芸能

おとぼけ顔芸を極める?尾上松也が亡き父と同じ役で見せた新境地

尾上松也

尾上松也が亡き父と同じ役に挑戦

 歌舞伎俳優の尾上松也(36才)が主演するドラマ『まったり!赤胴鈴之助』。江戸時代からタイムスリップしてきた鈴之助が、令和でまったりと過ごす様子を描くコメディだ。注目を集める松也の演技について時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 長年、時代劇を見ている私もまさかこんな日がくるとは思わなかった。テレビ大阪、BSテレ東で放送が始まった『まったり!赤胴鈴之助』。令和にタイムスリップした赤胴鈴之助の登場である。主演は、尾上松也。『赤胴鈴之助』は、亡き父・六代目尾上松助が子役時代の1957年のドラマ版で主演している。実に65年の時を経て、父子で役を継承したことになる。

 しかし、父の鈴之助と松也の鈴之助では、まったくキャラクターが違っている(松助のドラマは生放送で確認することはできない)。そもそも『赤胴鈴之助』は、1950年代に少年漫画誌に連載された福井英一と武内つなよしによるマンガ作品。

 父の形見の赤胴を身に着けた少年剣士・鈴之助が、北辰一刀流の千葉道場に入門。兄弟子・竜巻雷之進らと切磋琢磨しながら、剣の技を磨き、銀髪鬼率いる悪の集団「鬼面党」に立ち向かう。

 くじけそうになりながら、悪と戦う少年剣士の物語は、ラジオドラマ化され、かの吉永小百合も出演。70年代にはアニメ化され、昭和のこどもたちにも支持された。私もそのひとりで、「赤胴鈴之助といえば、正義の剣士」というイメージだったのだが、この「まったり!」の鈴之助はなんなんでしょうか? 

 令和にタイムスリップした時点で、すでに少年ではないものの、姿かたちはしましまの袴におなかのところに巨大な鈴が描かれた赤胴とおなじみのスタイル。くっきりした顔立ち(眉毛もアイラインもバッチリ濃いめの美剣士フェイス)なのだが、入社した会社(入社できたんですね…)でPCのにおいをかいだり、「お茶もコピーもできません」と困惑顔。

 自分は600円の日替わりランチなのに、先にタイムスリップして「この世界はいいぞ。頑張った分だけ金が稼げる」と羽振りのいい雷之進(今野浩喜)が高いランチのご飯大盛を頼むのを見て、悔し顔。

 かと思えば、「平和って、ヒマだなあ~」とストローでクリームソーダを飲みつつぼんやり顔。正義の美剣士のはずが、変顔のオンパレードなのである。

関連記事

トピックス

「父としての自覚」が芽生え始めた小室さん
「よろしかったらお名刺を…!」“1億円新居”ローン返済中の小室圭さん、晩餐会で精力的に振る舞った理由【眞子さんに見せるパパの背中】
NEWSポストセブン
関屋警部補を演じた原田大二郎(撮影/中庭愉生)
【放送50年特別インタビュー】原田大二郎が振り返る『Gメン\\\'75』の思い出、今だから話せる「関屋警部補が殉職した理由」 降板後も続いた丹波哲郎との良好な関係
週刊ポスト
多忙なスケジュールのブラジル公式訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
NEWSポストセブン
麻薬密売容疑でマグダレナ・サドロ被告(30)が逮捕された(「ラブ・アイランド」HPより)
ドバイ拠点・麻薬カルテルの美しすぎるブレイン“バービー”に有罪判決、総額103億円のコカイン密売事件「マトリックス作戦」の攻防《英国史上最大の麻薬事件》
NEWSポストセブン
東京都議選の開票を見守る自民党の木原誠二選対委員長(左)と井上信治・東京都連会長=22日夜、東京・永田町の同党本部(時事通信フォト)
《都議選で歴史的大敗》今や自民党は保守じゃない、参院選に向けてウリは2万円給付だけか 支持層から「時代について行けない集団」「消費期限切れ」「金払って党員になっても意味ない」の声
NEWSポストセブン
アナウンサーのオンカジ疑惑を早めに公表したフジテレビ(イメージ)
《オンカジの”儲からない”実態》逮捕されたフジテレビPは2400万円のマイナス、280億円賭けた「バカラのカリスマ」も数千万円のマイナス 勝てない前提のイカサマか
NEWSポストセブン
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一(50)。地元でもショックの声が──
《地元にも波紋》「デビュー前はそこの公園で不良仲間とよくだべってたよ」国分太一の知られざる “ヤンチャなTOKIO前夜” 同級生も落胆「アイツだけは不祥事起こさないと…」 【無期限活動停止を発表】
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン