寒ブリには美容効果も期待できる(写真/全国漁業協同組合連合会提供 )
冷たい海を南下していく「寒ぶり」を強く推すのは、管理栄養士の金丸絵里加さんだ。
「特に脂ののりがよく、赤く染まった血合いの部分には鉄分やビタミンなどが多く含まれています。加えて、健康な髪や爪の育成に役立つビタミンB群の一種であるビオチンや、たんぱく質の代謝や免疫機能の促進、神経伝達物質の合成に関与してリラックスにも役立つビタミンB6もたっぷり。美容のためにも積極的に食べてほしい」(金丸さん)
みそ煮や塩焼き、缶詰など食べ方にさまざまな選択肢のあるさばを勧めるのは、「ベターホームのお料理教室」講師で管理栄養士の山崎利恵子さんだ。
「みそ煮はもちろん、竜田揚げなどさまざまな料理に使えるうえ、血流や脳にいい影響を与える優れた食材。調理の際は、みそやしょうゆ、しょうがを使って臭みを消すといいでしょう。骨ごと食べられる缶詰も、カルシウムを豊富に含むためおすすめです」
一年中販売されている缶詰だが、専門家から見れば“旬”が存在するのだそう。
「缶詰も、冬に捕ったさばを加工したものの方が栄養価が高く、おいしい。見分け方は“製造日”。12月になっているものを選んでみてください」(管理栄養士の中沢るみさん)
※女性セブン2021年11月25日号