丸佳浩一覧

【丸佳浩】に関するニュースを集めたページです。

巨人・坂本勇人はコンバートに 若手有望株・中山礼都を「遊撃で使い続けるべき」の声
巨人・坂本勇人はコンバートに 若手有望株・中山礼都を「遊撃で使い続けるべき」の声
 巨人は主力選手が過渡期を迎えている。坂本勇人、丸佳浩、中田翔が33歳、菅野智之が32歳。リーグ優勝を狙う一方で、数年後を見据えると世代交代も図らなければいけない状況だ。なかでも坂本をいつまで遊撃手として起用するかは最大の問題だろう。スポーツ紙デスクが語る。「まだまだ球界屈指の遊撃ですし、本人も守れるという自負があると思いますが、守備の負担が多いポジションなので故障のリスクが伴う。今回のように故障で戦線離脱するとチームにとって大きな痛手です。2020年に2000本安打を達成しましたが、史上2人目の3000本安打も十分に狙えます。そのためには試合に出続けなければいけない。一塁コンバートを現実のものとして考える時期に来ていると思います」 坂本は替えが利かない選手だ。今季は「左内腹斜筋筋損傷」で、レギュラーに定着した高卒2年目の2008年以降で初めて開幕一軍を外れた。それでも、3月27日の開幕3戦目・中日戦から復帰すると4打数4安打の大暴れ。チームの首位快走の原動力になった。29試合出場で2割8分3厘、3本塁打、11打点をマーク。精神的支柱としてもその存在感は大きい。ところが、4月30日の阪神戦で負傷交代。「右膝内側側副靱帯損傷」で戦線離脱すると、チームも失速した。 坂本に代わって一軍昇格したのが高卒2年目の中山礼都だ。俊足と広角に打ち分けるバットコントロールが武器で、5月6日のヤクルト戦で3回に左前へプロ初安打をマークすると、プロ初盗塁に成功。丸佳浩の中前適時打で本塁生還し、プロ初得点を記録した。当初は本職でない二塁で起用されていたが、8日のヤクルト戦以降は「8番・遊撃」で8試合連続スタメン出場。18日の広島戦ではプロ初のマルチ安打、翌19日には決勝タイムリーを放った。 中山は他球団のスコアラーの間で評価が高い。昨年は二軍で規定打席には到達しなかったが、高卒1年目ながら打率は3割を超えている。高校とプロの投手では打席で感じる球の速さ、変化球のキレが全く違うだけでなく、金属バットから木製バットに変わり対応に苦しむ選手が多い。 セリーグ他球団のスコアラーは「高卒2年目時点の守備だけで比べれば、坂本より中山のほうが上です」と断言し、こう続ける。「打撃も中京大中京の時からミートセンスが抜群でした。能力の高さを考えたらプロの遊撃で10年以上飯を食える選手です。『一軍は育成機関ではない』という人がいますが、一軍で使い続けなければ対応能力が上がってこない。坂本が戻ってきた時に、中山が一軍でベンチを温めたり、二軍に逆戻りするようだと成長が遅くなってしまう。坂本も高卒2年目で二岡智宏(現・巨人二軍監督)に代わって一軍の試合に出ていた時は攻守でミスが目立ち、『なんであんな選手を一軍で使うんだ』と批判の声があった。個人的には坂本を復帰後に一塁に回して、中山は遊撃で使い続ける価値がある選手だと思います」 一塁は中田、39歳でチーム最年長の中島宏之が守っているが、不動のレギュラーとはいえない。坂本を一塁に回し、「坂本の後継者」と評される中山を遊撃で起用する。新たな布陣が誕生する可能性は十分に考えられる。 
2022.05.21 11:00
NEWSポストセブン
強打者として知られる巨人の丸佳浩(時事通信フォト)
巨人の2番打者は誰に? ポイントは「右投げ左打ちはバントが下手」説
 3月25日のプロ野球開幕を前に、各球団がスタメンに起用する選手やその打順などを巡る議論が盛り上がってきている。昨シーズンは終盤に失速して3位に終わり、雪辱を期す巨人も、充実の戦力を擁しながらオープン戦は貧打に苦しんだ。打順を組んでとりわけカギとなりそうなのが「2番打者」だという。 オープン戦で原辰徳監督は、昨季は3番を任せることの多かった丸佳浩を1番に起用するケースが目立った。強打者の丸をトップバッターに据えた時に、どのような2番打者が求められるのだろうか。本誌・週刊ポストの3月18日発売号では、野球評論家の江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏が今季の展望を語る座談会を掲載。そこでは、巨人の打順の話をきっかけに、「バントの得手不得手」についての議論が展開された。 江本氏は「丸を1番に置く場合、ボクなら2番にバントの上手い川相(昌弘)みたいなタイプを入れますね」と指摘したうえで、「吉川(尚輝)を2番に置いてもバンドもできないし、粘り強いバッティングができるわけでもないからね……」と巨人の“つなぎ役不足”に言及した。それに対して達川氏が「吉川もそうだけど、『右投げ左打ち』の選手にバントは難しいんですよ」と応じると、江本氏は我が意を得たりといったふうにこう続けた。「そうなんですよね。右投げ左打ちの選手は、箸を持つ手は右手。つまり、右手のほうが器用に動かせるんですよね。打つのは左でできても、左手に持った箸で豆をつまんだりできない。バントっていうのはそういった類のことですからね。右投げ左打ちでバントがうまい選手は見たことがない」  それに対して達川氏は、「右投げ左打ちの選手にバントをさせるなら、セーフティがいい」と返した。「ボクが広島の監督だった時にいた選手では、東出(輝裕)が右投げ左打ちですが、“ボクは左打ちなのでセーフティ気味に(送りバントを)やっていいですかと”と言ってきた。“成功しますから”と言うのでどんどんやれと言ってやったんです。すると、5~6回に1回くらいセーフになった。江本さんが言うように、吉川も原監督に“セーフティ気味にやらせてください”と言えばいいんですよ。構えるから硬くなってしまう。掛布(雅之)も同じことを言っていました。“右投げ左打ちのバントは、右利きが左(利きの構え)でパターするようなもの”だってね」 それを聞いて江本氏は、「去年は松原(聖也)を2番に入れる試合もありましたが、彼も右投げ左打ちで小技ができない。それではランナーを進められないでしょう」とコメントした。原監督は、誰を2番打者に起用することになるのだろうか。
2022.03.20 11:00
NEWSポストセブン
昨年終盤も打撃不振だった丸佳浩(時事通信フォト)
坂本、丸に不安の巨人 FA補強に頼り過ぎて若手も台頭できない袋小路
