箱根駅伝一覧

【箱根駅伝】に関するニュースを集めたページです。

フジテレビに入社した松崎アナ
フジテレビ新人女子アナは「元タレント」と異色の「駅伝トレーナー」
 4月1日、お台場のフジテレビ本社では同局の新入社員の入社式が行なわれた。今年は男性10人、女性14人の計24人が入社したという。そして、キー局といえば気になるのが「新人アナウンサー」だ。今年のアナウンサー採用は計3人。そのうち女子アナは岸本理沙アナ(22)と松崎涼佳アナ(22)の2人となった。 フジテレビといえば、将来のエース候補と目されていた久慈暁子アナ(27)が3月末で同局を電撃退社。即戦力として期待がかかる2人の女子アナは、一体どのような人物なのか。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が説明する。「慶應義塾大学経済学部卒の岸本アナは、大手芸能事務所のスターダストプロモーションに所属していた元タレントで近年の女子アナの“王道”ともいえる即戦力候補です。幼少期をアメリカで過ごしたそうで、語学が堪能。慶大在学中は英語のニュースを読み上げる音声チャンネルのパーソナリティを務めていたこともあります。ルックスもアイドル系で、フジテレビらしい雰囲気もある。即戦力として期待が持てますし、『○○パン』シリーズに抜擢されてもおかしくありません」(丸山氏) 一方、もう1人の松崎アナはフジテレビとしては「異色の採用」だと言う。「松崎アナは早稲田大学のスポーツ科学部出身で、箱根駅伝などに出場する『競走部』でトレーナーをしていたそうです。高校時代は自身も陸上選手でしたが、怪我に泣いて大学では選手を支える側に回ったそうです。タレント経験などはありません。現在、フジのエース格として『めざましテレビ』MCを務める井上清華アナ(26)と比べると“対照的”な経歴です。井上アナは『ミス青学』グランプリで、セント・フォース所属にして『news zero』(日本テレビ系)のお天気キャスターをしていた “ピカピカ”の経歴です。そうした先輩アナと比べると異色と言えますね。 ただYouTubeなどで駅伝について話しているのを拝見しましたが、ルックスはフレッシュかつキュートで、かなり好感度が高いキャラクターに見えました。仕事としてのアナウンス力は未知数ですが、声も高すぎず落ち着いていましたね。トレーナーとしての経歴はスポーツ番組などで活きてくるでしょうし、元気な雰囲気は情報番組で重宝されそうです。個人的には高いポテンシャルを感じます」(丸山氏) 松崎アナは早大在学中だった今年1月、同大競走部の箱根駅伝挑戦を支えたトレーナーとして読売新聞のインタビュー(1月13日)を受け、卒業後のキャリアについてこう答えている。〈卒業後は在京メディアに就職する。「間近で見てきた選手のリアルを伝え、自分以外の人をキラキラさせられるような人になりたい」と前を向く。〉 箱根駅伝は日本テレビ系の中継となるが、フジテレビ系でも学生三大駅伝の初戦となる毎年10月の出雲駅伝が中継される。そうした場での活躍がみられるのかもしれない。 即戦力として期待される岸本アナと、ほかにはない経験を積んできた松崎アナ。2人は久慈アナが抜けた「穴」を埋める「アナ」になれるか――。“初鳴き”が今から待ち遠しい。
2022.04.04 11:00
NEWSポストセブン
NHK紅白歌合戦の視聴率をどう考えるか(公式サイトより)
「紅白視聴率34.3%」は低いのか?歴代最低でも驚異的な数字と言えるワケ
 2021年12月31日に放送された『NHK紅白歌合戦』は世帯視聴率34.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)と発表され、歴代最低だった。数字は事実だが、報道の仕方に釈然としない人も多いのではないか。 なぜなら、紅白の視聴率は“縦軸の比較”でばかり論じられるからだ。歴代最高81.4%の1963(昭和38)年と歴代最低34.3%の2021(令和3)年では58年も離れている。テレビ全体の総世帯視聴率が落ちているのだから数字も下がって当然であり、もはや民放が気にしていない“世帯視聴率”という基準で語られることにも引っ掛かりを覚えるだろう。時代は移り変わっており、趣味嗜好が多様化した上に、現在はスマートフォンやパソコンで同時視聴できる『NHKプラス』もある。 そこで“横軸の比較” を加えると、見方が変わる。過去10年の紅白2部の世帯視聴率と年間順位、紅白以外の30%以上番組の本数を並べてみよう。■2012~2021年の紅白2部視聴率と紅白以外の30%以上番組【2021年】34.3%(8位)/紅白以外の30%以上:14(東京五輪8、ニュース4、箱根駅伝2)【2020年】40.3%(1位)/紅白以外の30%以上:1(半沢直樹1)【2019年】37.3%(4位)/紅白以外の30%以上:16(ラグビーW杯3、ニュース10、テニス1、箱根駅伝2)【2018年】41.5%(4位)/紅白以外の30%以上:8(サッカーW杯6、平昌五輪2)【2017年】39.4%(1位)/ 紅白以外の30%以上:0【2016年】40.2%(1位)/紅白以外の30%以上:1(SMAP×SMAP)【2015年】39.2%(1位)/紅白以外の30%以上:0【2014年】42.2%(3位)/紅白以外の30%以上:5(サッカーW杯4、24時間テレビ1)【2013年】44.5%(1位)/紅白以外の30%以上:12(半沢直樹4、サッカーW杯予選1、野球WBC2、ニュース3、24時間テレビ1、フィギュアスケート1)【2012年】42.5%(1位)/紅白以外の30%以上:5(サッカーW杯4、ロンドン五輪1)※ビデオリサーチの「年間高世帯視聴率番組30」をもとに作成。スポーツ以外に年間1位を譲ったのは2003年のみ 昨年は年間8位だったが、紅白より上位はほとんど東京五輪関連だ。スポーツやニュース以外の30%以上は紅白しかなく、その下は22.8%の『芸能人格付チェック2021』(1月1日/テレビ朝日)で10%以上も離れている。紅白は縦軸で見れば“歴代最低”でも、横軸で見れば依然として“音楽・バラエティの年間最高視聴率番組”となっている。 この傾向は、1962年の視聴率調査開始以来変わっていない。数字の低下が叫ばれ始めた1980年代中盤以降も年間トップを走り続け、サッカーW杯に日本が初出場した1998年に初めて1位から陥落して3位になったものの、安室奈美恵が1年ぶりに復帰を果たした同年の57.2%は平成の紅白最高視聴率だった。