AV女優が全裸になるなどして、パーティは進行していった(写真は2007年)
「暑い時は脱ぐじゃない」
みだらなパーティといえば、昨今、警察による摘発が相次いでいる。
今年5月には東京・渋谷の巨大ハプニングバー『眠れる森の美女』が摘発され、6月には静岡県の浜名湖で120人が参加した乱交パーティで主催者が公然わいせつ幇助の容疑で逮捕。8月には、17歳の女子高生が参加した乱交パーティをめぐり、男性医師が児童福祉法違反と児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕された。
風紀の乱れへの取り締まりが厳しくなるなか、このタイミングで首相補佐官続投の任を受けた森氏に話を聞いた。
──2007年のパーティに参加した経緯は?
「いや、参加はしましたけど、乱痴気な会合ではないですよ。記事はウソ」
──参加女性が全裸になっていますが。
「例えばですよ、暑い時にカーディガンを脱ぐじゃないですか。なぜ女性が脱いだのか、私が解釈することじゃない」
──この一件は岸田首相も知っている?
「伝えてないよ。なんで私が伝えなきゃいけないの。参加女性の証言はウソばかりですから」
──当時、大仁田氏が政界引退宣言をしたことについては?
「あの記事で彼は有名になったんだから、何がマイナスなの。結局は芸能人。私は大迷惑でしたがね。とにかく、もうこの件について話すことはない」
そうまくし立てた。
パーティを主催した大仁田氏にも話を聞くと、「パーティの件は記憶が曖昧なうえ森氏とは面識が浅く人物像も分かりかねます」との回答だった。
官僚に詳しいジャーナリストの小泉深氏が語る。
「首相補佐官の仕事は、内閣の政策の企画や立案について首相を補佐すること。国家運営に携わる重要な立場にあります。給与は年間約2400万円で、その出所は税金です。自分の言動について人一倍高いモラルが求められる。過去のこととはいえ、森氏は改めて襟を正す必要はあるでしょう」
こんな首席幹事が催す「国葬」に税金がつぎ込まれていいのだろうか。
※週刊ポスト2022年9月2日号