初のワンマンライブツアーに挑んだ(提供写真)

初のワンマンライブツアーに挑んだ(提供写真)

 ワールドワイドな人気があることを踏まえれば、TikTokで大きな反響を呼んでいることもうなずける。今年6月には、ベトナムで“肉切りダンス”と呼ばれてブームを巻き起こしていた楽曲で彼女たちが踊り、TikTokに投稿された動画はベトナムのニュースサイトでも話題になった。とはいえ、実は彼女たちが披露するダンスの大半では、自ら振り付けを行っている。セルフプロデュースの才能も、注目を集める理由の一つであるはずだ。中村氏は新しい学校のリーダーズの魅力についてこう語る。

「グループとしての魅力の一つは“生命力”あふれるダンス。彼女たちは自分たちのことを“青春日本代表”と謳っていますが、そのステージを見た人はその名の通りに“青春”を前面に押し出し全力で体を躍動させる、衝動的かつ前衛的な彼女たちの激しい踊りにまず圧倒されます。

 振り付けはすべて彼女たちが考えており、今年5月にリリースされたHey!Say!JUMPの『ネガティブファイター』の振り付けを担当したことからも、クオリティーの高さがうかがえます。

 同様に、その激しく個性的な動きは秒単位の短い時間で強烈なインパクトを残せるTikTokと相性バツグン。もはやYouTubeですら彼女たちのスピードに追いついていない。まさに時代とシンクロし走り続けていると言えるのではないでしょうか」(中村氏)

 加えて、メンバーの飛び抜けた個性も魅力の一つとなっているようだ。中村氏が続ける。

「メンバーひとりひとりの個性も強烈です。中でもメガネをかけたSUZUKAは独特の言語感覚を持ち、山海塾(世界的な舞踏カンパニー)を崇拝しているなど、同世代の中でもかなり異色の存在。MIZYU、RIN、KANONの他のメンバーもそれぞれにバックグラウンドを持っており、ポテンシャルと可能性を感じさせます。

 SNSで常に監視され、他人の目や炎上を恐れ、こじんまりとまとまってしまいがちな今の時代において、彼女たちに日本は狭すぎます。固定観念や古い価値観、窮屈な枠組みからどんどんはみ出して世界を相手に大活躍して欲しいですね」

 11月にはアメリカ・ロサンゼルスへと赴き、初の海外ライヴとして音楽フェスティバル「Head In The Clouds」に出演する予定の新しい学校のリーダーズ。世界を股にかけて活躍する彼女たちのスピードに、“お茶の間”は追いつくことができるだろうか。

◆取材・文/細田成嗣(HEW)

その音楽とダンスに世界からも注目が集まる(提供写真)

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米ロサンゼルスでの音楽フェスに出演予定(提供写真)

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客席を興奮の渦に巻き込んだ4人(提供写真)

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