 プロ野球オープン戦、巨人は12試合を終えて2勝8敗2分で最下位に沈んでいる。シーズン前のオープン戦と公式戦は全くの別物とはいえ、ここまで12球団ワーストの打率2割、21得点で、1試合平均の得点は1.75点と超貧打に泣いている。プロ野球担当記者が話す。「吉川尚輝や松原聖弥というレギュラー格の若手に元気がなく、期待の高卒2年目の中山礼都、秋広優人も一軍で起用するには時期尚早という結果しか出ていない。主力の岡本和真や中田翔は打っていますが、好不調の波が激しいタイプだけに、オープン戦の好調で逆に不安を抱くファンもいるかもしれません」(以下同) 2019年からの連覇の立役者となった坂本勇人は2割3分3厘、丸佳浩は1割3分9厘と調子が上がってこない。「14年間もショートのレギュラーを務めてきた33歳の坂本は、勤続疲労がいつ現れてもおかしくない時期に差し掛かっている。4月で33歳を迎える丸も昨年の不振から脱しきれていない印象。オープン戦の成績は関係ないとよく言われますが、気になるのは昨年の後半戦から2人とも状態が良くないことです」 巨人の主力が顕著に衰えたシーズンを振り返ると、2011年には小笠原道大が統一球の影響もあってか、前年の34本塁打がわずか5本塁打に激減。打率は連続3割が5年で止まり、2割4分2厘まで落ちた。2014年には阿部慎之助が前年の32本塁打、96打点から19本塁打、57打点と減少し、打率も2割4分8厘と不調になった。実は、2人とも前年の終盤から打てていなかった。「小笠原は2010年、クライマックスシリーズのファイナルステージの中日との4試合で14打数2安打と絶不調になってしまい、阿部は2013年の楽天との日本シリーズ7試合で22打数2安打に終わりました。共にレギュラーシーズンの10月の成績は打率1割台でした。2021年の月間成績を見ると、丸は10月に3割6分1厘と復調したが、8月、9月は1割台と大ブレーキで、9打数連続空振り三振を喫したこともあった。坂本は10月に1割6分7厘と不振となり、出塁率も2割8厘しかなかった。その昨年終盤、巨人は大失速した。つまり、2人の調子はチーム力に大きく影響する」「今年は巨人が変わる良いチャンス」 巨人はFAに頼る戦力補強をしてきたため、若手にチャンスが与えられる機会が少なく、生え抜きの中堅がレギュラーを確保できていない現実もある。坂本入団の翌年(2007年)以降、過去15年のドラフト選手で完全に1本立ちしたといえる野手は、長野久義と岡本くらいだろう。「吉川も頑張っていますけど、潜在能力からしたらもっと活躍してもいい。藤村大介は盗塁王も取りましたし、二塁に定着するかと思いましたが、2年しかもたなかった。大田泰示は日本ハム移籍後に開花しましたし、2012年2位の大累進は3年で日本ハムへ、2013年2位の和田恋は5年で楽天へ放出されています。その年4位の奥村展征は1年で相川亮二の人的補償でヤクルトへ行きました。小林誠司は一時期レギュラーでしたが、打撃力が低く、定着できていません」 大累は二軍でも結果を残せていなかったが、和田は2018年にファームで本塁打王、打点王の2冠を獲得していた。しかし、翌年のシーズン中に古川侑利との交換トレードで移籍。2019年、イチロー以来となる高卒1年目で二軍の首位打者に輝いた山下航汰はケガもあって伸びず、昨年育成での契約を拒否し、自由契約となった。「FA補強をすれば、どうしてもその移籍選手をある程度起用することになる。『その中でもポジションを掴むのが本当のレギュラー』という言い分はその通りですけど、これだけ生え抜き野手が伸びない現状、FAで有力選手を獲得できない近年を考えれば、若手の育成に本腰を入れないと巨人の未来は危うい。 昔のように、プロ野球選手の多くが巨人に憧れる時代ではなくなっているので、これまでのようにFAでチーム力を強化することは難しくなるかもしれません。まさに今、FAでその場凌ぎの補強をしてきた歪みが現れつつある。裏返せば、今年は巨人が変わる良いチャンスかもしれません」 昨年まで実力至上主義を掲げていた原辰徳監督も、今年は「同じ力なら若手を使う」と公言している。待望の生え抜き野手の成長はあるか。
2022.03.16 18:00
NEWSポストセブン
昨季中盤から不調だった丸。オープン戦の打率は1割台(時事通信フォト)
丸佳浩が正念場 かつての巨人FA加入選手と共通する「疲労蓄積サイン」も
 広島からFA移籍して4年目を迎える巨人の丸佳浩が正念場に立たされている──。2019年からの連覇に貢献した優勝請負人も、昨年は不調による二軍落ちを経験。9月には9打数連続空振り三振を喫するなど調子が上がらず、打率2割6分5厘と低迷した。 レギュラー選手として、シーズン通して戦ってくれるはずだという期待が大きかった分、不振に陥った時は、チームへの影響も大きい。プロ野球担当記者が話す。「昨年、巨人が優勝を逃したことについては、様々な要因があるでしょう。後半戦に先発陣を結果が出ないのに中5日で回し続けたこと、中田翔を日本ハムから獲得して詳しい説明もないままいきなり一軍で使ったことなど、複数あると思います。そうした批判は主に原辰徳監督や中田に向きましたが、丸の不振も原因の1つでした」(以下同) 昨年の巨人は12試合連続3点以下を記録するなどシーズンを通して、なかなか打線が上向かなかった。それは丸の不振と直結していた。「丸と言えば、出塁率の高さに定評がありましたが、ここのところ選球眼が悪くなっている。広島の3連覇に貢献してMVPを獲得した2018年は566打席で130四球選んでいましたが、昨年は457打席で63四球まで下がっています。今年の4月で33歳とまだ衰える年ではありませんが、2011年から11年間もレギュラーで試合に出続けている疲労が蓄積しているのかもしれません」 はたして今シーズン、丸はレギュラーの座を死守することができるのか。かつて巨人にFA移籍してレギュラーを張った後、ポジションを奪われた選手といえば清原和博や広沢克己、江藤智、小笠原道大らがいる。彼らにも共通する「疲労蓄積」のサインが出ていた。「広沢と江藤は11年、小笠原は12年、清原は13年続けて100試合以上に出場し、その翌年に一気に成績が落ちています。広沢や江藤、清原はその前から以前と比べて打てなくなっていました。小笠原は飛ばない統一球の影響もあったとはいえ、ガクンと成績が下がった。 小笠原以外の3人が不振に陥り始めたのは、いずれも30代前半で昨年、今年の丸と同じような年齢なんですよね。しかも彼らも丸と同じように四球が減っていた。不振になると、結果を欲しがるあまりボール球に手を出してしまうこともあるのでしょう。巨人はすぐに補強でカバーする体質を知っているため、焦りが打席で出るのかもしれません」 現在は、広沢や江藤、清原が移籍してきた当時にはなかった交流戦が開催されており、数試合に限られていた地方球場の主催試合やナイター翌日のデーゲームが増加。以前のFA戦士にはなかった目に見えない疲労も丸にはあるだろう。「昨年、丸が極度の不振に悩むとは原監督も計算外だったのでしょう。2011年に小笠原が突然の衰えを見せた時は、本職ではない脇谷亮太や亀井善行にファーストを守らせるなどバックアップ要員を用意できておらず、優勝を逃す原因のひとつになった。その翌年は小笠原の復活を期待しながらも、エドガーやボウカーという外国人にファーストで起用して日本一になっている。 今年の巨人は新外国人野手の2人が外野ですし、昨年FA移籍してきた梶谷隆幸や若手の松原聖弥もセンターを守れる。そしてキャンプでは2年目の秋広優人がセンターの練習もしている。丸のライバルは外野を守れる選手全てと言ってもいいかもしれない。それくらいレギュラーは確約されていないと思います」 このまま終わるわけにはいかない丸。再びチームを牽引できるか。
2022.02.08 16:00
NEWSポストセブン
丸佳浩選手はまだ日本一の経験がない(時事通信フォト)
8年ぶり日本一目指す巨人 逆シリーズ男・丸の調子はどう?