紅白がスポーツ以外に年間1位を譲ったのは、2003年だけ。この年は、1月24日放送『千と千尋の神隠し』(日本テレビ開局50年金曜特別ロードショー)の46.9%に1%劣った。 W杯や五輪という世界的なスポーツイベントには数字の面で及ばないことがあっても、国内では無類の強さを誇っている。この10年でスポーツ、ニュース以外で30%以上を獲得したのは『紅白2部』10本、『紅白1部』10本、『半沢直樹』5本、『24時間テレビ 愛は地球を救う』2本、『SMAP×SMAP』1本となっている。当時、犬猿の仲と噂されていたとんねるずとダウンタウンが共演を果たし、今も語り継がれる『笑っていいとも!グランドフィナーレ 感謝の超特大号』(2014年3月31日)でさえ28.1%だった。 こう考えれば、テレビ離れが盛んに叫ばれる2010年代以降も世帯視聴率30~40%を獲得している『紅白歌合戦』がいかにお化け番組で、“34.3%”が驚異的な数字とわかるのではないだろうか。■文/岡野誠:ライター、松木安太郎研究家。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)では本人へのインタビュー、野村宏伸など関係者への取材などを通じて、人気絶頂から事務所独立、苦境、現在の復活まで熱のこもった筆致で描き出した。田原の1982年、1988年の全出演番組(計534本)の視聴率やテレビ欄の文言、番組内容なども巻末資料として掲載。
2022.01.06 16:00
NEWSポストセブン
キプチョゲが履くナイキはアルファフライ2か
駅伝で注目される新型シューズ 発売情報はなく市民ランナーやきもき
 新年早々に開催されたニューイヤー駅伝と箱根駅伝は、まさにランニングシューズ戦国時代の象徴だった。昨年の箱根駅伝で「使用選手ゼロ」だったアシックスは、今年は数人が使い快走、ニューイヤー駅伝では黒崎播磨の細谷恭平選手が4区(22.4km)で履き単純計算でハーフマラソン(21.0975km)の日本記録と同タイムの区間新記録を樹立。一方、シェアをやや落としつつも王者の座は譲らないナイキは、箱根の全ての区間新記録で履かれた。さらに今年の箱根の山登りはアディダスが制した。まさに群雄割拠だ。 そんな今、駅伝ファンや市民ランナーはさまざまな情報にやきもきしている。ランニングにも詳しいスポーツライターが言う。「細谷選手らが履いていたアシックスのシューズは同社の長距離ランナー向けフラッグシップの『METASPEED』ですが、細部が市販品と異なることから、アッパー部分や前足部が改良された新型だとみられます。加えてナイキは、カーボンプレートなどの“基本性能”は保持しつつ前足部のエネルギー効率アップや軽量化をしたとみられる新しいシューズをキプチョゲ選手(フルマラソン世界記録保持者)らのインスタにチラチラと出しています」 両メーカーが昨年秋、世界陸連に「開発中」登録をしたいわば“公認の未発売シューズ”があり、厚さなどの特徴からも前出の靴のことを指すとみられている。ナイキのほうは形状からして最高性能タイプ「アルファフライ」の進化版とみられる。アシックスは登録名が『Metaspeed Sky 2』となっており、現行の市販品『METASPEED Sky』の発展形であることは確実だ。「箱根の中継にはさむアシックスのCMも見ましたが、この新型の情報はなし。ナイキのほうも新たな情報は出ておらず、オレンジに塗った現行型の色違い『~EKIDEN』シリーズが正月の駅伝で履かれていたところを見ると、新型発売はまだ先でしょう。市民ランナーとしては、駅伝を見て熱い気持ちになっているうちに履いてみたいところですが……」(前出のスポーツライター) 期待が高まる、新作シューズの登場。メーカーから発売が正式発表されるのはいつになるだろうか。
2022.01.06 07:00
NEWSポストセブン
後藤晴菜アナ
日テレ女子アナの中で語り継がれる「『天城越え』よりも過酷な“箱根越え”」とは?
 今年も多くのドラマを生んだ箱根駅伝。中継を担当する日本テレビでは、放送にかかわることを夢見て入社するアナウンサーも少なくない。そんな彼らの中では“箱根越え”なる言葉が語り継がれているという。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが解説する。 * * * 放送作家として『女子アナ給湯室』(日本テレビ)に関わっていたときは、同局の女性アナウンサーらのフリートークから多くのネタを仕入れさせてもらったものである。 ちなみに『女子アナ給湯室』は1999年~2000年、月~金の帯の24時45分~50分枠でオンエアしていた番宣番組だ。ただ番宣スポットを流していただけでは視聴者に見てもらえない…という理由から、番宣VTRの前後に、文字通り、給湯室での女性アナウンサー3名の“おしゃべり”を挟んでいたのだ。 いまでも覚えているのは、大阪府出身の森富美アナが、地元では既に当たり前だった「恵方巻き」の風習と作法を教えてくれたこと。私も含め、恵方巻きを全く知らなかった関東勢のスタッフは、森アナの“食べるポーズ”にギョッとしつつも、「これはオイシー(絵)」と。忘れられない放送回だ。 もう一つは「『天城越え』よりも過酷な“箱根越え”」という話についてである。日本テレビが1月2日と3日に「箱根駅伝」こと「東京箱根間往復大学駅伝競走」の中継をしているのは皆さんも御存知のとおり。中継やインタビューが夢だったというアナウンサーが多い 日テレのアナウンサーには、放送センターはもちろん、1号車~4号車までの中継車での実況や、鶴見、戸塚、平塚などの各中継所でのリポート、往路、復路、総合インタビューなどを担当するのが「夢だった」という者が多数いる。 大半は男性アナウンサーなのだが、中継車にはサブで後輩女性アナウンサーがストップウォッチ片手に付くこともあるし、近年は、選手や監督へのインタビューを女性アナウンサーが担当する機会も増えている。 今年の『箱根駅伝』翌日の4日、解説に瀬古俊彦氏を迎え特集した『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、元・日テレの羽鳥が、中継車に乗るアナウンサーの中には紙おむつをして臨む人がいることを明かしていた。長時間、トイレに行けないからだ。 過酷なことはまだまだある。