早稲田大学教育学部への進学を目指して、現在猛勉強中のタレント・小倉優子(38才)。その様子はTBS系『100%!アピールちゃん』で密着されており、3児の母でもある小倉は、育児と仕事の合間を縫って、真剣に受験勉強に取り組んでいる。
「もちろん番組の企画ではあるのですが、だからといって収録のためだけに勉強をしているわけではなく、実際にプライベートの時間を割いて、週に20時間ほどを勉強に費やしているようです」(芸能関係者)
小倉のように、芸能人が大学受験にチャレンジし、その様子を番組などで密着するケースは少なくない。2018年にはロンドンブーツ1号2号の田村淳が青山学院大学を受験、その様子はABEMA(当時AbemaTV)の番組『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線』で密着された。このとき、淳は不合格となったが、その後、慶應義塾大学通信教育課程に入学。さらに、同大学を退学した後、特別枠で慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程に進学した。
日本テレビ系『得する人損する人』では、2017年から2018年にかけて、オードリーの春日俊彰による東大受験挑戦の様子が密着されている。春日は一次試験となるセンター試験(当時)で東大受験の基準点に満たず、足切りとなった。
もう少し遡ると、1998年にはフジテレビ系『めちゃ×2イケてるッ!』の企画で、ナインティナインの岡村隆史が大学受験に挑戦した。高校卒業後、1年間浪人してから立命館大学に進学したものの、芸人としての活動が忙しくなり中退していた経緯のある岡村。番組企画では当初、筑波大学を受験しようとしたが、一次試験のセンター試験で足切りとなってしまう。志望校を早稲田大学第二文学部に変更したが、こちらも不合格となった。
“ほかの受験生の邪魔”と批判されることも
エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏は、番組企画におけるタレントの大学受験についてこう分析する。
「ある程度年齢を重ねてから大学に進学するケースは、芸能界でも珍しい話ではありません。ただ、番組企画として受験した場合に限ると、合格できないことがほとんどです。やはり、企画となると、あくまでも“仕事で勉強をしている”という感覚になり、本気度が薄れてしまうこともあるでしょう。勉強をしていても、カメラが回っていることが多く、あまり集中できず、学力を高めにくいということもある。さらに、話題性が先行して、“ほかの受験生の邪魔をしている”などと批判されてしまい、モチベーションを保つのも難しい。そういった事情が重なって、番組の難関大学受験企画は成功しにくいのだと思います」