その一方で、興味深いのが前回箱根王者である駒沢大の動きである。29日に発表された区間エントリーでは、5区に金子伊吹(2年)が起用された。金子は今年の激坂王で10位に入っているものの、同じ駒沢大には激坂王で4位に入った大坪幸太がいる。13.5kmの激坂王のコースで、大坪は金子よりも1分以上いいタイムでフィニッシュしているが、発表されたエントリーでは、大坪が山登りの手前の4区、金子が5区となっているのである。
ただし、29日に発表されたオーダーは当日変更が可能で、1日に最大4選手、2日間で合計最大6選手の登録変更が可能になる。それだけに、当日にどのようなエントリー変更があるのかを予想するのがファンにとっても楽しみのひとつだ。駒沢大は5区・金子のまま臨む選択肢以外にも、前回も5区を走った準エース格の鈴木芽吹(2年)が補欠登録から当日変更でエントリーされる可能性などがあるだろう。
駒沢大の鈴木は故障により今季は出雲も全日本も走れなかった。その鈴木の復活に懸けるのか、直近の激坂王で箱根の急勾配を体験した選手が起用されるのか、それ以外のエントリー変更がありうるのか、大八木弘明・監督の采配を1月2日のギリギリまで楽しみに待つこととしたい。