 新型コロナウイルスの影響で開幕延長となったプロ野球では、11月21日からの日本シリーズと都市対抗野球の日程が重なってしまった。そのため、リーグ優勝して2012年以来の日本一を目指す巨人が、今季勝率7割を超える圧倒的な強さを誇った東京ドームで戦えない。代わりに京セラドーム大阪(以下、大阪ドーム)を仮本拠地とすることになったが、今年は交流戦もなかったため、1年半ぶりとなる不慣れな球場だ。“慣れないホーム”に対応すべく、巨人は日本シリーズの直前に大阪ドームでミニキャンプを張る予定だ。「投手陣にはマウンドの感覚を、野手陣には人工芝のボールの転がりやフェンスの跳ね返りを入念に確認させるようです。ただしCSで日本シリーズ出場をかけて戦うパ・リーグとは明らかに実戦感覚が違う。勝ち抜いて勢いづいたパの代表と激突するのは大きなハンデでしょう」(スポーツ紙記者) 不安払拭のためか、原監督はミニキャンプ以外にも“対策”を練っている。そのひとつが三塁コーチの変更だ。「リーグ優勝を決めた後は後藤孝志コーチに代わり、サードコーチャーを元木大介ヘッドや石井琢朗コーチで試しています。昨年はシリーズ直前に鈴木尚広コーチがスキャンダルで退団し、二軍の村田修一コーチを急遽呼び寄せたため、サイン伝達が上手くいかなかった。そうした“不測の事態”を繰り返さないように万全を期していると思われます」(巨人番記者)“逆シリーズ男”候補の名前も続々挙がる。「筆頭は5番打者の丸佳浩(31)でしょう。広島時代を含めて、今年で5年連続のリーグ制覇となりますが、日本一の経験がない。しかも昨年のシリーズでは13打数1安打で打率7分7厘。悪夢が繰り返されなければいいが……」(スポーツ紙デスク) 強肩捕手・小林誠司(31)の骨折離脱も痛い。「ソフトバンクは50盗塁の周東佑京(24)、ロッテは和田康士朗(21)や荻野貴司(35)などいずれも俊足揃い。昨年は代走・周東の足にかき回された。 巨人は打撃優先で代役に大城卓三(27)を起用するとみられる。果たしてパの快足を封じられるのか」(同前) はたして原巨人は「本拠地を踏まない日本一」を成し遂げられるのか。※週刊ポスト2020年11月27日・12月4日号
2020.11.17 07:00
週刊ポスト
セカンドは若手に競争されるポジションに(吉川尚輝。時事通信フォト)
巨人のチーム内競争 守備位置でベテラン枠と若手枠使い分け
 3か月遅れで始まったプロ野球は3カードを消化し、セ・リーグは巨人が6勝2敗1分で首位に立っている。打撃陣は丸佳浩の調子が上がらないものの、4番の岡本和真が打率4割7分2厘、4本塁打、10打点と打ちまくり、チームを牽引している。 例年、オフの大型補強が話題になる巨人だが、昨年はFA宣言した美馬学(楽天→ロッテ)、鈴木大地(ロッテ→楽天)の獲得を目指すも他球団にさらわれ、巨人の実質的な新戦力は、ドラフト入団組を除けば、サンチェスやパーラなどの新外国人くらいだ。 投手陣は昨年のリーグ最多勝投手である山口俊が抜け、戦力的に秀でているとは言い難い。開幕戦の1塁スタメンは昨年、わずか43試合出場で、打率1割4分8厘と不振に終わった37歳の中島宏之が務めた。守りの要である捕手の小林誠司は怪我のため2試合で離脱。復活を期待される菅野智之も先発2試合で防御率4.97と結果を残せていない。それでも、3カード負け越しなしと順調に来ている。野球担当記者が話す。「今年も原監督の用兵に目をみはるものがあります。開幕戦では『1番・セカンド』の吉川尚輝が逆転2ランを放ち、ヒーローになった。昨年、開幕から打ちまくったものの怪我に泣いた吉川ですが、今年こそはフル出場で定位置を確保すると考えたファンも多かったでしょう。しかし、2戦目に4打数0安打2三振に終わると、3戦目は20歳の湯浅大、広島との初戦は吉川と同い年である25歳の北村拓己を『1番・セカンド』で起用し、吉川をベンチスタートにしました」(以下同) オープン戦、練習試合で結果を残して開幕1軍を勝ち取った湯浅は開幕戦、1点ビハインドの7回裏無死1塁で、代打で登場。絶対にランナーを進めないといけないプレッシャーのかかる場面、しかもプロ初打席で見事に送りバントを決めた。この成功もあって、阪神との3戦目にスタメンで起用されたが、2打席2三振で3打席目に代打・北村を送られた。2カード目の広島との1、2戦では代打で登場したものの、結果を残せず、2軍落ちとなった。「原監督はセカンドのポジションを固定せず、相手の先発が右なら吉川尚、左なら北村、増田大輝と若手をスタメンで使っています。長いシーズンを見据え、吉川のコンディションも考えている面もあると思いますが、同じ20代の選手を切磋琢磨させて戦力向上を狙っているのでしょう」 巨人は6月25日、楽天からトレードでウィーラーを獲得したと発表。日本通算106発の助っ人を、原監督は1塁や左翼で起用すると明言している。現在、これらのポジションを守っているベテランの中島や陽岱鋼、亀井善行には大きな刺激となる。「昔の巨人だったら、固定できないセカンドの守れる外国人の補強に走りそうですが、今は違う。セカンドは若手に競争させ、誰もがレギュラーになれる可能性のあるポジションになっています」 昨年も原監督はシーズン序盤には若手を試し、経験を積ませながら育て、終盤の勝負所で使える選手にしていた。「俊足なのにスタートを切れない重信慎之介を叱責したり、若林晃弘や増田を大事な試合で使ったりしながら成長させた。その結果、優勝を決めた9月21日のDeNA戦では1点ビハインドの9回2死ランナーなしから重信、若林が四球を選び、小林のヒットで重信が果敢にホームに突っ込み、同点とした。そして、10回には増田が決勝タイムリーを放った。まさに1年の総決算のような試合でした。今年も序盤は若手を自在に使い分け、終盤には戦える選手に育てているのではないでしょうか」
2020.06.29 16:00
NEWSポストセブン
今シーズン中に球団歴代1位の勝利数に到達しそうな巨人・原辰徳監督(時事通信フォト)
