東京都は1日の新規感染者数が1桁になる日も出てきていて、病床使用率は1%前後にまで下がっている。今夏の感染拡大時には、病床使用率が90%を超え、患者が入院できずにたらい回しにされていたのが嘘のようだが、オミクロン株でまた医療が逼迫する可能性はあるのか。
「今、日本はコロナの感染者が非常に少ない状態で、幸運だと思います。水際対策を徹底して行ない、仮にオミクロン株の感染者が出ても接触者を追跡していけば、流行を抑えることは十分可能だと思います。もし抑えられなくても、流行を先延ばしする時間稼ぎにはなり、第6波を受け止められる医療体制を整えられます」(森内教授)
※週刊ポスト2021年12月17日号