「4ページにわたって、聖子ちゃんからのメッセージがつづられていました。沙也加さんとの思い出を振り返り、娘を失った悲しみを吐露しています。聖子さんは何もできない日々を過ごしていましたが、沙也加さんが亡くなって2か月経った頃、『私がこんなふうに悲しんでいるだけではいけない』と思い直したそうです。
『これからは彼女のぶんまで歌っていきたい。彼女と一緒に歌っていきたい』という決意表明に、私も涙が止まりませんでした。会報では6~8月にさいたまスーパーアリーナ、大阪城ホール、日本武道館など5都市8公演をめぐる大規模なコンサートツアーを開催することも発表されました。再スタートを切った聖子ちゃんを応援していきます」(聖子ファンの50代女性)
聖子と沙也加さんは、母娘の確執でも注目を集めた。沙也加さんが舞台『ダンガンロンパ THE STAGE〜希望の学園と絶望の高校生〜』で共演した俳優・村田充と2017年に結婚した際は(2019年に離婚)、沙也加さんが聖子の事務所から独立し、聖子も娘の結婚式に出席しなかったことが「母娘の断絶」と取りざたされた。
しかし、聖子にとって沙也加さんが愛する娘だったことに間違いはない。1997年にリリースした『私だけの天使〜Angel〜』では、沙也加さんへの愛情を込めて自ら作詞を担当した。「天使」「宝物」「生きがい」と娘への愛情を歌う同楽曲のシングルのジャケットには、母娘で繋いだ手の写真があしらわれていた。
確執と和解を繰り返し、近年はメディアでお互いについて語る機会もなかったが、聖子の胸には彼女なりの娘に対する愛情が常にあったのだろう。沙也加さんの想いも背負って、これからも聖子は歌い続ける──。