ライフ

「フェムゾーンの病気」早期発見にも有利 「VIO脱毛」の基礎知識を識者が解説

普段は見えない場所でもお手入れは欠かせない(イメージ)

普段は見えない場所でもお手入れは欠かせない(イメージ)

 異例に早い梅雨明けがもたらした酷暑の日々が続く。大量に汗をかくこれからの季節、アンダーヘアのニオイやムレ対策としても女性の注目を集めているのが「VIO脱毛」だ。最近では、病気やケガなどで排泄介護が必要になったときに備える身だしなみとして、「介護脱毛」と呼ばれることもある。

 医療脱毛専門院リゼクリニックが10〜60代の男女1560人を対象に行った意識調査(2022年2月)によると、男性25%、女性45%がアンダーヘアのケアをしていると回答。多くは「自己処理」によるケアだったが、クリニックなどで脱毛中または脱毛済みと答えた女性が12%を占めた。

 人には聞きづらい「VIO脱毛」の基礎知識について、女性医療に詳しいジャーナリストの増田美加さんに聞いた。

「VIOとはフェムゾーンのVライン(ビキニライン)、Iライン(大陰唇〜会陰部周辺)、Oライン(肛門周辺)のことを指し、VIO脱毛は別名『ハイジニーナ脱毛』とも言われています。ハイジニーナは、衛生・清潔な状態を意味するhygieneに由来しており、海外ではアンダーヘア処理は男女ともに常識となっています。これをケアしていない人は、不衛生な印象を持たれてしまうこともあるようです」(増田さん、以下同)

 VIO脱毛が普及するようになったのは、「アンダーヘアの必要性に対する考えが変化してきたから」という。

「大昔にはアンダーヘアによる保温性があったと思いますが、現代では環境や衣服も進化し、アンダーヘアがある意味はなくなっています。むしろ、脱毛によりVIOエリアの皮膚を皮膚科医に直接診てもらえるメリットがある。フェムゾーンには性感染症、パジェット病などの皮膚がん、鼠径部の水虫、単純ヘルペスなどの病気が発生します。自分のフェムゾーンを見たことがない人は、病気の早期発見のためにも日ごろからしっかり見ておくことは大切です」

関連キーワード

関連記事

トピックス

映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
日本初となる薬局で買える大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」
日本上陸の内臓脂肪減少薬「アライ」 脂肪分解酵素の働きを抑制、摂取した脂肪の約25%が体内に吸収されず、代わりに体内の脂肪を消費
週刊ポスト
専修大サッカー部を辞任していた源平監督(アフロスポーツ)
《「障害者かと思った」と暴言か》専修大サッカー部監督がパワハラ・経理不正疑惑で辞任していた 大学は「警察に相談している」と回答
NEWSポストセブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
日本製鉄によるUSスチールの買収計画
【日本製鉄のUSスチール買収問題】バイデンもトランプも否定的だが「選挙中の発言に一喜一憂すべきではない」元経産官僚が読み解く
NEWSポストセブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン