西東京市が「ピースロード」後援を取り消し(8月30日の朝日新聞朝刊より)
札幌市環境局環境政策課の担当者が開催の経緯をこう説明した。
「昨年7月に北海道CARPから札幌市若者支援総合センターに『SDGsに関する子供向けイベントをやりたい』と相談があり、札幌市環境プラザを紹介しました。北海道CARPが旧統一教会関連だということは、札幌市のほうでは認識がありませんでしたが、プラザのほうは途中で調べて、関連があることがわかったそうなんです。
ただ、イベントなどで彼らが布教をするわけでもなく、宗教活動を行なっているわけでもありません。施設管理の規定には宗教団体の関連団体を排除する定めはなく、他の宗教団体やその関連団体がプラザを使用している実績もありましたから、断わる理由がありませんでした」
札幌市が旧統一教会との関係を把握したのは、安倍氏の事件後だという。
「九州大学CARPの環境保全に貢献したとする過去2回の表彰を、福岡市が取り消したというニュースが7月25日にありました。それを知って市からプラザ側に確認し、北海道CARPも関連団体だと初めて知りました。懸念として、参加したお子さんの個人情報が渡っているのではないかということもありました。イベントでは布教を行なっていませんが、後からその名簿を基にやる可能性が考えられたからです。が、北海道CARPはお子さんの名前は聞いていましたが住所やその他の情報は得ていない。
札幌市には福岡市のように宗教団体を対象から除く規定はありませんが、今後イベントの実施を求められても、プラザの本来の業務に支障が出るということでご遠慮いただくことになります」(同前)
※週刊ポスト2022年9月16・23日号