高校野球でも高性能弾道測定器が使われるケースも
野球の打球や投球を高感度のカメラとレーダーでトラッキングする「高性能弾道測定器Rapsodo」(ラプソード)は、球速をはじめ、球の回転数や回転軸などの数値を瞬時に可視化し、ピッチングを評価・改善することを目的とする。
今年3月に日本法人が設立されたシンガポールのRapsodo社が手掛けるもので、価格は71万5000円(税込)。持ち運びもできるコンパクトさも特徴のひとつで、MLBでは全球団が導入しているポータブルトラッキングシステムだ。
数値を可視化することで、投球時の回転数や回転軸など理想となる数値に可能な限り近づけるトレーニングに適しており、米国では大学などでも採用されている。日本でもプロリーグの他、社会人野球や大学、高校などで導入が進んでいる。
過度な反復練習で体を壊すケースが問題視されている高校野球の現場では、科学的理論に裏付けされた効率的な練習方法でパフォーマンスの最大化が可能と、特に需要が高まっている。
※週刊ポスト2021年10月29日号
取得できるデータは、球速、回転数、回転軸、変化量、ストライクゾーン分析など。投球軌道をグラフィカルに再現することもできる