芸能

考察で盛り上がる『真犯人フラグ』最終回で絶対に避けたい3つの結末

西島秀俊

『真犯人フラグ』に主演する西島秀俊

 西島秀俊主演の連続ドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)。最終回を前にネットなどでは犯人についての“考察合戦”が盛んに行われている。果たして真犯人は? どんな展開になるのか注目が集まっているが、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんは「絶対に避けたい3つの結末がある」と指摘する。その3つとは――。

 * * *
 13日夜、昨秋から2クールにわたって放送されていたドラマ『真犯人フラグ』がいよいよ最終回を迎えます。

 同作は序盤から中盤にかけて「どこまで引っ張るつもりなの?」「あやしい人物の後出しが多すぎ」「伏線のようなものばかりで進展しない」などのネガティブな声が続出。同時期に放送されていた同じ長編ミステリーの『最愛』(TBS系)と比べられたことも、それに拍車をかけました。

 しかし、年をまたいだあたりから「けっきょく気になって見てしまう」「何だかんだ言って面白くなってきた」などのポジティブな声が増え、徐々にネット上の考察合戦がヒートアップ。とりわけ2月に入ってからは、謎の解明や伏線の回収が進み、放送前後はSNSの書き込みが増えて盛り上がっています。

 ただ、最終回の放送日が近づくにつれて目立ちはじめているのが、期待感と同等以上の不安。「こんな最終回だけはやめてほしい」という不安を書き込む人が増えているのです。『真犯人フラグ』の最終回で避けなければいけない結末とはどんなものなのでしょうか。

「犯人はサイコパス」の不安は消えた

『真犯人フラグ』の最終回に採り上げる上で、ふれておかなければいけないのは、2年前に同じ日曜ドラマで放送された2クール長編ミステリーで、スタッフの多くが重なる『あなたの番です』。同作は右肩上がりで注目度を上げながら、「犯人はサイコパス」「ラストシーンが謎だらけ」「真犯人の過去をHuluで配信」という最終回の結末に不満の声が飛び交っていました。

 まず絶対に避けなければいけない結末の1つ目は、『あなたの番です』と同じ、あるいは彷彿させないこと。ただ、第18話で橘一星(佐野勇斗)が「サイコパスのフリをする」という『あなたの番です』を“振り”に使うような一歩進んだ脚本を見せていただけに心配はなさそうです。

 となれば気になるのは、「続きはHuluで」への不安。しかし、当時の批判がこたえたのか、日本テレビはスタート前から「Season2はHuluで配信します」と予告していた『君と世界が終わる日に』以外この戦略を行っていないだけに、後出しの心配はなさそうです。

 では、それ以外で絶対に避けなければいけない結末とはどんなものなのか。

 ここまで視聴者に多くの時間をかけて視聴してもらい、考察をうながしてきたミステリー作品である以上、「最低限のモラルとして守らなければいけない」と言われているのが、「ノックスの十戒」「ヴァン・ダインの二十則」。これらは推理小説を書くときの一般的なルールとして知られているものであり、ネット上のコメントでもたびたび「この結末は十戒や二十則の点でありえない」などと批判の根拠として引用されています。

関連記事

トピックス

5月8日、報道を受けて、取材に応じる日本維新の会の中条きよし参議院議員(時事通信フォト)
「高利貸し」疑惑に反論の中条きよし議員 「金利60%で1000万円」契約書が物語る“義理人情”とは思えない貸し付けの実態
NEWSポストセブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン
なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン