国内

【「愛してる」最後の手紙】「トー横のハウル」が獄中から最愛の彼女に送っていた手紙のすべて「車でどこかに行こう! 雨やんだら。」

殴り書きで書かれた「トー横のハウル」の手紙の前半部

「トー横のハウル」が彼女に送っていた手紙の前半

 居場所のない若者が集う東京・歌舞伎町の一角「トー横」で知り合った16歳の少女にみだらな行為をしたとして、今年6月に警視庁に逮捕・起訴されていた小川雅朝被告が、東京拘置所で急逝していたことが発表されたのは、11月15日。小川被告は自らを「ハウル・カラシニコフ」と名乗り、昨年冬ごろから「歌舞伎町卍會」の代表として炊き出しなどの活動を行なう有名人だった。そんな「トー横のハウル」と逮捕の直前まで同棲していたと語るAさん(21歳、学生)が、11月21日、週刊ポストの取材に応じた。Aさんのもとには10月28日、小川被告から弁護士を通じて想いを綴った手紙が届いていた。

 東京地裁での初公判を直前に控えたなかで急逝した小川被告。関係者によると、11月14日午前に体調が急変したとされているが、死因は未だ公表されていない。

 小川被告の評価は「トー横界隈」でも賛否が分かれるが、昨年の12月15日から小川被告の自宅で同棲を始めたというAさんは「未来がいきなりふっと消えたことが悲しくて仕方ない」と悲しみの胸中を明かした。

「訃報は11月15日、友人からの連絡で知りました。私たちの記念日だった15日にこんな知らせを聞くなんて、一体何のサプライズなのと、ただただ絶望しています。今まで、彼から『別れたい』と突き放すようなことは1度も言われたことがなかった。でも彼の死の前日、彼の凄く嫌な夢を見たんです、起きたら汗が凄くて。すごく嫌な感じがしたんです……。

 家庭環境は難しい人だったから、ご遺族との接点はありません。いま、遺体がどういう状況にあるのかも分からないです。ただ、自ら死を選んだのではないと思います。手紙にはたくさん、今後のことが書いてあったし、弁護士さんからの伝言も色々聞いていました」(Aさん)

 弁護士を通じて小川被告と言葉のやりとりをしていたAさんは、10月28日、1枚の殴り書きの手紙を受け取った。Aさんは弁護士から小川被告の精神状態が不安定になっていると聞いていたが、「○○(Aさんの本名)! 東京こうちしょに移どうになった」と始まる手紙には体調のことは書かれておらず、むしろ前向きな内容が見て取れる。

〈○○(Aさんの本名)! 東京こうちしょに移どうになった移動だ! 今いる所、東京こうちしょ 残りまださいばんの結果でてないけど、もう決まったと思う!! やっと会える〉

〈あと半月くらいなのかな、出たあとどうしようかな
一緒に行くよな! マンスリーマンション…高田の場場に分ケアリでも貸してくれるとこあるらしい!! ちょっと調べてみてほしい!
ここまでずっとはげましてくれた○○が好きだわ。雨ばっかり降ってるよな
なんか車でどこかに行こう! まずそうしよう! 雨やんだら。〉

〈とりあえず東京こうちしょに来たって事は もう調べることがないってこと!
あとは裁判して終わり!! 愛してる〉(手紙より抜粋、原文ママ)

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト