松原は育成入団から駆け上がり、昨季は135試合出場で打率.274、12本塁打、37打点をマーク。躍動感あふれるプレースタイルでブレークしたが、今季は打撃不振が響いて出場機会が激減した。50試合出場で打率.113、0本塁打、4打点とふるわず、オフに背番号が「9」から「59」に。来季の外野の構想は、丸佳浩が中堅から右翼に回り、左翼はアダム・ウォーカーと両翼は固まっている。中堅は若手成長株の増田陸、秋広優人、ドラフト2位の萩尾匡也(慶大)らがレギュラー候補になり、松原の置かれた立場は厳しい。
左打ちの俊足の外野手は、パリーグで需要が高い。西武は外野の3つのポジションでレギュラーが決まっていない。日本ハムも江越大河を阪神からトレードで獲得するなど、外野の層を厚くしている。身体能力が高く、広い札幌ドームで守備能力を発揮できる松原は、新庄剛志監督が好むタイプの選手と言えるだろう。
今オフは中日が阿部寿樹、京田陽太を放出して涌井秀章、砂田毅樹を獲得するなど積極的にトレードを仕掛けているが、巨人はどう動くだろうか。
入団前に原監督の直筆色紙をもらって笑顔の岡本(時事通信フォト)
近年のFAで当たりと言えるのは丸佳浩のみ(時事通信フォト)
原巨人の動向やいかに(写真は2018年オフにFAした炭谷銀仁朗、時事通信フォト)