スポーツ

遊撃の定位置剥奪の中日・京田陽太 他球団編成が「トレード獲得は厳しい」と指摘する理由

京田陽太への評価は…(時事通信フォト)

京田陽太への評価は…(時事通信フォト)

 正遊撃手を剥奪され、ファームに降格した中日・京田陽太。2軍に落ちた後に下半身の張りを訴えて5月上旬からは別メニュー調整となり、実戦復帰を目指しているが、今後の道筋については様々な声が飛び交っている。

 立浪和義監督のカミナリが落ちたのは5月4日のDeNA戦だった。0-0の4回に京田が先頭打者・大和の打球をファンブルして内野安打で出塁を許すと、直後に先制2ランを被弾。5回の打席で途中交代させられると、試合中に2軍降格を命じられて名古屋に強制送還された。スポーツ紙デスクが語る。

「立浪監督が非情かというとそうは言い切れない。京田が打撃不振の時も報道陣の前でかばっていましたから。ただ持ち味の守備で精彩を欠き、自信がなさそうにプレーしている姿に我慢ができなかったのだと思います。遊撃の定位置で長年起用されてきましたが、京田を脅かす存在がいなかったので試合に出られたとも言える。とはいえ、京田は戻ってきてもらわなければ困る選手です。遊撃は高橋周平、三ツ俣大樹が守っていますが、守備力を含めて総合的に考えたら京田がベストです。もう一度はい上がってきてほしいですね」

 1年目から遊撃で試合に出続けていた京田は主力としての地位を築いていた。ただ、首脳陣の期待に応えられているかというと、物足りない部分もある。2017年に2割6分4厘、4本塁打、23盗塁で新人王を獲得したが、この成績がキャリアハイだ。ボール球に手を出す場面が目立ち、出塁率は毎年3割前後と高くない。5年目の昨シーズンは5月下旬に入団以来初のファーム降格を経験するなど2割5分7厘、3本塁打に終わった。105安打、6盗塁はいずれも自己ワーストだった。スポーツ紙記者はこう指摘する。

「アマチュア時代から打撃が課題ではありました。堅実な遊撃の守備に定評がありましたが、近年は脚力が少し落ちたのか守備範囲が狭くなりミスも増えるようになった。考え込むタイプなので打撃の不調を引きずっているように感じます」

 京田も殻を破りたい気持ちは強い。昨年の秋季キャンプから打撃フォームの改造に着手。バットのグリップをベルト付近の低い位置から一気に頭上に上げてバットを振り下ろす形で打っていたが、しっくりこないのか今年の3月以降はフォームがコロコロ変わっていた。今季も1割5分7厘、2本塁打、7打点と調子が上がらない。打席で自信のなさそうな表情を浮かべ、明らかに迷いが見てとれた。

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン