認知症になるリスクがある薬一覧
「3年ほど前に来院した男性は、降圧剤に加えて、精神科で4種類の睡眠薬と、抗うつ薬など計6種類が処方されていました。仕事のストレスでうつになって精神科を受診していたそうですが、来院時はろれつも回らず、仕事もろくにできないような状態でした」(松田さん)
副作用がひどかった男性は、数年かけてゆっくり減薬し、すっかり回復したという。
「いまは精神病の薬はなくなり、降圧剤もやめて、漢方薬とビタミン剤をのんでいるだけです。まるで別人のようにしっかり話ができるようになりました。生活習慣病の薬や精神科の薬は雪だるま式に増えやすく、苦しむ人が多いのが問題です」(松田さん)
もしいまのんでいる薬を減らしたいと思ったら、どこでどう相談すべきなのか。ナビタスクリニック川崎の内科医、谷本哲也さんは言う。
「迷ったら内科を訪ねてください。整形外科や耳鼻科などの専門医に比べて、内科医は複数の臓器や体全体をみる訓練をしているので、相談してみてほしい。受診時は『おくすり手帳』を忘れずに。のんでいる薬や期間を聞いても答えられない人は意外と多い。服薬の状況を正しく知るためにおくすり手帳は必須です」(谷本さん)
受診時はどんな薬が処方されているかをしっかり説明することが重要になる。
「症状だけを伝えて薬の処方状況を伝えなければ、薬が減るどころか、新たに症状に対する薬が余計に追加されることにもなりかねません。症状も、“いつから”“どの程度”なのかを可能な限り伝えてください。情報が多いほど総合的に判断しやすくなります」(谷本さん)
副作用を知って、上手に薬とつきあおう。
※女性セブン2023年1月1日号
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