喜怒哀楽を学ぶ機会が減っている(写真/アフロ)

喜怒哀楽を学ぶ機会が減っている(写真/アフロ)

 ドイツのヴィッテン・ヘァデッケ大学が行ったアンケートが興味深い。同大学は0〜18才の子供と青年およそ2万5000人を対象に、保護者が回答する形式でマスクと心身の変化に関するアンケートを実施した。

 その結果、マスクによる障害として、頭痛(53.3%)、集中力低下(49.5%)、不快感(42.1%)、学習障害(38.0%)、眠気・疲れ(36.5%)が上位を占めた。また精神面でも以前と比べて、イライラするようになった(60.4%)、快活さが減った(49.3%)、園や学校への登校意欲減少(44.0%)との結果が出た。多くの子供はマスクを着用すると頭痛や集中力低下が生じて、精神面が不安定になり、学習意欲や登校意欲が低下したのだ。

 マスク着用によって酸素不足だけでなく、「慢性疲労」が生じやすくなるとの指摘も。北海道札幌市にある呼吸器専門病院・医大前南4条内科院長の田中裕士さんが言う。

「マスクをしていると呼吸をするときに抵抗がかかり、息をすべて吸い込めないので息苦しくなります。その際、通常よりも多く、肺の活動を助ける肋間筋肉や横隔膜を使って呼吸するので、疲労して倦怠感が生じます。そのため自律神経が乱れて動悸や息切れをしやすくなり、集中力や記憶力などにも影響が出る可能性があります」

※女性セブン2022年2月10日号

(共同通信社)

コロナ禍で試験に臨む子供たち(共同通信社)

関連記事

トピックス

和田アキ子「お見舞い拒否」でも病室に招き入れた藤原達也 “元ワル”で“ギャンブル好き”な共通点
和田アキ子「お見舞い拒否」でも病室に招き入れた藤原達也 “元ワル”で“ギャンブル好き”な共通点
女性セブン
(時事通信フォト)
HIRO社長カムバックのLDH、新任「社外取締役」「監査役」もスゴかった
NEWSポストセブン
別居と離婚を認めた降谷建志とMEGUMI
《MEGUMIと立場逆転》不倫騒動で株を下げた降谷隆志 学ぶべきだった父・古谷一行さんの対応
NEWSポストセブン
KEIKOが公開した「アーティスト写真」
【12年ぶり素顔公開】globeのKEIKO、マスク外して完全復活へ 「生配信」にも出演
NEWSポストセブン
佳子さまの髪形やファッションを参考にされていたことも(9月、栃木県那須町。写真/JMPA)
「佳子さまに揺るぎない信頼」の愛子さま 雅子さまは何を思う…“思想”から影響を受ける可能性への憂慮
女性セブン
“立ちんぼ”
「手錠が痛かった」歌舞伎町の大久保公園で覆面警察に逮捕されたアイドル似“交縁少女”の告白【前編】
NEWSポストセブン
6日間にわたるベトナムへの公式訪問をされた秋篠宮ご夫妻(9月23日撮影、EPA=時事)
【ガーリーな姫ファッション】紀子さまベトナム訪問のお召し物に見る美智子さまとの共通点
NEWSポストセブン
フレンチフライ(フライドポテト)専門店にいたのは松嶋菜々子と反町隆史(49才)夫妻だった。
【全文公開】松嶋菜々子、復活『GTO』で夫・反町隆史と共演 なぜいま夫婦共演が“解禁”となったのか?
女性セブン
木村拓哉
【全文公開】木村拓哉、「事務所を立て直す」の強い思いで積極的に“全方位外交” 因縁を越えてDA PUMPのライブも訪問
女性セブン
紀子さま(9月24日撮影、EPA=時事)
【宮内庁騒然】紀子さまが「美智子さまを“皇后”」「ベトナム訪問を“旅行”」と表現されて
NEWSポストセブン
10月には32才となる眞子さんと、小室氏
小室圭さん、セレブ人脈を期待され重要任務に引っぱりだこ 「表舞台から離れたい」眞子さんの希望は遠のくばかり
女性セブン
羽生結弦(AFP=時事)と末延さん
羽生結弦結婚で「地元の人達は知っていた」相手の素性がなかなか広がらなかった理由
NEWSポストセブン