『ジャイアンツ愛』から18年、巨人・原監督の名将への軌跡
 昨年、5年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした巨人。6月19日に開幕する今季プロ野球で通算14年目を迎える原辰徳監督はこれまで1024勝を挙げており、順当に行けばシーズン中に長嶋茂雄監督の1034勝、川上哲治監督の1066勝を抜き、球団歴代1位の勝利数になりそうだ。なぜ、原監督は“勝てる監督”になったのか。野球担当記者が話す。「時代によって、采配スタイルを変えてきたことが大きい。2002年、長嶋監督の後を受けて43歳で就任した時は『ジャイアンツ愛』をキャッチフレーズに、選手を尊重して情に厚い指揮官でした。松井秀喜が全試合4番に座り、二冠王を奪取。前年まで不振に陥っていた桑田真澄も復活して、最優秀防御率を獲得した。原監督が選手を信じ、我慢して起用したことで、斉藤宜之や鈴木尚広など長嶋政権時代には芽が出なかった若手が成長し、チーム全体がのびのびとしていました。毎年のように大型補強をしていた長嶋監督時代と異なり、この年の補強は新外国人のワズディン、クレスポ、中日からFAで前田幸長を獲ったくらいでした」(以下同) 2002年は序盤こそ星野仙一監督1年目の阪神が快走したが、夏場には巨人の独走状態に。2位・ヤクルトに11.0ゲーム差をつけ、原監督が宙に舞った。日本シリーズでもパ・リーグ王者の西武を圧倒し、4勝0敗で日本一に。選手時代の1990年、0勝4敗と叩きのめされた相手に雪辱を果たした。新たな黄金時代の到来かと思われたが、オフには松井がヤンキースに移籍。その一方で、松井と本塁打王を争っていたロベルト・ペタジーニをヤクルトから獲得した。「“脱長嶋野球”で日本一になったのに、他球団の4番を奪ってくるという補強に逆戻りしてしまった。原監督の意思というより、フロントの意向だったのでしょう。ペタジーニの本職である一塁には清原和博がいるため、外野で起用しましたが、開幕戦で本塁への送球を暴投するなど守備の乱れも目立った。この頃の原監督は良くも悪くも頑固で、前半戦は清原が欠場していてもペタジーニを外野で使っていましたし、抑えの河原純一が何度失敗しても9回を任せ続け、チームの調子は上がりませんでした」 この年は3位とAクラスを確保したが、原監督は球団代表との確執も噂され、辞任。後を受け継いだ堀内恒夫監督が3位、5位に終わると、2006年から第2次原政権が始まった。スタートダッシュに成功し、最大貯金14と首位を快走したが、交流戦で失速。6月に8連敗、10連敗、7月に9連敗を喫し、最下位に落ちた時期もあった。なんとか4位に踏みとどまるも、借金14で球団史上初の2年連続Bクラスに終わった。「この年がターニングポイントでしたね。故障者が続出したことで、『巧い選手ではなく、強い選手が欲しい』と言うようになった。時折非凡さを感じさせるプレーをする選手よりも、年間を通して働ける選手を望みました。“強い選手”は計画性や己を律する能力がある、と原監督は考えています。2006年の惨敗をきっかけに、完全な実力至上主義を打ち出し、情に厚いイメージが消えた。このオフから『ジャイアンツ愛』という言葉が、ほとんど聞かれなくなりました」 2007年の春季キャンプで、前年の後半戦に1番として起用した鈴木尚広、チームリーダーとしても期待の二岡智宏がケガで離脱すると、報道陣に〈鈴木? 痛いのかゆいの言って、土俵にも上がっていない。二岡? そんなのいたっけ?〉と突き放した。シーズンに入ると、二岡は139試合に出場し、打率2割9分5厘、20本塁打と主軸として活躍した。しかし、7月の広島戦では、チャンスの場面で代打に小関竜也を送るなど厳しい一面を見せた。「原監督はコーチの頃から二岡に大きな期待を掛けていましたし、レギュラー選手のプライドを重視していた第1次政権では考えられない采配でした。結果的に小関は凡退し、この用兵は当たらなかった。ただ、誰も特別扱いしないという方針を示したことで、チームに緊張感を生んだ。 この年、原監督は1番に高橋由伸を抜擢し、先発に拘っていた上原浩治を抑えに回した。オフにはFAで小笠原道大、トレードで谷佳知を獲得した。彼らがシーズンを通して働いて“強い選手”の模範となり、巨人は5年ぶりの優勝に輝きました。監督の意識改革が、そのままチーム改革につながった。小笠原や谷の補強は数字の面だけでなく、練習への姿勢などでも他の選手への影響を与えていた。指揮官にはそんな狙いもありました」 原監督は2007年から3連覇、2009年にはWBCで指揮を執り、世界一に導いた。落合博満監督の中日に2年間覇権を渡してしまうが、2012年からまた3連覇。2位に終わった2015年限りで退任したが、2019年に復帰するとチームを5年ぶりの優勝に導いた。「プロ野球の歴史を振り返ると、名将と呼ばれた監督たちも在任期間が長くなると、徐々に勝てなくなってくる。原監督のように“第3次政権”となると、過去の成功体験に囚われてしまいがちです。選手の考え方は世代によって変わっていきますし、時代に合わなくなっていくのです。 しかし、原監督は常に自身をブラッシュアップさせ、考え方も戦略も柔軟に変化させている。肉体は衰えますが、思考は何歳になっても変えられると示しています。昨年、丸佳浩や炭谷銀仁朗というFA組は活躍したが、期待された中島宏之や岩隈久志という移籍組、ビヤヌエバやクックといった新外国人は数字を残せなかった。エースの菅野智之も不調に陥る中、原監督が選手を適材適所で起用することで、なんとか優勝できた。第2次政権で山口鉄也や松本哲也などが育ったように、昨年も増田大輝や若林晃弘が伸びました」 今年の巨人はオフに目立った補強もできず、戦力的に頭抜けているわけではない。坂本勇人や大城卓三が開幕から全開というわけにもいかない。先発も、昨年の勝ち頭である山口俊がメジャーに行き、菅野以外で計算できる投手が少ない。苦しい状況の中、原辰徳はどう選手をやり繰りし、巨人監督最多勝利を実現するか。
