両レースとも3着だったステラヴェローチェにしてみれば負けられないレースだし、前走神戸新聞杯でも順調さを証明した。ここはあっさり力を見せつけるかもしれない。
しかし一方で三冠を狙ったミホノブルボンやネオユニヴァース、メイショウサムソンが夢を絶たれ、ダービーでその強さを見せつけたアグネスフライトやジャングルポケットも馬券圏外に敗れているのが菊花賞。一方、メジロマックイーンやマンハッタンカフェ、キタサンブラックは、ここを勝つことで「強い馬」になっていった。
エアサージュやヴェローチェオロにもそんな匂いがするのだ。
●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。