芸能

中森明菜、再始動へ 誰より自分に厳しかった「1980年代の中森明菜」の仕事観

1987年、日本武道館で行われた日本歌謡大賞授賞式に登場した中森明菜

1987年、日本武道館で行われた日本歌謡大賞授賞式に登場した中森明菜

「長い間、ご心配をおかけしており申し訳ありません。ほんの少しですが、体調が良くなってきましたので、この度、お手紙を書かせていただこうと思いました」──8月30日、中森明菜(57)がツイッターを開設し、新たな個人事務所の設立を報告した。

 メッセージでは、「デビュー40周年として、何らかの活動をと日々体調と向き合ってきておりましたが、まだ万全な体調とは言えません。ゆっくりになってしまうと思いますが、歩き出していきたいと思いますので、どうか見守っていただけると嬉しいです」と綴った。

 体調不良で2010年から活動を見合わせていた明菜は、2014年の大晦日に『NHK紅白歌合戦』で復帰。新曲の発売やディナーショーを開催していたが、2018年から再び休止していた。今回、すぐに活動を再開するわけではないが、久しぶりの報告にファンは歓喜している。

『スローモーション』で1982年5月1日にデビューした明菜は、2枚目の『少女A』(作詞・売野雅勇、作曲・芹澤廣明)でヒットチャートを駆け上がる。20歳の1985年から2年連続で『日本レコード大賞』の大賞を受賞し、当時の人気音楽番組『ザ・ベストテン』(TBS系)では歴代トップの“1位獲得69週”(2位はチェッカーズの51週)を誇るなど超人気歌手となった。

 なぜ、彼女は売れ続けたのか。抜群の歌唱力や愛くるしいルックスだけでなく、デビューから何年経っても『ファン目線』を忘れなかったことも見逃せない。カバーアルバムがヒットして『紅白歌合戦』に選ばれた2002年、こう話している。

〈私は、自分自身が紅白やベストテン番組を楽しみにずっと見ていた時の気持ちを絶対に忘れちゃいけない、と思ってきました。「今回はどんな衣装なんだろう」「どんな笑顔見せてくれるのかな」って。同じ立場で見てる方がいるから、その気持ちを絶対に忘れないと〉(『日刊スポーツ』2002年12月15日付)

 視聴者が何を求めているか。明菜は常に熟考した。それが目を引く衣装を生み、楽曲をさらに際立たせた。3か月に1回出るシングルで、毎回新たな姿を見せなければならない。

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン
イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
《小室圭さんに私の裁判弁護を依頼します》眞子さんの“後見人”イセ食品元会長が告白、夫妻のアパートで食事した際に気になった「夫としての資質」
週刊ポスト
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン