「一部の被害者の関係者が市議に相談したことから盗撮事件は市教育委員会にも知られることとなり、ようやく市立船橋高校の幹部も事態を把握したそうです。ただ、船橋市にとっても同校にとっても広報活動に貢献してきた吹奏楽部は守りたい。そこで公にすることなく、内々に処理することになったようです。校長は監督不行き届きということで厳重注意を受けたそうです。ただ、盗撮行為を把握しながら学校に報告せず、保護者間の話し合いで収めようとした顧問はおとがめなしとなったと聞いています。映画では佐藤浩市が演じた吹奏楽界のカリスマでその功績は大きいため、学校も何も言えないのでしょう。
サッカー部の飲酒問題の件もそうですが、船橋市のPRの要でもある市立船橋高校についは問題が起きても市や市教委は内々でおさめたいのでしょう」
吹奏楽部での盗撮事件について、市教育委員会はどのように対応したのか。取材を申し込むと、教育委員会指導課の担当者はこう答えた。
「生徒指導上の問題なので学校のほうで対応していますので、それについてはこちらとしてコメントすることはありません、ということしか申し上げられません」
――対応はすべて高校がやるということか?
「そうですね、生徒指導の問題なので」
――生徒に被害者もいることだが、市教委として(盗撮)事件を把握しているのに何もしないのか?
「学校の中できちんと、粛々と対応していくということでしたので」
――もう解決しているのでしょうか?
「その辺は、報告は受けてないですね」
――学校の対応に納得ができないという被害生徒の保護者が複数いると聞いている。
「そういう話があるということで、学校とは連絡を取って、確認してまいりたいと思います。被害者の方もいらっしゃるということなので、そちらのほうについては学校で全部ケアしていくということで」
――教育委員会として学校に指導はされていない?
「高校で起きた事件で学校のほうには被害者の方がこれ以上、学校生活で苦しむことがないようにしっかり観察しながら対応するようにということは伝えていますけど。何もしていないということではないので、お話しさせていただきました。(取材対応は)学校のほうで対応すると思います。学校が一番、生徒の身近にいますので。デリケートな問題なので、どうぞ宜しくお願いします」
教頭は「事案があったことは事実」
市立船橋高校にも事実関係の確認を求めると、盗撮事件があったことは事実だと認めて、教頭がこう回答した。