トヨタ自動車・豊田章男CEO(時事通信フォト)
自動車メーカーで国内トップのトヨタにはまだ遠く及ばないものの、急成長する日本電産の勢いは無視できないという。経済誌『経済界』編集局長の関慎夫氏が語る。
「自動車業界は値上げの理由として、『常に付加価値を提供してきたから』と言いますが、そろそろ限界が来ている。電機業界と同様に、価格破壊の波が来るのが必然です。日本電産はその波に乗ろうとしている。既存の自動車メーカー、特にトップのトヨタからすれば、日本電産は最大のライバルになったのではないでしょうか」
永守会長の野望が、無謀ではないことは誰もが予感しはじめている。
※週刊ポスト2021年11月12日号