プロ野球の実況やオリンピック競技の担当がそうであるように、『箱根駅伝』の中継をするアナウンサーは、準備や取材を数か月前から始めている。出場校へ選手や監督の取材に出向き、取材ノートが何冊にも及ぶとも聞く。本格的に準備に明け暮れる年末年始は、「彼氏に会う暇もない」ということから、「その間に別れてしまう人が少なくない」。それが、『天城越え』よりも過酷な“箱根越え”だというのだ。 第98回の今年、後藤晴菜アナウンサーが頻繁にリポートを入れていて驚いた。後藤アナといえば、昨年5月には、ヨガインストラクターの資格を取得し、『バゲット』で「カラダが変わると気分も上がる」なるキャッチで行う「バゲットトレーニングクラブ」でのポーズが完璧なスポーツウーマンでもある。これまでにも何度も『箱根駅伝』を担当しているのだが、後藤アナは、昨年10月、プロサッカー選手の三竿健斗選手(鹿島アントラーズ)との結婚を発表したばかりの“新婚さん”。夫婦水入らずの初めてのお正月ではないか。 年末年始返上で「箱根駅伝」の準備に没頭し、本番でも何度も“入り中”(番組中、差し込まれる現地からの中継)をしていた後藤アナ。本当に余計な御世話だが、“夫対策”“夫の実家対策”などの心配はなかったのだろうかと気になってしまった。 他にも、『続報!箱根駅伝』を仕切っていた徳島えりかアナは2018年に結婚を発表しているが、エースアナだけに『箱根駅伝』への登板が少なくない。事前の準備に加えて、往路も復路も動向から目が離せなかったに違いない。徳島アナも、正月の水入らずは“おあずけ”となってしまったワケだ。 ちなみに後藤アナは、『箱根駅伝』の翌日も、ニュースを担当していた。既婚女性は既に箱根を越えたということならばいいのだが。 もちろん、どこの局のアナウンサーでも、カレンダー通りに休みがとれるワケではない。だが、お正月の一大イベント『箱根駅伝』を担当する日テレの女性アナウンサーには、他局の女性アナから、羨望の声と共に少なからず同情の声が聞かれるようになって久しいのである。 日テレの女性アナウンサーの間で語り継がれている「『天城越え』よりも過酷な“箱根越え”」。中継車のサブなどを担当していた若手の女性アナウンサーらが箱根を越えられたのか否か。余計な御世話ながら、非常に気になっている。◆山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
2022.01.05 16:00
NEWSポストセブン
箱根駅伝は選手たちの「足もと」にも注目(2日の往路スタート直後。時事通信フォト)
箱根駅伝 ナイキ厚底の「一強」にアシックス、アディダスが反転攻勢
 正月の風物詩となった箱根駅伝。1月2日には青山学院大が2年ぶり5回目となる往路優勝を果たし、トップで芦ノ湖のゴールテープを切ったが、レースの推移とともに注目されたのが、選手たちの「足もと」だ。近年は、タイムを大きく縮めることに寄与する“ナイキの厚底シューズ”が爆発的に広がっていたが、今年はそこに異変が見られた。アシックスやアディダスが、少しずつ反転攻勢に出ているのだ。 今年の元日、日本経済新聞にアシックスの一面広告が掲載された。〈わたしたちは、何度でも起き上がる。〉というメインのコピーは、陸上長距離界を席巻する「ナイキの厚底」に対する反撃の狼煙の意味合いと捉えていいだろう。広告のフレーズはこう続いている。〈2021年1月。レースから、アシックスのシューズが姿を消した。たとえ何度負けようとも、わたしたちは前を向く。前に進むことは、苦しいことの連続だ。けれど、走ることと向き合うことを決してあきらめない。誰よりも真剣に、走りと向き合う。負けっぱなしで終われるか。〉 昨年1月の箱根駅伝の第97回大会では、アシックスのシューズを採用した選手はゼロだった。数年前までシェア1位を誇っていたアシックスにとっては、大いに期するところがあったのではないか。2018年頃から、反発性の高いナイキの「厚底シューズ」を着用した選手たちがどんどん記録を伸ばし、トップ選手の市場を独占されるようになったのだ。 ただ、今年は少し状況が変わってきているように見える。まずは一面広告が掲載された1月1日の実業団チームによるニューイヤー駅伝。各チームのエースが集まる最長区間の“花の4区”で区間賞を獲得した細谷恭平(黒崎播磨)の選んだシューズはアシックスだった。「アシックスは昨年3月に、ナイキ厚底に対抗するランニングシューズの『メタスピード』シリーズを発表している。ニューイヤー駅伝ではその最新モデルを使う選手が散見されました。もちろん、まだまだオレンジ色のナイキのアルファフライネクストを使う選手が多いのですが、それでもピンク色のアシックス・メタスピードを選んだ走者がいい活躍を見せていた。 ニューイヤー駅伝の4区では、細谷が区間新記録をマークしただけでなく、驚異の15人抜きで区間2位の走りを見せた安川電機・古賀淳紫のシューズもピンクのアシックスだった。エース区間でアシックス勢が“ワンツーフィニッシュ”となり、十分な存在感を見せました」(メーカー関係者) 箱根駅伝では中継のCMでもアシックスの〈負けっぱなしで終われるか〉のフレーズが流れるなか、「オレンジのナイキ」だけでなく「ピンクのアシックス」で勝負する選手たちがいた。駒沢大の4区を走った花尾恭輔など、優勝候補の主力級でもアシックスを採用する選手がみられたのである。「巻き返しているのはアシックスだけではない。往路優勝を果たした青学大を3区でトップに押し上げた太田蒼生の足もとはアディダスの新作シューズだったし、もともと真っ白なミズノを愛用している創価大・嶋津雄大は今年も4区の区間賞を獲得する活躍を見せた。 その一方で、1区で“最古の区間記録”を更新した中央大・吉居大和や2区で区間賞を獲った駒沢大の田澤廉らはオレンジのナイキ厚底を使っており、まだまだナイキを採用する選手が多い。とはいえ、“一強”の構図は崩れつつあると言えるのではないか」(同前) 1月3日の復路でも、好走を見せた選手たちの足もとにどんなシューズがあるか、確認しながら楽しむのも面白いのかもしれない。
2022.01.02 19:00
NEWSポストセブン
青学大OBの吉田圭太が「エグすぎ」と言うワケは(時事通信フォト)
元日ニューイヤー駅伝 箱根OBの青学大対決に「エグすぎ」の声
 2022年1月1日に群馬県庁前発着で開催される全日本実業団対抗駅伝競走大会。このニューイヤー駅伝には、同じ正月の風物詩である箱根駅伝で活躍した選手が数多く出場する。必然的に、同じ大学出身の先輩後輩同士での襷リレーや同区間での同窓対決が多数実現することになる。そうした因縁に着目するのも、正月の駅伝の楽しみ方のひとつだろう。 ニューイヤー駅伝に出場する37チームの区間エントリーは、12月30日に発表された。それを見ると、箱根常連の強豪校出身選手では、同じ大学のOBが様々なところでぶつかり合うことがよくわかる。 たとえば最長区間でエースが配される4区(22.4km)のメンバーを見ると、駒沢大OBの有力選手が居並ぶ。前回優勝の富士通からは東京五輪マラソン男子代表となった中村匠吾(2015年卒)、トヨタ自動車では西山雄介(2017年卒)、そして九電工からは駒沢大時代に箱根で2年連続区間賞を獲得した窪田忍(2014年卒)がエントリーされた。 2014年の箱根駅伝第90回大会では、中村が1区、西山が7区、窪田が9区という同じチームで戦った3人が、ニューイヤー駅伝のエース区間で直接対決することになるわけだ。 また、エントリー発表された12月30日に自身のツイッターに〈メンバーエグすぎて震える。〉と投稿したのは、青学大を卒業して社会人1年目の吉田圭太だ。吉田は住友電工でニューイヤー駅伝の3区を任されたが、今回の3区は同じ青学大OBだらけなのである。 ヤクルトの3区は小椋裕介(2016年卒)。青学大時代には4年連続で箱根7区を走り、3年、4年次には区間賞を獲得して同大の総合優勝に貢献した。青学大の原晋監督がアドバイザーを務めるGMOインターネットの3区は下田裕太(2018年卒)。青学大在学中は箱根8区で3年連続区間賞を獲得し、男子マラソンの10代日本最高記録を更新した実績もある。 その他にも、青学大が初めて箱根総合優勝を果たした時の主将である藤川拓也(2015年卒)が中国電力の3区、同じく青学大で主将も務めた鈴木塁人(2020年卒)がSGホールディングスの3区、出走メンバーとして2度の箱根総合優勝を経験している梶谷瑠哉(2019年卒)がSUBARUの3区にエントリーされた。 ヤクルトの小椋とGMOの下田は2016年の箱根では7区→8区の襷リレーをした仲だし、2019年の箱根で青学大は2区が現・SUBARUの梶谷、9区が現・住友電工の吉田、10区が現・SGホールディングスの鈴木というチームだった。 今回のニューイヤー駅伝3区では、そうしたチームメイト同士がぶつかり合うことになるのだ。3区には、東洋大OBで1万メートルの日本記録保持者である相澤晃(旭化成)もエントリーされているが、広島・世羅高時代に全国高校駅伝を制覇し、青学大でも箱根の総合優勝を経験したキャリアを持つ吉田をして〈エグすぎ〉と言わしめたのは、同じ大学の先輩たちと競い合うこととなったからという部分も大きいだろう。 他にも東洋大OBの大津顕杜(2014年卒、トヨタ自動車九州)、服部弾馬(2017年卒、トーエネック)、櫻岡駿(2017年卒、NTN)が1区でぶつかり合うなど、箱根駅伝からの流れで楽しむと、元日の駅伝がより一層、面白くなることだろう。
2022.01.01 07:00
NEWSポストセブン
2022年箱根駅伝をもっと面白く観戦できるポイント(時事通信フォト)
箱根駅伝「最古の区間記録」を塗り替える1区走者は登場するか
 正月の風物詩となっている箱根駅伝の本番がいよいよ近づいている。12月29日には区間エントリーが発表された。厚底シューズの登場などによって高速化の進む箱根駅伝では、近年、多くの区間記録が更新されてきたが、そうしたなかで「最も古い区間記録」となっているのが大手町からスタートする1区だ。2007年に東海大の佐藤悠基が出した1時間1分6秒が、10年以上にわたって破られずにいるのである。 レースの高速化によって箱根駅伝の区間記録は次々と塗り替えられている。2020年の第96回大会では、往路4区間、復路3区間で区間新記録が生まれた。同年の花の2区では東洋大の相澤晃が史上初の1時間5分台に突入。翌年には、東京国際大のイェゴン・ヴィンセントがさらにその記録を更新し、毎年のように区間新が生まれている状況だ。 今回の2区にも区間記録保持者のヴィンセントに加え、トラックの記録ではヴィンセントを凌ぐ駒沢大の田澤廉、優勝候補・青学大のエースである近藤幸太郎ら、各校の主力が集まり、レベルの高い争いが繰り広げられることになりそうだ。 1区の走者は、そうしたエースたちにどの位置でタスキをつなげるかという重要な役割を担うことになる。スポーツ紙デスクが言う。「前回覇者の駒沢大は1区に準エース格の唐沢拓海を投入し、東京国際大は優勝した今年の出雲駅伝でも1区を走ってチームに勢いをつけた山谷昌也を起用した。青学大は4年生の湯原慶吾がエントリーされているが、ここは全国高校駅伝の“花の1区”で日本人史上最高記録を持つ佐藤一世への当日変更の可能性などがあるだろう。早稲田大も1区経験のあるエース・中谷雄飛が当日になってエントリーされるかもしれない。スタート直後から主力同士のぶつかり合いになるでしょう」 ハイレベルな選手が起用される1区は、大手町の読売新聞社前をスタートして鶴見中継所に至る21.3kmのコース。後半の六郷橋でのアップダウンを除けば比較的、平坦な道のりだが、それでも15年前の東海大・佐藤の区間記録がいまだ破られずにいる。「横一線でのスタートとなる1区は、タイムよりもどこで仕掛けて抜け出すかという駆け引きも重要になってくる。2007年の東海大・佐藤は序盤から独走態勢になって2位に4分以上の差をつける走りで区間新をたたき出した。その一方、主力級の選手たちが走っていても、お互いにけん制しあう展開になれば、タイムは上がらなくなる」(同前) 前回大会はタイムが上がらない1区の典型的なケースだった。青学大の吉田圭太、東海大の塩沢稀夕らエース級が揃っていたものの、それぞれが相手の出方をうかがったことで、最初の1kmの通過に3分30秒以上を要した。テレビ中継を見ている人にも「遅い」ことが伝わるほどの超スローペースでレースが始まり、当然ながら区間賞が1時間3分台という記録的には低調な1区となった。 緊張感のある駆け引きも面白いが、せっかく1万メートルの記録が27分台、28分台の選手が投入されるのであれば、ハイペースの展開となって「最古の区間記録」が塗り替えられるところも見てみたいものだ。
2021.12.31 11:00
NEWSポストセブン
箱根駅伝「山の5区」起用法 駒沢大は“激坂王”をどう評価するか?
箱根駅伝「山の5区」起用法 駒沢大は“激坂王”をどう評価するか?
 12月29日、年明けに開催される箱根駅伝の区間エントリーが発表された。“花の2区”には駒沢大が田沢廉(3年)、青学大が近藤幸太郎(3年)というエースを投入し、東京国際大は前回区間新記録を更新したイェゴン・ヴィンセント(3年)がエントリー。各校の主力がぶつかり合う構図となる。また、2区に加えて注目が集まるのが、やはり勝敗を左右する可能性の高い“山の5区”である。 5区は近年、何度か距離変更が行なわれているが、現在の距離になってからの区間最高記録を持つ東洋大・宮下隼人(4年)が順当にエントリーされるなどした一方、当日変更の可能性がありそうな大学も散見される。青学大では1年生の若林宏樹が5区にエントリーされた。原晋監督は、「若林が5区で『若の神』になる」とコメントし、当日もそのまま出場の可能性があるものの、2020年の箱根で5区区間2位の好走で往路優勝のゴールテープを切った飯田貴之(4年)が補欠登録となっており、当日変更で5区に配されることなどもありうるだろう。 また、5区の結果を占ううえで注目したいのが11月開催の「激坂最速王決定戦(通称・激坂王)」だ。2020年に新設されたロードレースで、「登りの部」は小田原料金所(早川)から箱根大観山口までの13.5km、標高差981mを駆け上る。“仮想5区”とも位置付けられる大会なのだ。 2020年の激坂王では、創価大の三上雄太が53分09秒でトップでゴールした。すると年明けの箱根駅伝でも三上が5区にエントリーされる。三上はそこで期待通りに区間2位の走りを見せ、創価大として初の往路優勝となるゴールテープを切ってみせた。その他にも前回は津田将希(順天堂大)、村越凌太(日体大)、竹石尚人(青学大)らが、「激坂王→箱根5区」という流れでエントリーするなど、激坂王が“5区の予行演習”となっている感もある。 そうしたなかで今年11月の激坂王では、青学大OBで“3代目山の神”と呼ばれた神野大地(セルソース)がトップでフィニッシュ。それに続く2位が殿地琢朗(国学院大、4年)、3位が吉冨純也(日体大、2年)となった。殿地、吉冨は予想された通り箱根でも5区にエントリーされることとなった。また、前回の往路優勝の立役者となった創価大の三上は今年の激坂王でも5位に入り、やはり5区での起用が発表されている。 その一方で、興味深いのが前回箱根王者である駒沢大の動きである。29日に発表された区間エントリーでは、5区に金子伊吹(2年)が起用された。金子は今年の激坂王で10位に入っているものの、同じ駒沢大には激坂王で4位に入った大坪幸太がいる。13.5kmの激坂王のコースで、大坪は金子よりも1分以上いいタイムでフィニッシュしているが、発表されたエントリーでは、大坪が山登りの手前の4区、金子が5区となっているのである。 ただし、29日に発表されたオーダーは当日変更が可能で、1日に最大4選手、2日間で合計最大6選手の登録変更が可能になる。それだけに、当日にどのようなエントリー変更があるのかを予想するのがファンにとっても楽しみのひとつだ。駒沢大は5区・金子のまま臨む選択肢以外にも、前回も5区を走った準エース格の鈴木芽吹(2年)が補欠登録から当日変更でエントリーされる可能性などがあるだろう。 駒沢大の鈴木は故障により今季は出雲も全日本も走れなかった。その鈴木の復活に懸けるのか、直近の激坂王で箱根の急勾配を体験した選手が起用されるのか、それ以外のエントリー変更がありうるのか、大八木弘明・監督の采配を1月2日のギリギリまで楽しみに待つこととしたい。
2021.12.30 19:00
NEWSポストセブン
2022・箱根駅伝で注目「都大路で快走したスター選手」たち
2022・箱根駅伝で注目「都大路で快走したスター選手」たち
 12月26日に開催された全国高校駅伝では、世羅(広島)が2年連続11度目の優勝を果たした。この通称“都大路”の高校駅伝は、大学進学後の「箱根路のスター候補」の宝庫だ。今回も将来が楽しみな選手が多く見られた。そうした都大路のスターが、大学で結果を残せるかに着目するのも、箱根駅伝の楽しみ方のひとつと言えるだろう。 都大路では、最長区間となる1区に各校のエース級が揃い、最後の長い直線での壮絶なラストスパート争いが最大の見どころのひとつとなる。2019年の同大会でその1区で区間賞を獲得し、日本人歴代最高記録を出したのが八千代松陰の佐藤一世だ。 佐藤は青学大に進学して2年生となり、今回の箱根では優勝候補となるチームの主力に成長した。12月29日に発表された区間エントリーでは補欠登録となったが、当日変更でどの区間に配されるのかが注目される。2019年の都大路1区で佐藤と最後の最後まで競い合い、2秒差で区間2位となった学法石川の松山和希は東洋大に進み、今回の箱根ではエース区間の2区に配置されている。 一方で、「本当に将来が楽しみなのは、都大路1区を走った選手より、3区で快走を見せた選手」(スポーツ紙デスク)という声もある。都大路の最長区間は1区(10km)だが、2008年以降は留学生ランナーを起用することが禁止となった。そのため、次に長い3区(8.1075km)に留学生ランナーが集中する。「その3区で留学生たちと渡り合った選手こそ、箱根やその先の将来が期待できる」(同前)というわけだ。 今回の都大路では、5000mの高校記録を持つ洛南(京都)の佐藤圭汰が3区に起用された。世羅のコスマス・ムワンギ、倉敷(岡山)のイマヌエル・キプチルチルら留学生ランナーと互角の走りを見せ、23分10秒で区間4位となった。この記録は、3区での従来の日本人最高記録を18秒も塗り替えた。「やはり、都大路3区でしっかりと走ってくれるランナーの将来には期待してしまう。2008年に、仙台育英のポール・クイラを相手に食らいついたのが佐久長聖の村澤明伸で、当時の3区の日本人歴代最高記録(23分38秒)を出した。その後、村澤は東海大に進学後、箱根駅伝の“花の2区”で17人をごぼう抜きする走りで区間賞を獲得するなど、箱根路のスターにもなっている。今回の都大路3区で快走した洛南・佐藤は、駒沢大に進学予定。どこまで才能が開花するか、楽しみだ」(同前) ちなみに、村澤の記録を上回り、佐藤に塗り替えられるまで都大路3区の日本人最高記録を持っていたのが、現・早稲田大4年の中谷雄飛である。佐久長聖から早稲田大に進学するという、マラソン男子日本記録保持者の大迫傑と同じルートを歩んでいる中谷は、1万メートル27分台の記録を持ち、早稲田大のエースとして今回の箱根に臨む。「スーパースターとして期待された中谷ですが、箱根の成績に限ってみれば、1区4位、1区6位、3区6位と、これまでの3年は期待された水準までは届いていない。それだけに、ラストイヤーに懸ける意気込みは相当なものではないか。29日の区間エントリーでは補欠に回ったが、当日変更で起用されるのは確実。どこの区間へ登録されるかが楽しみだ」(同前) 都大路のスターが、箱根のスターとなれるか。そんな視点から正月の箱根路を楽しんでもいいのかもしれない。
2021.12.30 11:00
NEWSポストセブン
2022年箱根駅伝をもっと面白く観戦できるポイント(時事通信フォト)
箱根駅伝レース展望 往路で東京国際を追うのは駒沢か青学か早稲田か
 毎年、激戦が繰り広げられさまざまなドラマも起こる箱根駅伝に、2022年も有力校や有力選手が集う。そんなランナーたちの熱き戦いを、スポーツライターの栗原正夫氏に予想してもらった。 * * *「戦国駅伝」と呼ばれて久しい。今季の出雲では初出場の東京国際大がいきなり頂点に立ったように、とくに往路に関してはどこが勝ってもおかしくない混戦が予想される。 序盤の見どころは、最長区間のひとつである「花の2区」。東京国際大のヴィンセントや創価大のムルワをはじめ、史上最多6名の外国人留学生の登場も予想され、彼らに駒沢大の絶対エース田澤廉(3年)ら日本人選手がどこまで迫れるかは注目だ。 順当なら2区のヴィンセントから3区の丹所健(3年)へと襷をつなぐ東京国際大が序盤にリードを奪っているだろう。それを駒沢大、青山学院大と共に追うのはどこか。 早稲田大は全日本で1区を走った伊藤大志(1年)に続き、中谷雄飛、太田直希(共に4年)、井川龍人(3年)の1万m27分台トリオをつぎ込んでくるようなら勢いがつきそうだ。 差がつきやすいのが5区の山登りだ。前回はノーマークだった創価大が4区でトップに立ち、5区で独走し、往路優勝を遂げた。各校とも主力を往路に集中するだけに、流れを掴めばどこが飛び出すかはわからない。これまでも往路で強さを発揮してきた東洋大は松山和希(2年)、大型ルーキーの石田洸介に加え、過去2年、5区で好走してきた宮下隼人(4年)が使えればトップに立つ可能性も十分あるはずだ。 復路は、選手層の厚さがものを言う。顔ぶれでは2015年の初優勝から4連覇、計5度の優勝を誇り2年ぶりの王座奪回に燃える青山学院大に分がありそうだ。とはいえ、選手の持ちタイム通りにレースが進まないのが駅伝の面白さでもある。1区間でも二桁順位の区間が出れば大きく順位を落としかねないし、上位戦線に残るためには極力ミスを減らすことが必要になってくる。 前回は20年ぶりに10区での逆転劇が見られたが、今回もそんなドラマの再現があるかもしれない。※週刊ポスト2022年1月1・7日号
2021.12.28 07:00
週刊ポスト
瀬古利彦氏
箱根駅伝“超高速化”で改めてわかる昭和のレジェンドの凄まじさ
 年明け1月2~3日に開催される箱根駅伝。近年はナイキの厚底シューズの登場などによって“超高速化”が進んでいる。以前は1万メートルの記録が27~28分台であることが「一流学生ランナーの証」と言われていたが、もはやそうした記録を持つ選手は珍しくなくなった。そんななかで、過去の記録を振り返ると、改めて“レジェンド”の凄さが際立って見えてくる。 今回、箱根駅伝に出場するのは21チームで、登録選手は各校16人で総勢336人。そのなかで27~28分台の自己ベストを持つ選手は153人もいる。優勝候補の一角である青山学院大では登録16人全員が28分台をマークしている状況だ。「タイムの向上に寄与していると考えられるのが、ナイキの“厚底”に代表されるシューズの進化と普及でしょう。記録アップの傾向は箱根駅伝本番でも顕著で、2020年の第96回大会では、往路4区間、復路3区間で区間新記録が生まれました。年明けの大会も、過去に例のないハイレベルな記録での争いとなるのではないか」(スポーツ紙デスク) かつてない高い水準での競走が期待できそうだが、「世界との比較」という意味では、その差はむしろ開いているのかもしれない。世界の男子1万メートルは26分台の争いに突入している。昨年10月にはジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)が26分11秒00の世界新記録を樹立。記録とともに駆け引きが重要となる世界陸上の優勝タイムを見ても、ロンドン大会(2017年)でモハメド・ファラー(イギリス)が26分49秒51で金メダルを獲得している。 日本選手の記録に目を転じると、東洋大のエースとして2020年の箱根で2区区間新を叩き出した相澤晃(現・旭化成)が、大学卒業後の同年12月に出した27分18秒75が日本記録となっている。今年12月には駒澤大の絶対的エース・田澤廉が歴代2位となる27分23秒44をマークしたが、未だに26分台を記録した選手はおらず、世界記録とは1分以上の差がある。相澤は今年の東京五輪男子1万メートルで17位に終わった。 そうした状況を見渡すと、改めてその凄さがわかるのが、30年以上前に1万メートルで27分台の記録を出していた学生ランナーの存在だ。陸上長距離界のレジェンドで、日本陸連のマラソン強化戦略プロジェクトリーダーを務める瀬古利彦氏である。 早稲田大学時代は箱根駅伝で4年連続“花の2区”を走り、3、4年次に区間記録を更新しているが、トラックでも世界レベルの走りを見せていた。早稲田大3年だった1978年には27分51秒61の日本新記録を打ち立てている。1983年の第1回世界陸上ヘルシンキ大会の優勝タイムが28分01秒04、1987年の第2回ローマ大会で27分38秒63だから、そのレベルの高さがよくわかる。 瀬古氏の持つ1万メートルの学生記録はその後、早稲田大の後輩にあたる渡辺康幸氏が1995年に更新するまで、17年にわたって破られることはなかった。渡辺氏もまた、山梨学院大のステファン・マヤカと何度も名勝負を演じ、箱根路を彩った選手だったが、学生時代からトラックで世界を舞台に戦っていた。 もちろん、箱根駅伝の面白いところはトラックの持ちタイムだけでは勝負が決まらないところにある。前回大会で最終10区まで首位を走り、最後の最後で惜しくも総合優勝を逃したものの2位に入った創価大は、上位10人の1万メートルの平均タイムで見ると関東学生連合を含めた全21チーム中、13番目の記録に過ぎなかった。流れや勢い、ブレーキになる選手がいるかなどの要素によって、結果は大きく変わってくる。そこが駅伝の面白いところだ。 とはいえ、1万メートルのタイムで“超高速化”が進んでいるのであれば、今回の箱根駅伝に出場した選手から、トラックで世界と勝負できる選手が出てくることもまた、ファンの願いのひとつだろう。
