加齢による転倒予防にもなる
跳ぶことに慣れてきた人は、お腹に手を当てながら跳ぶのがおすすめ。
「体幹を意識することで、ジャンプがお腹に効いている実感が得られます」
さらに負荷をかけたい場合は、両手を上げて跳んでもいい。
「頭の上に上げた左右の手を組み、ジャンプするときに腰から上半身をひねると、ウエストに効果的です。この状態で体幹をまっすぐに保って跳ぶのは難しいですが、より上半身の筋肉を使います。背骨の両側についている脊柱起立筋など体幹の筋肉のトレーニングになりますし、肩甲骨が外に開くため、代謝がさらに高まります」
「ゆるジャンプ」の効果は、ただやせるだけではない。体の不調も治してくれるというのだ。
「ふくらはぎの筋肉を鍛えることで、心臓に血液を送り返すポンプ機能が高まる。すると、血液の循環がよくなり、心臓にかかる負担が減り、高血圧や高血糖の改善につながります。
また、ジャンプすることで骨に負荷がかかり、骨の新陳代謝が促され、骨密度が高まります。ほかにも、体幹が鍛えられることで肩こりや腰痛が改善されるなど、いいことずくめです」
下半身や体幹が鍛えられ、骨密度もアップすれば、年齢を重ねても自分の足で歩くことができ、加齢による転倒予防になる。
音楽をかけながら、テレビを見ながらの「ながら跳び」でも問題ない。
「気持ちはゆるく、取り組むハードルもゆるく、それが『ゆるジャンプ』です。きつくなったらやめて、気が向いたら跳べばいい。『ずぼらジャンプ』と呼んでもいいかもしれませんね」
レッツ、ジャンプ!
※女性セブン2022年6月30日号