大規模災害時には医療も限られますから、平常時の今から、破傷風トキソイドワクチンを接種して予防しておくことは、自身でできる防災対策となります。
未接種の成人は、任意で医療機関を訪れ、沈降破傷風トキソイドワクチンなどを接種することが勧められます。また、定期接種を受けた人も、10年以上を経過している場合は追加接種すると良いでしょう。
斯く言う私もコロナ禍での医療逼迫を考えて、予防に勝るものは無し、と破傷風ワクチンを追加接種して来ました。最近、地震が多いような気がして不安です。それで、お知らせしたかったのです。
【プロフィール】
岡田晴恵(おかだ・はるえ)/共立薬科大学大学院を修了後、順天堂大学にて医学博士を取得。国立感染症研究所などを経て、現在は白鴎大学教授。専門は感染免疫学、公衆衛生学。
※週刊ポスト2022年3月4日号