そんな大谷さんは、小柄男性の著名人ではシンガーソングライターの星野源をはじめとするミュージシャンたちが憧れだと明かす。
「星野源さんにユナイテッドアンツの商品を着てもらえたら嬉しいです。星野さんは身長168cmですが、テレビや映画だととてもスタイルが良く見えますよね。彼のスタイリングを担当しているTEPPEIさんという方も個人的には好きなんです。
あとバンドのボーカルの方は意外と身長が低い方が多い。ONE OK ROCK(ワンオクロック)のTakaさんは168cmですし、弟のHiroさんも162cm。最近だとSaucy Dogというバンドが活躍していて、ボーカルを務める石原慎也さんも165cmなんですよ。なのでそういった憧れの方々にユナイテッドアンツの服を着て欲しいなと思っています」
ブランドとしての今後の展望について大谷さんが続ける。
「まずは国内でユナイテッドアンツの市場規模を広げ、日本における小柄男性のイメージを大きく変えていきたい。“背が低いとモテない”というようなマイナスなところをプラスに変えていきたいです。それと何年か後には海外にも進出したい。特にアジア圏の方は平均身長が低いので、そういったところを中心にユナイテッドアンツを広げていきたいです。
いずれは“身長が高く生まれたかった”ではなくて“身長が低く生まれたかった”となるような(笑)、小柄男性でも自信を持って生きていける、今と別世界みたいな社会を作っていくことが目標ですね」
低身長をポジティブなイメージに変えるだけでなく、性的マイノリティにとっても新たなファッションの選択肢となり得るユナイテッドアンツ。海外進出する日もそう遠くないはずだ。
◆取材・文/細田成嗣(HEW)