2020.06.17 16:00
NEWSポストセブン
オープン戦最下位決定に原辰徳監督(中央)は何を思うか(EPA=時事)
巨人、過去のオープン戦最下位時はいずれも開幕ダッシュ失敗
 3月14日、巨人は楽天と3対3で引き分け、1965年以降で5度目のオープン戦最下位が決まった。昨年、5年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人だが、15勝を挙げた山口俊がメジャーリーグに移籍し、代打や困った時のスタメン起用で期待に応えていた阿部慎之助が引退。オフのFA市場では美馬学、鈴木大地の獲得に名乗りを上げるも、他球団に奪われ、補強は新外国人とドラフトに留まった。野球担当記者が話す。「昨年、丸佳浩と炭谷銀仁朗がFA加入したため、補強による戦力アップで優勝したと思われがちですが、セカンドのレギュラーを期待された吉川尚輝が開幕早々に離脱し、新外国人のビヤヌエバも活躍できなかった。ゲレーロが打ち始めたのも夏場でしたし、岡本和真も不振で4番を外された時期があった。それでも原監督が上手くやり繰りして、なんとか優勝に漕ぎつけた。今年は思うような補強ができませんでしたし、若手が伸び悩むと、かなり苦戦すると思います。オープン戦がその前触れと見ることもできます」(以下同) 過去4度のオープン戦最下位は1972年、1992年、2008年、2017年。川上哲治監督の下でV7を達成した1972年、第2次原政権3年目の2008年は優勝を果たしている。藤田元司監督最終年の1992年は2位、高橋由伸監督の2017年は4位だった。過去2回優勝しており、「オープン戦の順位は公式戦に関係ない」という球界の定説は、巨人に当てはまりそうだ。ただし、オープン戦最下位の年は、開幕後にある傾向が出ている。「いずれも開幕スタートダッシュには失敗しています。4月を終えた時点での順位は1972年が3位、1992年は5位、2008年は4位、2017年は3位。1972年は大型連敗もなく5月に首位に立ちましたが、1992年は4月に6連敗、5月に4連敗を2度、5連敗を1度喫して、1か月以上も最下位の時期がありました。2008年は首位・阪神に最大13ゲーム差を付けられましたし、2017年は球団史上最悪の13連敗をしてしまった。 今年の巨人は山口俊の穴を埋めるため、戸郷翔征や畠世周などの若手投手の成長が望まれています。しかし、オープン戦で不調だったり、ケガで出られなかったりと結果を残せていない。苦戦を強いられることになるかもしれません」 オープン戦最下位から優勝した1972年は長嶋茂雄の力に衰えが見え始めたが、王貞治が48本塁打、120打点で2冠王を獲得。エースの堀内恒夫が26勝とキャリアハイの数字を挙げて、最多勝に輝いた。2008年はヤクルトから移籍してきたラミレス、グライシンガー、横浜から移籍のクルーンといった外国人トリオが徐々に調子を上げ始め、北京五輪で主力の抜けた首位・阪神が夏場に失速したこともあって、『メーク・レジェンド』を遂げた。「1992年は、5月に西武から大久保博元が移籍。大久保がホームランを打つと負けないという“デーブ神話”もでき、6月7日から7月8日まで21勝2敗という驚異的な追い上げを見せ、首位にも立ちました。一方、2017年は13連敗したにもかかわらず、シーズン中の補強はなく、Bクラスに終わってしまった。百戦錬磨の原監督ですから、オープン戦と同じような成績にはならないでしょうけど、若手が成長しなければ緊急補強に走るはず。今年の巨人の戦力はずば抜けているわけではないうえ、セ・リーグ6球団の力は均衡しているので、Bクラスの可能性もある」 新型コロナウイルスの感染拡大によって、開幕が延期したプロ野球。これからの数週間で、原監督はどうチームを立て直すか。
2020.03.15 07:00
NEWSポストセブン
東京五輪がもたらすプロ野球の大混乱、けっこうヤバい
東京五輪がもたらすプロ野球の大混乱、けっこうヤバい
 2月に入るとプロ野球12球団は一斉にキャンプイン。例年通りの光景だが、今年は何やら事情が違う。半年後の東京五輪のために、“特別シフト”が組まれ現場が戸惑っているのだ。その余波は思わぬところにまで広がって……。番記者たちが紙面で書けない裏話を打ち明ける。スポーツ紙デスクA:五輪イヤーの今季は、セ・パ両リーグとも変則スケジュールに振り回されそうだね。例年より10日も早い3月20日に開幕するし、ペナントは五輪期間中の7月21日から8月13日までの24日間が中断期間になる。セ担当記者B:それだけ空くと試合勘を取り戻すのはなかなか難しいし、ペナントレースの流れも変わる。阪神の矢野(燿大)監督は「前期・後期として戦う」と宣言しましたが、勝負は通年。そう上手くはいかないんじゃないですかね。ベテラン編集委員C:かつてパ・リーグでは前期・後期の2シーズン制が実施された。1974年、ロッテ監督の金田正一氏は“前期は捨てる”戦術をとった。後期に全力をかけて優勝したロッテは、前期優勝の阪急とのプレーオフに勝ち、中日との日本シリーズも制した。しかし、今じゃそんなやり方はできないからね。パ担当記者D:だけど、夏場に弱いチームは“休憩期間”が得られるので勝機が出てくるんじゃないですか。2017年の楽天は開幕から首位を突っ走り、7月時点で最大31の貯金を積み上げましたが、夏場に故障者が相次いでソフトバンクと西武に抜かれて3位に終わった。夏場を休めれば、優勝戦線も変わってくるはず。セ担当B:矢野監督は前期・後期というけど、阪神にはもともと本拠地・甲子園を高校野球に明け渡す「死のロード」がある。今年は五輪の影響で、甲子園の開催時期も後ろ倒し(8月10日開幕)となるため、阪神が甲子園に帰って来るのは9月1日。7月18日から約1か月半も本拠地を使えない。さらに、本拠地が五輪会場のDeNA、資材置き場になるヤクルトも1か月半の「死のロード」となる。