2019年に渋野日向子(23才)が全英女子オープンを制し、昨年の東京五輪では稲見萌寧(22才)が銀メダルを獲得。若手の活躍で盛り上がる女子プロゴルフ界だが、それに水を差すような騒動が世間を騒がせている。先週行われた『アース・モンダミンカップ』の初日、選手をサポートするはずのキャディーが選手に激怒する騒動が発生。キャディに怒声を上げられた大西葵(27才)は涙を浮かべ、直後のホールのティーショットをしばらく打てなかったという。
“事件”が起きたのは17番ホールでのこと。大西が2打目をミスショットしてペナルティエリア内に打ち込むと、4打目への対応を巡って大西と大江順一キャディーの意見が割れ、大江キャディーがキレて声を荒らげた。その後、大江キャディーは職務を放棄し、バッグを持つことを拒否。大西はキャディー交代を申し入れ、代理のキャディーを立ててプレーを続行した。これが報じられると、ネットには、
「キャディーはアドバイスこそするが、最終的に決断するのは選手 その選手の選択に対してキレる意味がわからない」
「プロキャディとして、失格ですね。キャディは選手以上に冷静である必要があります」
「自分の意見を押し通すようなキャディーなんて聞いたことがありません。ましてや女子プロゴルファーに男性キャディーが怒号を響かせ帰ってしまうなど言語道断です」
とキャディーの責任を厳しく問う声が登場。日本女子ゴルフ協会は、事実確認をした後、処分について審議するとしている。フリーのスポーツライターはいう。
「選手とキャディーは“雇う側”と“雇われる側”の関係。今回問題を起こした大江キャディーは以前、別の選手に付いた時にもトラブルを起こして処分を受けたことがあるため、現場には“それを知っていて雇った大西にも責任はある”という意見もあります。
ただ、言わずもがなですが、選手が良い成績で終われるようにサポートするのがキャディーの仕事で、上位に入ればキャディーの取り分も増えますから、対立するのは全くのナンセンス。同じ組で回る選手にも迷惑ですから、怒鳴るなどもっとのほかで、より批判されるべきはキャディーの方でしょうし、あんなトラブルがあっても予選を通過した大西は立派でした」(スポーツライター)
野球でも起きた“選手への恫喝”
キャディーのブチ切れ事件を聞いて思い出されるのが、今年4月にプロ野球で起きた、審判による“恫喝事件”だ。ロッテの佐々木朗希(20才)が、24日のオリックス戦でボールの判定に不満げな表情をしたところ、白井一行球審が詰め寄り、球場は不穏な雰囲気に。佐々木が完全試合を達成した直後だったので、このニュースは大きく報じられ、
「主審を務める方が、怒りのあまり、タイムもかけずにマウンドに詰め寄るというのは、あまりに冷静さを欠いた行為」
「いかにもキレた顔でわざわざ詰め寄っていくのは、客観的に見て警告の範疇から外れている」
「審判の役目は、試合の進行を滞りなく行うことであり、選手とファンが納得出来る判定を下して行くこと」
など、審判が感情的になることや、威圧的な態度を取ることに批判が集中した。