どんな箱根になるのか(写真は2012年)
箱根駅伝を“全国大会”とするには、今回の試みを一度きりにしないことが重要だと酒井氏は言う。
「第101回大会以降も続けば、地方の大学も環境が整ってきます。たとえば青山学院大の原晋監督のようなカリスマ性のある指導者が、出身地・広島の大学の監督に就き、“本気で箱根を目指す”と指導すれば選手が集まるかもしれない。高校駅伝では広島の世羅高校が超強豪です。今は地方の選手が箱根を目指して関東の大学に集まっているが、その前提が変わればチャンスはある。ただ、箱根出場までに最低10年はかかるでしょう」
現時点では101回以降の形式は白紙。どんな形式となるかが、“真の日本一を決める駅伝”になるかの分かれ目となる。
※週刊ポスト2022年7月22日号