では、合格する可能性が低いにもかかわらず、どうしてタレントの大学受験がバラエティー番組の定番企画となっているのだろうか。
「バラエティー番組では、視聴者を長い期間にわたって楽しませることができる企画がつねに求められています。そういう意味で大学受験挑戦は、視聴者が受験するタレントを継続して応援する流れを作ることができるので、“計算できる企画”だと言えるでしょう。そして、最終的な結果がちゃんと出るというのも、番組を構成しやすい要素になっていると思います」(大塚氏)
また、受験に挑戦するタレントにも大きなメリットがある。
「勉強に取り組んで、成績が上がっていく様子を見せていけば、当然ながらポジティブな印象になりますし、仮に不合格になっても、“知的キャラ”として、新たな仕事を獲得できるチャンスも出てくる。もちろん、あまりにも勉強に対して不真面目だったり、まったく成績が上がらなかったりした場合は、批判の対象になるというリスクもありますが、少なくとも話題になるということは、タレントとしてとても重要。そして、受験勉強をすることで得られるものも大きいはず。仕事と勉強の両立は過酷ではありますが、タレントとしてのメリットは大きいですね」(テレビ局関係者)
4月11日に放送の『100%!アピールちゃん2時間スペシャル』で小倉は、現代文のセンター試験の過去問に挑戦し、50点満点中42点と早稲田大学教育学部の合格ラインをクリア。さらに、英単語200語の暗記も全問正解するなど、受験勉強が順調に進んでいる様子を見せた。早稲田大学合格は簡単なことではないが、本気で取り組む小倉の姿を見ると、その快挙も夢ではないと期待せずにいられない。