ドイツで休暇を取ることが推奨されているのは、それが生産性を上げることにつながるからだという。

「ドイツでは、休暇をきちんと取得することで、リフレッシュができ、家族との関係も安定し、その結果、仕事の生産性が上がるという考えがあります。また、本当に休暇でリフレッシュするには、頭の中から一度、仕事のことを追い出す必要があります。すると、仕事に戻った時、新鮮な気持ちで、?剌(はつらつ)と会社に向かうことができる。頭の回転も速くなり、集中力もグンとアップするはずです」(キューリング氏)

「禍(わざわい)転じて福となす」ではないが、日本人もコロナ禍の中で新しい働き方と休み方を知ったのだから、「人生を満喫する」「家族や友人との時間を大切にする」ドイツ流の生き方を取り入れてはどうだろう。

【参考文献】
『ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか』(キューリング恵美子著・小学館新書)

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