漁の様子はロシア船に常に見張られている。右手前の赤いブイ(浮き)は、日露の“中間線”を示す
水揚げされたコンブを巧みな手さばきで天日干しにする
水揚げしてすぐに乾燥しないと品質が落ちるため、陽射しがないと漁は中止になる
船から水揚げされる棹前コンブ
6月にしか採れない棹前コンブは東京の有名和食店でも重宝される高級品だ
本土最東端・納沙布岬にある看板。北方領土の返還交渉は遅々として進んでいない
【プロフィール】1943年、香川県高松市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。小学館の写真記者勤務を経て、フリーランスの報道写真家に。主な著書に『田中角栄全記録』『来た、見た、撮った! 北朝鮮』(第35回講談社出版文化賞・写真賞受賞作品)など多数。1990年にジャーナリストとして択捉島に初上陸を果たして以来、「日本の国境」を取材テーマに北方領土、尖閣諸島、竹島、沖ノ鳥島、南鳥島などを現地取材し、『日本人が行けない「日本領土」』『国境の島が危ない!』などを発表。近著に『中国・ロシアに侵される日本領土』がある。