電撃ネットワークの南部虎弾(70才)が突如SNSに投稿し、インターネットを中心に話題を呼んだ「エスパー伊東音信不通騒動」。1月29日、《エスパー伊東と連絡が取れない!事件性まで感じてしまう!》南部はそう投稿した。二人は30年来の友人だというが、なぜ音信不通になったのか、なぜ南部はSNSで発信したのか。今回、南部がNEWSポストセブンの取材に初めて口を開き、騒動の真相を語った。
「去年の11月頃、知人のSNSでエスパーの写真を見たのがきっかけです。“元気そうにしてるんだなぁ”と思って、その知人に連絡してみたら、“写真はずっと前のもので、ここ2年ほどエスパーとは連絡が取れていない”って言うんですね。他の友人も同様で、みんな“本人と連絡を取れないし、近況もよくわからない”って。それで不安になって…。エスパーとは、ずっとこの世界で一緒にやってきたからさ」(南部)
南部が「エスパー」と呼ぶエスパー伊東(61才)は、「テニスラケットくぐり」や「ゴム手袋かぶり」といった独特の芸風で、90年代のテレビ界を席巻した芸人。特にエスパーの代名詞だったのは、小柄で柔軟な体を活かしてボストンバッグの中に入る「カバン芸」だ。
一方の南部も、布団圧縮袋に入ったり、ドライアイスを口に含んだりと過激さを売りにするパフォーマンス集団『電撃ネットワーク』のメンバー。互いに体を張った芸風に通じるものがあり、テレビ番組での共演をきっかけに意気投合。交流は30年におよぶ。
「お互い売れない芸人で、イロモノみたいに見られてさ。エスパーは“扱いづらいやつ”って噂で聞いていたんだけど、一緒にやってみたら、カメラが回ってないときでもクソ真面目に練習して芸に磨きをかけていてね。それで、こいつ面白いなって。
僕が主催している『クレイジーナイト』ってお笑いイベントにも何度も出てくれて。25年くらい前から年に4回開催しているんだけど、エスパーは自分の出演がないときでも応援に来てくれるんだよ。数年前に、股関節が悪くなったときも、ヨタヨタ歩きながら顔を出してくれたね。
もちろん、プライベートでもよく飲みにいったよ。エスパーはとにかくビールが好きで、酔っぱらうとまあよくしゃべる。カラオケも大好きだった」(南部)
ところが2018年末、エスパーは「休業宣言」をする。長年患っていた「右変形性股関節症」が悪化し、治療に専念するためだった。トイレには這って向かい、自宅から数百メートルの距離にあるコンビニまで30分かかる。小さな歩幅でしか歩けないほどの激痛だった。