パ担当D:日本ハムも札幌ドームが五輪サッカー会場となるため、6月23日から7月18日までホームを使えず、北海道、沖縄、東京、静岡など移動が多くなります。デスクA:チームもそうだが、記者も大変。各社の野球担当も五輪取材に回される。五輪期間中のプロ野球は、実戦感覚が薄れないように無観客で練習試合を行なう予定だそうだが、その取材も並行することになる。編集委員C:1964年の東京五輪では、オリンピック入社組と呼ばれる世代がいた。各社とも五輪に備えて採用人数を通常の3倍に増やして人員を確保したものだが、今のご時世では採用人数も増やせないからな(苦笑)。デスクA:実戦感覚という意味では、侍ジャパンに選ばれた選手は緊張感のある試合に出続けるので有利かも。ただ、シーズンとは試合球が違うので、投手は感覚が狂ってしまう可能性もある。セ担当B:最大の懸念はケガで、多くの選手を送り込むと見られる巨人の原(辰徳)監督も心配しているようです。エースの菅野智之や坂本勇人、丸佳浩ら主力を“本当は五輪に出したくない”というのが本音でしょうね。※週刊ポスト2020年2月7日号
2020.01.29 07:00
週刊ポスト
巨人残留を希望しているというゲレーロ(写真:時事通信フォト)
巨人ゲレーロの去就は? マギー切りの教訓活かせるか
 今季5年ぶりのリーグ優勝を果たしたものの、日本シリーズで4連敗した読売ジャイアンツ。ソフトバンクとの差は歴然としていた。 両リーグで首位打者を獲得し、今年も137試合にスタメン出場した内川聖一、2013年に首位打者、最多安打のタイトルに輝いた長谷川勇也、昨年まで7年連続で規定打席に到達していた中村晃などが控えに回ることもあったソフトバンクの層の厚さに比べ、巨人はシーズンで2割3分9厘しか打てなかった2年目の若林晃弘をスタメンで使わざるを得ないほどだった。野球担当記者が話す。「FAで丸佳浩や炭谷銀仁朗を獲得するなどの大型補強で優勝できたと考える人もいますが、今季の巨人の選手層は決して厚くなかった。野手陣も投手陣も、原辰徳監督が上手くやり繰りして何とか優勝にこぎ着けた印象です」(以下同) 移籍組で今季の戦力となったのは丸と炭谷くらいだった。メジャーで3度2ケタ勝利を挙げた岩隈久志は1軍登板なし。過去打率3割台を6度記録している中島宏之も今季は不振に陥った。昨季メジャーで20発を放ったクリスチャン・ビヤヌエバも期待はずれに終わった。「昨季、打率2割8分5厘で、チーム2位の本塁打、打点を記録していたケーシー・マギーを切ってまで獲得したビヤヌエバは2割2分3厘、8本塁打、24打点で8月中旬以降、1軍出場なし。クライマックスシリーズ、日本シリーズでも出番がありませんでした。 日本シリーズでは、山本泰寛や若林晃弘が守備でのミスもあり内野陣の手薄さを露呈した。マギーがいれば、昨年より成績が落ちたとしても、少なくともビヤヌエバ以上は活躍したでしょうし、日本シリーズでもベテランの持ち味で力になってくれたと思いますよ。若手を勇気づけたり、同じ外国人選手を叱ったりできるリーダーシップもあり、目に見えない貢献度も高かった。球団はマギーとの契約を解除する時、高齢も1つの理由にしていましたが、成績を残しているにもかかわらず、年齢で判断するやり方は解せません」 今季限りで2年契約の切れるアレックス・ゲレーロは残留を熱望しているようだが、去就はまだ決まっていない。今季不振で2軍落ちしたものの、8月以降はスタメンに名を連ね、9月15日の阪神戦では8回裏に逆転2ランを放ち、涙を流したこともあった。「1軍の外国人選手枠が2人しかなかった昔と違い、今は4人まで認められている。ツボにハマれば打ちまくるゲレーロを切る必要はないでしょう。打率は2割3分7厘と低かったものの、21本塁打をマークし、一昨年のホームラン王という実績もある。ビヤヌエバが示したように、メジャーのレギュラークラスでも日本で打てる保証はない。もし大物外国人選手が獲得できたとしても、ゲレーロは残しておくべきではないでしょうか」 はたして去就はどうなるか。
2019.10.27 16:00
NEWSポストセブン
坂本勇人らの不振も巨人敗退の要因となった(撮影:山崎力夫)
日本シリーズ4連敗の巨人、来季の戦いへの影響も懸念
 2019年の日本シリーズはソフトバンクが巨人に4連勝し、日本一に輝いた。巨人が0勝4敗で敗れたのは1959年、1990年に次いで3度目。いずれも、翌年はリーグ優勝を逃している。特に1991年は4位と大きく成績を落とした。シリーズの4連敗は来季にも影響を与えるのか。野球担当記者が話す。「今シリーズではソフトバンクが坂本勇人、丸佳浩の主軸を完璧に抑えたことで、他球団も2人の攻略法のヒントを得たはずです。これは来季のセ・リーグ球団にとって、大きな参考になったでしょう。たとえば、1983年の日本シリーズでは西武が巨人・原辰徳に執拗な内角攻めを行ない、原の打ち取り方を実践してみせた。翌年、原は不振に陥りました。日本シリーズでの戦いぶりは、翌年に少なからぬ影響を及ぼすものです」(以下同) 精神的な面でも、セ・リーグのペナントレースの動向に響きそうだという。「日本シリーズで惨敗すると、同一リーグの他チームが『巨人もたいしたことないな』と勇気づけられる。1990年の巨人は130試合制で88勝とセ・リーグで圧勝したものの、戦力はほとんど変わっていない翌年はBクラスだった。心理的に他チームにプラスになるのと同時に、巨人自体も西武に4連敗したことを引きずった面もあると思います。当時、選手会長の岡崎郁が『野球観が変わった』という言葉を残したほどでした」 1989年、1990年と2連覇した巨人は翌年、投手の“勤続疲労”も見えた。2年連続20勝で『ミスター完投』の異名を取った斎藤雅樹が11勝止まり。連覇中のチーム完投数が69、70と2位の球団の倍となる驚異的な数字を残しており、それが投手陣の体力を蝕んでいたのかもしれない。「1990年は原辰徳や篠塚利夫など、当時はベテランと呼ばれた30代に入っている選手が中心のチームだったため、伸びしろは少なかった。しかし、今年の巨人は4番の岡本和真だけでなく、田中俊太や若林晃弘など20代の選手が多く、投手陣もルーキーの高橋優貴、戸郷翔征に日本シリーズの勝負所を任せなければならないほど台所事情は苦しかった。良く考えれば、伸び盛りの若手が日本シリーズを経験できた。これを肥やしに出来るかどうか。1990年の日本シリーズ4連敗時とは状況が異なると思います」 ソフトバンクに完敗した悔しさを来季ぶつけることはできるか。