2021.12.28 07:00
NEWSポストセブン
2022年箱根駅伝をもっと面白く観戦できるポイント(時事通信フォト)
2022年箱根駅伝注目ポイント 30代で出場の理由、ナイキの牙城は崩れるか
 有力校たちの熾烈な優勝争いや将来も期待される有力選手の活躍に注目が集まる箱根駅伝。しかし、「年齢制限はあるのか」「どんなシューズを履いているのか」などと、ちょっと見方を変えると、もっと面白く観戦できるようになるだろう。 箱根初出場の駿河台大に異色のランナーがいる。31歳の大学4年生、今井隆生だ。日体大卒業後は体育教師をしていたが、昨年2年間の休職を願い出て、駿河台大の3年に編入。10月の予選会に自らも走り、見事出場権を手にした。かつて年齢制限があった箱根だが、現在は出場に年齢制限はない。ちなみに過去を紐解けば1939年に33歳で走った選手もいるそうで、今回今井が走っても最年長記録にはならない。 近年はナイキが開発した厚底シューズが、世界のマラソンと駅伝を席巻してきた。前回2021年の箱根では出場選手210人中201人(着用率は95.7%)がナイキの厚底シューズを履いていたというデータまで出たほど。 かつて陸上シューズといえばアシックスという時代があったが、同大会でアシックスを履いていた選手は1人もいなかったとされている。だが、アシックスも黙ってはいない。今年3月に新型の厚底シューズを発表すると、全日本では複数名の選手がそれを履いて出場していた。さて、今回の箱根ではどうか。選手の足下に注目してみるのも面白いかもしれない。取材・文/栗原正夫※週刊ポスト2022年1月1・7日号
2021.12.27 07:00
週刊ポスト
イェゴン・ヴィンセント、三浦龍司
五輪入賞、史上最強留学生、躍進・創価のエース…箱根駅伝注目選手たち
 2022年の箱根駅伝を制すのはどこか。名門復活で連覇を目指す駒沢大学、予選会をぶっちぎりでトップ通過した明治大学、11年ぶりの頂点を目指す古豪・早稲田大学、主力の状態次第で復活が狙える東洋大学、上位を虎視眈々と狙うダークホース・法政大学……など、強豪校は数多い。 だが、そうした学校以外にも、有力校や注目選手は多い。過去10年で優勝5度の“箱根の顔”ともいえる青山学院大は、駒沢大と並ぶ本命の一角。前回は往路で12位と出遅れて総合4位に終わったが、選手層の厚さを考えれば2年続けての失敗は考え難い。 これまで出場した4回の三大駅伝すべてで区間賞を獲った“最強留学生”イェゴン・ヴィンセント(3年)を擁し、出雲で初タイトルを獲得した東京国際大は、区間が増え(6区→10区)、距離が伸びる(45.1km→217.1km)箱根にどこまで対応できるか。 東京五輪3000m障害で7位入賞を果たし、全日本でも2年連続区間賞の2年生エース・三浦龍司の存在が際立つ順天堂大は、三浦に引っ張られるように新戦力が台頭し、20年ぶりにトップ3入りした全日本に続き、箱根でも上位に食い込む可能性は十分だ。 唯一の初出場はかつて法政大のエースとして箱根を沸かせた徳本一善監督率いる駿河台大学。学生時代に個性派で鳴らした監督が、どんなチームを作ってきたのかは気になるところだ。 さらに、他にも多くの有力選手がいる。前回の箱根で総合2位と大躍進した創価大のエース嶋津雄大(4年)は、前々回10区で区間記録を樹立し、前回も4区2位と安定感が光る。出雲、全日本で共に4位の國學院大で3年時から主将を務める木付琳(4年)も、出雲では2区で自身初の区間賞と調子を上げている。 王座奪還をねらう青山学院大の主将・飯田貴之(4年)は、1年時から箱根を走り、過去3大会ではいずれも区間2位と強さを発揮。1万m28分台の選手を23人も擁するなど圧倒的な選手層を誇る青山学院大の 中でも、大黒柱として期待されるのは新エースの近藤幸太郎(3年)だ。 ヴィンセントと共に出雲での東京国際大の初出場、初優勝に貢献した日本人エース丹所健(3年)は、全日本でも6区で区間賞の走りだった。 こうした選手たちに注目していれば、箱根駅伝がもっとおもしろくなるだろう。取材・文/栗原正夫※週刊ポスト2022年1月1・7日号
2021.12.26 07:00
週刊ポスト
次の箱根駅伝、有力選手は?(撮影/内海裕之)
箱根駅伝、有力校の学生記者が知る秘密 2本柱の駒大、27分台3人の早大
 新年の風物詩・箱根駅伝は、補欠選手を含めたエントリー(選手登録)が確定し、勝敗予想や各校のエースの戦力に注目が集まっている。同じキャンパスでともに学生生活を送る大学新聞部の学生記者たちが足で稼いだとっておきの情報をもとに、有力校の秘密に迫った──。名門復活で箱根連覇を目指す 昨季、駒沢大は13年ぶりに箱根を制し、学生駅伝2冠を達成、名門復活をアピールした。今季も全日本大学駅伝を連覇するなど、総合力で頭ひとつ抜けていると評判だ。 チームの中心は5月の日本選手権1万mでともに27分台をマークし、それぞれ日本人学生歴代2、3位に入る好記録を残した田澤廉(3年)と鈴木芽吹(2年)だ。駒澤大学スポーツ新聞「コマスポ」の陸上班からはこんな声が聞こえてくる。「田澤選手という絶対エースがいるのが強みです。ただ、全日本と出雲をケガで欠場した鈴木選手が箱根で戻って来られるかどうか」(黒岩美彩紀記者・3年) カギを握るのは2年生だ。「花尾恭輔選手は、駅伝での好走が続いていて、アンカーを務めた全日本でも青学大に競り勝つ勝負強さが光った。安定感はいちばん」(小野美早紀記者・3年) 序盤に出遅れた全日本では安原太陽(2年)の5人抜きが勢いをつけた。駒が揃えば、大本命に間違いない。予選会をぶっちぎりでトップ通過 全日本で3位に入った昨季は、箱根ではまさかの11位でシード権を逃した明治大学。今季は予選会からの出直しとなったが、その予選会で明治大は2位の中央大に4分以上の大差をつけるトップ通過を果たした。主軸は1万m28分15秒以内の記録を持つ鈴木聖人と手嶋杏丞(共に4年)だ。「シード権が最低目標。そのためには全員が頑張るのは当たり前ですけど、鈴木選手と手嶋選手の爆発が不可欠。そこを層の厚い3年生が支えられれば、表彰台のチャンスもある」(金内英大/明大スポーツ競走部担当記者・3年)「序盤の1、2区がとくに重要です。今回は主将の鈴木選手、副主将の手嶋選手が走りそうなので、エース格の2人でうまく滑り出せれば勢いに乗れると思います。ただ、そこでコケるようだと前回大会の再来の可能性も(笑)」(入野祐太/明大スポーツ競走部担当記者・3年)古豪が目指す11年ぶりの頂点 早稲田大は2010年度に当時史上3校目の学生駅伝3冠を達成した。以来三大駅伝の優勝はないが、今季は11年ぶりに頂点に立ってもおかしくない顔ぶれが揃った。優勝を目標にした出雲、全日本ではいずれも6位に終わったが、箱根で巻き返しを狙う。 中谷雄飛、太田直希(共に4年)、井川龍人(3年)と、同一大学から1万m27分台の選手が3人同時に出たことで話題になったが、注目選手は彼らだけではない。「千明龍之佑選手(4年)、鈴木創士選手(3年)、菖蒲敦司選手(2年)も力がありますし、1年生の石塚陽士選手も出雲で区間賞デビューするなど頼もしいです。三大駅伝で早稲田のルーキーが区間賞を取ったのは大迫傑さん以来。主将の千明選手は、秋の駅伝はケガで欠場していただけに箱根で復帰すれば戦力として大きいし、チームの士気も大いに上がるはずです」(早稲田スポーツの競走チーフ布村果暖記者・3年)強豪校復活は主力の状態次第 2020年の箱根で10位に沈み、2009年の初優勝から続けてきた総合3位以内が途切れた東洋大だが、前回は3位に返り咲いた。今季は出雲で3位に入ったが、全日本では10位と大きく順位を落とした。 箱根に向けては、2年連続で5区山登りで区間1、3位の走りを見せてきた宮下隼人(4年)、前回1年生ながら”花の2区”を走った松山和希(2年)ら、エース格の選手の調子が上がっていないのが気になる。だが、スポーツ東洋「スポトウ」陸上競技チーフの水越里奈記者(3年)は、「箱根では力を発揮してくれるはず」と期待を込める。「全日本のときにテーピングで足を固めていた宮下選手の状態は気になります。一方でルーキーの石田洸介選手や6区の山下りでの走りが予想される九嶋恵舜選手(2年)など、調子を上げている選手もいる。強気な走りが東洋の駅伝、どんな状態でも、とくにこだわっている往路優勝は狙っているはずです」上位を虎視眈々と狙うダークホース 前回17位と苦しんだ法政大は、予選会を6位で通過し、7年連続での箱根本選出場を決めた。上位に加わる予想はほぼないが、前回の創価大(往路優勝、総合2位)がそうだったように、スポーツ法政新聞会の大井涼平記者(2年)は「贔屓目ですが、上位を狙える力はあります」と力を込める。「昨季は1区区間賞の鎌田航生選手(4年)頼みだったのは確かです。ただ、今季は違います。鎌田選手の高校時代からの後輩の内田隼太選手(3年)が好調で、1区を任せられるまでに成長したことで鎌田選手を2区に回すことができる。 全日本では3区にルーキーの小泉樹選手を起用しましたが、その流れは箱根を想定してのはず。5区の山登りだけが心配ですが、そこさえなんとかなれば、往路優勝も夢じゃない。こんな予想をするのは自分だけだと思いますが、去年の創価大さんの往路優勝だって誰も予想はしていなかったですよね(笑)」取材・文/栗原正夫※週刊ポスト2022年1月1・7日号
2021.12.24 07:00
週刊ポスト
宮司愛海アナがついにポストカトパンとなるか(写真/ロケットパンチ)
宮司愛海、市來玲奈、石川みなみ…「個性あるワセジョアナ」の時代へ
 テレビ朝日の弘中綾香アナ(30)が三連覇を達成した、オリコンの「第18回 好きな女性アナウンサーランキング」(12月3日発表)。今回のランキングについて、キー局幹部は「出身大学の傾向が見て取れる」と話す。「3位の徳島えりかアナ(33 ・日本テレビ)、5位の大下容子アナ(51・ テレビ朝日)、6位の岩田絵里奈アナ(26・ 日本テレビ)と、弘中アナを含めて上位に慶応大学出身者が固まりました。改めて女子アナと慶応ブランドの親和性を実感しましたね」 かねてから慶応大学のミスコンは「女子アナへの登竜門」と呼ばれ、慶応を頂点に、青山学院、立教、上智といった大学から人気アナが輩出されてきた。女子アナランキングにも長年それが反映されてきたが、「3年以内にこの勢力図がガラリと変わる可能性がある」と語るのは、女子アナ評論家の丸山大次郎氏だ。今回のランキングでトップ10に一人も入らなかった「早稲田大学出身アナ」が、これから躍進しそうだというのだ。「現在、各局の次期エースアナと呼ばれる逸材は、驚くほどワセジョ(早稲田女子)が多いんです。フジでは『S-PARK』のMCで“夜の顔”を務める宮司愛海アナ(30)を始め、『ノンストップ!』MCの三上真奈アナ(32)、『プライムオンラインTODAY』MCの宮澤智アナ(31)、『めざましテレビ』キャスターの鈴木唯アナ(27)、そして今年4月に鳴り物入りで入社した元女流棋士の竹俣紅アナ(23)がいます。 日テレでは『ヒルナンデス!』MCの滝菜月アナ(28)や元乃木坂46メンバーの市來玲奈アナ(25)、『ZIP!』キャスターで先日、佐藤義朗(36)アナとの“番組内交際”が報じられた石川みなみアナ(25)が早稲田卒。いずれも次世代を担うポジションにいます」 テレ朝では『グッド!モーニング』キャスターの山本雪乃アナ(30)や、『HIGH☆FIVE』MCの佐藤ちひろアナ(23)がワセジョだ。系列の朝日放送所属で、『芸能人格付けチェック』の3代目格付けアナを務めるなど「日本一有名な地方局アナ」の呼び名を持つヒロド歩美アナ(30)もやはりワセジョ。丸山氏が語る。「慶応出身の王道アナに比べて、とんがった個性が多い印象です。報道、スポーツ、情報番組とジャンルはバラバラですが、小さくまとまっていない。それから早稲田のカラーもあるのか、キラキラして華やかというより、実直で打たれ強いイメージがある。いまは視聴者が番組ごとに細分化しており、局側も個性派のアナを重用する傾向があります。その時流にワセジョアナがうまく合致したのでしょう。今後この流れは加速すると思います」 女子アナ界の早慶戦、今後の展開はどうなる。
2021.12.11 16:00
NEWSポストセブン

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