みちょぱの顔まねを披露(松尾のインスタグラムより)

みちょぱの顔まねを披露(松尾のインスタグラムより)

 彼らは「今これをやったら面白いんじゃないか」というノリを重視しているため、必ずしも完成度が高いとは言えない一方、これ以上ないほどのタイムリーさがあるだけに笑いのボリュームは十分。1~2個のフレーズや仕草のみで強引に押し切ってしまうキャラクターもあり、それでも「もう少し完成度を高めてから」などと思わずにリリースできるフットワークのよさが彼らの強みとなっています。

 2つ目の特徴は、クオリティより手数重視の姿勢。「スピード感やノリ重視で、必ずしもクオリティの高さを求めないからこそ、これだけ多くのキャラクターを生み出せる」という好循環を生んでいます。また、新しいものだけにこだわらず、『マネーの虎』のパロディ『マネーのクズ』や、『3分クッキング』のパロディ『6秒クッキング』などの既存コンテンツを使っていることも、手数が多い理由の1つでしょう。

 ここで特筆すべきは、自分たちが「やりたい」と思ったものをとにかくやっていこうというスタイル。やはりクオリティにこだわりすぎず、バカバカしいものをそのまま届けられる。しかも1~2分の短尺ではなく、5~15分程度やり切ってしまう。コメント欄に「内容スカスカ」と書かれることを恐れない、良い意味でのプライドの低さも武器となっています。

 3つ目の特徴は、ビジュアルの作り込み。小学生から高齢者までファン層が広いのは、誰もがひと目でわかるキャッチーなビジュアルによるところが大きく、たとえば「モノマネの本人を知らなくても笑わせる」ことができています。

 また、『新しいカギ』などのテレビ番組では、ヘアメイク、衣装、小道具などでキャラクターをしっかり作り込んでいる一方、YouTubeでは市販品のようなものでシンプルに留めながらも笑いを取れるのは、彼らの芝居がうまく、面白いからでしょう。

「コンビの実力差がない」という強み

 チョコプラにはYouTubeなどで公開したキャラクターがまだまだたくさんありますし、テレビ番組も含めて今後も次々に生み出していくでしょう。

それができるのは前述したように、スピード感、クオリティより手数の姿勢、ビジュアルを作り込むうまさがあってのことですが、これらの前提として挙げておかなければいけないのは、2人の実力差が極めて少ないこと。

 もともとチョコプラはボケとツッコミの境界線がいい意味でなく、ともにボケ、ともに突っ込むこともできるなど、柔軟性の高さは特筆すべきものがあります。ボケのスキルに頼りがちなコンビやトリオが多い中、2人がほぼ同じノリとクオリティのネタをやり切れるチョコプラは稀有な存在。

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