日本動物高度医療センター
『日本動物高度医療センター 川崎本院』(神奈川県川崎市。※愛知県名古屋市、東京都足立区に系列病院あり。来春、大阪府箕面市に大阪病院を開院予定)で行われているのは尿管膀胱新吻合だ。
近年増加している猫の結石による尿管閉塞は、治療が遅れると死に至ることもあり、治療後に再閉塞の可能性もある病気だ。犬・猫向けの高度医療(二次診療)に特化した「日本動物高度医療センター」(JARMeC)は、「尿管膀胱新吻合」という手術で多くの猫を救っている。
尿管を切断せず、尿管の側面と膀胱を吻合する「尿管膀胱新吻合」の手術(写真/日本動物高度医療センター)
「尿路確保法として尿路切開などの選択肢もありますが、当センターでは尿管膀胱新吻合を第一の選択としています。手術の難易度は上がるものの、手術による改善率が98・8%と高く、尿管再閉塞率が1%台と低いためです」(JARMeC川崎本院・山崎寛文院長)
※受診には、かかりつけ病院からの紹介が必要
取材・文/上田千春
※週刊ポスト2022年5月20日号