2019.10.24 16:00
NEWSポストセブン
ソフトバンクに3連敗を喫し、厳しい表情の原辰徳監督(右)ら(写真:時事通信フォト)
日本シリーズ3連敗の巨人、ここから大逆転に必要なものは
 巨人が追い込まれた。2019年のプロ野球日本シリーズはソフトバンクが3連勝で一気に日本一に王手をかけた。1950年の2リーグ分裂以降、巨人が4連敗でストレート負けを喫したのは1959年の対南海、1990年の対西武の2度だけ。今年、3度目の屈辱を味わうことになるのか。それとも、3連敗から奇跡の4連勝を飾る可能性はあるのか。野球担当記者が話す。「ストレート負けの2度以外に、巨人が日本シリーズで初戦から3連敗したのは1957年の対西鉄、1976年の対阪急、1989年の対近鉄、1996年の対オリックスと過去に4度あります。唯一、3連敗から4連勝を果たしたのは30年前の平成元年である1989年だけです」(以下同) 第3戦に先発して勝利投手になった近鉄・加藤哲郎がヒーローインタビューで〈たいしたことなかったですね。シーズンの方がよっぽどしんどかったですからね、相手も強いし〉と発言。これに巨人ナインが発奮し、そこから4連勝して逆転日本一に。30年経った今も、語り継がれる出来事だ。「ただ、いくら発奮したところで実力差が大きければ、4連勝はできない。加藤哲郎の発言を機にで巨人が息を吹き返したというのは、わかりやすく誰もが面白がるストーリーになるから、そう伝わっているだけ。3戦目までも、紙一重でした」 この時の日本シリーズ初戦は巨人が5回まで3対1とリードするも、近鉄が6回に鈴木貴久が同点2ランを放ち、7回に新井宏昌が勝ち越しタイムリーとシーズン20勝の斎藤雅樹を攻略。投げてはエース・阿波野秀幸が完投し、4対3で近鉄が勝利した。第2戦は巨人が6回に先制するも、近鉄がその裏にすぐさま同点に追いつく。そして、7回にシーズン17勝の桑田真澄に集中打を浴びせ、6対3で2日連続の逆転勝ち。第3戦は1回にブライアントのタイムリー、2回に光山英和の2ランが飛び出し、3対0で近鉄が王手をかけた。ただし、この日の近鉄は4回以降ノーヒットに抑えられていた。「今年の第3戦まではソフトバンクが圧倒しているように見えますが、たとえば第2戦6回0封のメルセデスが続投できていたら巨人にも十分勝機はあったでしょうし、7回の山本泰寛のエラー、9回の走塁ミスがなければどちらに転んだかわからない。第3戦も4回裏の2死満塁のチャンスで代打・重信慎之介が繋いで、2打席連続本塁打の1番・亀井善行に回せば逆転していたかもしれない。ソフトバンク抑えの森唯斗から1戦、2戦とも得点を奪っているし、1戦、3戦は巨人が先制している。1990年に西武に4タテを喰らった時は、そんな“たら・れば”を言える要素さえ、ほとんどありませんでしたから」 1990年の日本シリーズは初戦の初回に西武がデストラーデの3ランで先制し、5対0で渡辺久信が完封勝利。2戦目も3回までに7点を奪い、9対5で巨人を退けた。3戦目も初回に3点を奪い、7対0で渡辺智男が完封勝利。4戦目こそ、巨人が初めて先制するも、西武は5回裏に宮本和知を打ち込み、7対3で日本一に輝いた。「その状況と比べれば、まだ今年は希望が持てる。3連敗から4連勝した1989年と今年の共通点は2つあります。1つは長年チームリーダーを務めてきた選手の引退。1989年は中畑清、今年は阿部慎之助です。もう1つは、主軸の絶不調。1989年は原辰徳、今年は坂本勇人、丸佳浩です。第3戦まで原、丸はノーヒット、坂本は1安打です。今年は2人が打てないことが、3連敗した大きな原因でしょう」“逆シリーズ男”になりつつある坂本や丸はどうすれば調子を取り戻せるのか。「1989年の原は第4戦、ヒットこそなかったものの、3四球を選んでチャンスメイクをした。そして、第5戦に満塁本塁打を放って、チームを勢いづけた。坂本や丸も、ヒットではなく四球でいいという気持ちで打席に入ると良いのではないでしょうか。原は7戦で結局2本しかヒットを打てなかった。しかし、その2本がホームランで、ここで欲しいという場面で出た。坂本や丸が今から猛打爆発するとは考えづらい。でも、原のように貴重な場面で1本打てば、チームの流れを変えられる。2人はそんな存在です。1本のヒットで状況は変えられるとラクな気持ちで臨んでほしいですね」 徳俵に追いつめられた巨人。ここから反撃なるか。
2019.10.23 16:00
NEWSポストセブン
猛虎戦士にも触手?(時事通信フォト)
巨人、広島からFAの會澤、菊池、野村3人獲得に動くか
 プロ野球のポストシーズン以降の補強戦略への動きが始まっている。巨人が今季セ・リーグ優勝を果たしたのは、FAで広島から獲得した丸佳浩(30)の活躍も大きかったが、今オフもカープに触手を伸ばすかもしれないという。「通算71勝の野村祐輔(30)と會澤翼(31)のバッテリーや、正二塁手・菊池涼介(29)がFA権を取得し、いずれも巨人が獲得に動くのではと見られています。 菅野智之(29)の故障や正捕手の決め手に欠ける状況を改善し、セカンドに菊池が固定できれば、3年目の吉川尚輝(24)をショートに、坂本をサードにコンバートする構想がある。菊池はポスティングでの海外移籍を希望していますが、メジャー球団では日本人内野手の評価が低いだけに、その進展次第では獲得戦に参入しそうです」(巨人番記者)※週刊ポスト2019年10月18・25日号
2019.10.10 07:00
週刊ポスト
今年2月、週刊ポスト誌上の対談で原辰徳監督とツーショット
金田正一氏 原監督と松坂大輔に送っていた「最後のエール」
 プロ野球の国鉄、巨人で活躍した金田正一氏の訃報。巨人の原辰徳監督は、10月7日の全体練習前に「僕から見ると鉄人であり、野球の教科書。金田さんの野球に取り組んでいる姿勢、生き様、戦い様は、大変影響を受けた私の先生の1人でした」と故人を悼んだ。 5年ぶりのリーグ優勝を決めた巨人の原監督。今年2月、金田氏は巨人の宮崎キャンプを訪れ、その原監督にインタビューしていた。今季から新加入の丸佳浩への評価、FAの人的補償で移籍となった内海哲也、長野久義への思いなどを次々と“直球質問”。最後に原監督にこうエールを送っていた(『週刊ポスト』3月1日号)。──ジャイアンツは4年連続で日本一から離れているが、監督も3回目になれば、次世代の心配もある。原の使命は、日本一か? それとも選手を底上げして常勝球団の土台を作る……。原:(質問を遮るように)日本一です。それに付随することは出てくるかもしれませんが、まずは日本一以外ないですね。──その心意気だ! 丸(佳浩)が入って“丸く”収まるよう、期待しとるぞ! 今年5月には、中日・松坂大輔が二軍練習日にゴルフをプレーしていたことが発覚。球団から「10日間の外出禁止と反省文の提出」という処分を受けたことにも温かいコメントを寄せていた。 金田氏自身、国鉄から巨人に移籍した1965年に、一軍の戦列を離れて北海道で調整中、ゴルフをプレーしていたことが報じられ、批判を浴びたことをこう振り返っていた(同6月7日号)。「ゴルフスイングはヒジが伸びるから、いいリハビリになるのよ。シーズン中でも、完投した翌日は早朝からラウンドしていた。疲れた体を18ホール歩いて整えると、午前中の運動で午後はスムーズに体が動かせるようになる。(中略)ところがあの時は、『調整中の金田を取材したい』と言ってきたなじみのスポーツ紙の記者とカメラマンが、ワシのバンカーショットの写真を撮り、それが新聞に載って顰蹙を買ったわけさ。おまけに、どこぞのホールで8つもたたいたとか、サンザンなスコアまで書かれてのう。あれには参ったわい」 それを踏まえ、松坂にはこんな言葉を送っていた。「今回の松坂にしても、治療の空き時間を利用してのゴルフで、ラウンド後には、ちゃんと治療やトレーニングをしてたというじゃないか。練習をサボってパチンコや麻雀をしていたわけでもないし、写真を撮られたといって反省することなんかない。選手にとってリハビリは苦しいからのう。時には気分転換も必要じゃ。それで結果を出せなければ、球団がクビにすればいい話。外野がガタガタいうことじゃない。黙って見守ればいい」 現役の監督や選手に対して、常に厳しくも温かいまなざしで見守る人だった。これからCS、日本シリーズに臨む原監督、そして現役続行を目指す松坂にとっても、大先輩である金田氏のエールは心強く響いているはずだ。
2019.10.08 07:00
NEWSポストセブン
緒方孝市監督が再びユニフォームを着る日は来るか(写真:時事通信フォト)
優勝からBクラスで辞任の広島・緒方監督、将来再登板あるか
 10月1日、広島カープの緒方孝市監督が辞任を発表した。昨季までリーグ3連覇を果たしたものの、今季4位に終わった責任を取った格好だ。野球担当記者が話す。「今季も前評判は高かったですが、2年連続MVPの丸佳浩が巨人にFA移籍した上にリードオフマンである田中広輔の不振、バティスタがアンチ・ドーピング規定違反で出場停止処分になるなど、波に乗り切れませんでした」(以下同) 2016年に広島を25年ぶりの優勝に導き、昨季まで3連覇を成し遂げた監督が翌年4位まで順位を下げて退任。まさに、球界の一寸先は闇だと示した。 これまで2リーグ分裂以降、優勝した翌年にBクラス転落の辛酸を舐めたセ・リーグの監督は、今年の緒方孝市監督を除けば、のべ11人。その中で退任したのはヤクルト・広岡達朗監督(1978年優勝→1979年最下位。シーズン途中に辞任)、中日・近藤貞雄監督(1982年優勝→1983年5位)、ヤクルト・野村克也監督(1997年優勝→1998年4位)の3人だけである。「広岡監督はフロントと折り合いがつかず、近藤監督もシーズン中に来季の新監督が発表されるという異例の事態に見舞われた。野村監督は9年目を迎えており、潮時でもありました」 Bクラス転落後も留任したのべ8人のうち、翌年優勝したのは1963年の巨人・川上哲治監督、1995年、1997年のヤクルト・野村克也監督の3例がある。Aクラスに戻ったのは1960年の大洋・三原脩監督(2位)、1992年の巨人・藤田元司監督(2位)、1998年の長嶋茂雄監督(3位)の3例。この中で、藤田監督はオフに退任。長嶋監督も辞任の噂が流れ、森祇晶新監督の誕生を報じる新聞もあったが、留任した。1993年の広島・山本浩二監督、2017年のヤクルト・真中満監督はともに最下位に沈み、オフに辞任している。「緒方監督は、野村謙二郎前監督の遺産のおかげで勝てたと言われたり、短期決戦に弱いと叩かれたりもしましたが、3連覇の偉業は決して色褪せません。2リーグ分裂後、セ・リーグで3連覇を達成したのは巨人以外では、2016~2018年の広島だけです。今後広島がもし低迷期に入れば、再び監督候補として名前が挙がると思います。実際、優勝翌年にBクラスに転落し、辞任した広岡達朗氏は3年後に西武、近藤貞雄氏は2年後に大洋、野村克也氏は翌年阪神の監督を務めています」 退任会見で「ユニフォームを脱いだ先のことは考えていない」と述べていた緒方監督。いったんは静養するだろうが、近い将来、再びユニフォームを着る機会が来るかもしれない。
2019.10.03 16:00
NEWSポストセブン

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