芸能

荻野目洋子 「三人娘の育児で復活」「目標は新種発見」強烈な「虫愛」インタビュー

「虫愛」について語る荻野目洋子

「虫愛」について語る荻野目洋子

 コロナ禍以降、久しぶりの「納涼盆踊り」が開かれた地域も多かったこの夏。伝統的な音色に混じって響いていたのは、1985年にリリースされ、2017年にリバイバルヒットした『ダンシング・ヒーロー』。老若男女が肩を揺らすその名曲を歌う荻野目洋子(53才)は、「虫活」がマイブームだという。昆虫の魅力や、きっかけを聞いた。

「昆虫の観察って、五感を刺激される楽しみがあるんですよ。土の匂いを感じながら、色鮮やかな模様や独特な動きに魅了されて、虫の声に敏感に耳を傾ける。実際に触ってみるとすごく華奢で、だけど力強く脚を動かす姿からは、すごい生命力を感じます」

 目を輝かせながらそう語るのは、歌手・荻野目洋子だ。代表曲『ダンシング・ヒーロー』のリバイバルヒットが記憶に新しい彼女がいまハマっているのが“昆活”なのだという。

「“昆虫活動”を縮めて昆活です(笑い)。物心ついたときから虫が大好きで、子供の頃から父が持っていたチョウの図鑑を眺めては外に探しに行って、よく観察していました。父は自然を愛していて、“子供は自然の中で育てる”という人でした。日曜大工で、犬小屋や卓球台まで作ってしまうほど。猫も10匹近く飼っていました。

 私は4人きょうだいの末っ子で、すぐ上の兄にはよく外で遊んでもらっていたんですけど、成長するにつれて相手をしてもらえなくなって。1人でいる時間が増えるにつれて、昆虫に夢中になる時間も増えて、どんどん魅力に取りつかれていきました。実家の軒下をのぞき込んで“あ、ここにこんな虫がいるんだ”って。思い返すと、自然と生活の中に昆虫がいましたね。

 今でも昆虫に関する本を開いたりすることがありますが、昆虫はたくさんの種類がいて、カテゴリーも細かく分かれていて、そう簡単に語れない。全部を網羅するのは到底無理ですが、その分つねに新しい発見があるんですよ。そこがおもしろいところです」

 15才でデビューし、長らく芸能界の第一線を走り続けた。2001年に高校の同級生だったプロテニスプレーヤーの辻野隆三氏と結婚。幼少の頃の「虫愛」が復活したのは、その辻野氏との間に生まれた三人の娘の育児に直面したときだった。

「夫の仕事の都合で、一時期山梨県に住んでいたんです。都内とは比べものにならないほど自然豊かで、娘たちを連れて虫捕りにもたくさん行きました。なんで女性には虫好きが少ないんですかね? いまでは上2人はそこまで虫に興味がないようですが、三女は“珍しい虫がいたよ!”って、スマホで写真を撮って送ってくることもあります。

 以前、三女が学校帰りに青虫を捕まえて帰ってきて、“たぶんアゲハチョウだよね”って話していたんですけど、ベランダで成虫になるまで育てたことがあります。結構簡単なんですよ。チョウの幼虫は柑橘系の葉っぱさえあげればムシャムシャ食べて、あっという間にさなぎに。しばらくするとさなぎの色が変わって、ある朝羽化して成虫になってふわふわと旅立っていきました。本当に小さな命ですけど、とても感動したのを覚えています」

 昆虫の中でも、いちばん好きなのはやっぱりチョウですね。幼少期の印象が強いというのがあると思いますけど、身の回りにいるチョウもそうですし、南の方に行くほど、大きいし色鮮やかになっていく。南米に生息しているモルフォチョウは、いつか必ず生で見てみたいです」

関連記事

トピックス

前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン