令が流れたのは7時19分のことでした。私たちの方が警察より先に現場に到着しましたが、医師の判断を仰ぐ必要のない状態でしたので、救急搬送はしませんでした。男性の所持品から、身元の判明ができたということです。お名前は個人情報なのでお伝えできません」