ライフ

EPAやDHA多く、長生き効果期待できる青魚 缶詰の旬は製造日で見分ける

黄色味もあるきれいで艶やかな海の幸

青魚は動脈硬化や肥満などさまざまな効果が期待できる(写真/全国漁業協同組合連合会提供 )

 健康で長生きするためには、食べ物に気を使う努力が必要。食と健康の専門家たちが推奨するのは“旬のもの”を食べることだ。秋葉原駅クリニック医師の佐々木欧さんが言う。

「一般的に“旬”とは、産卵期に備えて栄養や脂質を蓄えた、脂がのった時期をいいます。この時期の魚にはEPAやDHAといった良質な油をはじめとした栄養成分が豊富。動脈硬化や肥満、アレルギー予防などさまざまな健康効果が見込めます」

 中でも専門家が推奨するのが、さんま、さば、ぶりなどの青魚だ。その理由はこれらの魚に豊富な、EPAとDHAと呼ばれる不飽和脂肪酸だ。美容皮膚科医の柴亜伊子さんが解説する。

「青魚はすべて、良質な油分であるこれらの脂肪酸が豊富です。EPAには血流改善効果に加え、抗炎症作用もあるためがんをはじめとしたさまざまな病気の予防に役立つ。DHAには頭の回転をよくする働きが見込まれます。物忘れや老化を防止するためには、青魚をたっぷり摂るべきでしょう」

 フードプロデューサーの小倉朋子さんは、青魚を食べると長生きが期待できると主張する。

「EPAは心臓発作の低減と、DHAは脳卒中による死亡率の低減と強い関連性があるとされています。さらにこれらの成分の血中濃度が高かった人はそうでない人に比べて死亡率が低く、平均で2.2年も長生きしていたというデータもあるほどです」(小倉さん)

 青魚はEPAとDHAが豊富なものばかり。どれを選んで食べるかは、ほかの成分やお好みの食べ方に合わせて選ぶといい。柴さんはいましか食べられない「生のさんま」に1票を投じる。

「この時期限定で出回っている生のさんまは、とにかく新鮮でおいしい。普段ならば苦みが強く苦手な人も多い真っ黒な内臓もコクがあって味わい深い。内臓は鉄分や亜鉛、カルシウムなどのミネラルや、ビタミンA、B群、D、Eなど栄養の宝庫です」

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン