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声優・小林愛香、新EP『syzygy』で第2章開幕「”グラデーション”の私をみてください」

「ヨハネ」こと津島善子役で知られる小林愛香(撮影/五十嵐美弥)

『ラブライブ!サンシャイン!!』「ヨハネ」こと津島善子役で知られる小林愛香(撮影/五十嵐美弥)

 TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』で「ヨハネ」こと津島善子役で知られる小林愛香。同アニメから生まれたスクールアイドルグループ『Aqours』では、可愛いさだけではなくカッコよさも併せ持つ歌声を披露。6月の東京ドーム公演では圧巻のダンスパフォーマンスを魅せた。小林の力強い歌唱力に魅了されているファンも多く、2020年2月には満を持してソロアーティストデビューを果たしている。

 今回、2022年10月より始まった2度目のライブツアー『小林愛香LIVETOUR2022“syzygy”(シジジー)』。小林史上最大の全国12公演ツアーが、12月4日にファイナルを迎えたが、ツアーにかけていた意気込み、そして12月7日に発売されたEP『syzygy』に込めた想いを話してくれた。

 * * *
──今回行われたツアーのコンセプトを教えてください。

「12月7日に発売された『syzygy』というEPに収録されている『MI-RA-Imiraclecircle』(NHK・Eテレ『宇宙なんちゃらこてつくん』主題歌)という曲を違った形で届けたいという気持ちがありまして。今回のツアーでは、「プラネタリウム」をイメージしたライブ構成にしています。

 MCとは別で世界観に入り込めるよう、ライブの途中途中に“星空お姉さん”みたいなナレーションを入れています。それによって次に披露する楽曲の世界に入り込みやすくなったのではないかなと。また、ナレーションを入れ込むことで、みんなが空を意識するようになって、ライブ終演後も空を見上げて余韻に浸ってもらえたらいいなと」

──今回、全12公演とかなり気合が入ったライブツアーになっています。何か理由があるのでしょうか?

「ソロデビューしたのが2020年の2月26日で、(政府が新型コロナウイルス感染症対策の一環で大規模なイベントの中止や延期を要請した)あの日と同じ日でした。それ以降に予定していたリリースイベントが中止になって、仕方ないとはいえ、リリースイベントはずっと夢でしたし、ファンのみんなとの時間を作ることができなくて、とてももどかしかったし、悔しかったんです。

 今ではようやく社会もすこし落ち着いてきて、『ライブができる!』となったのでこの“もやもや”を晴らすべく小林愛香史上最大のライブツアーになりました(笑)」

──12月7日にはEP『syzygy』が発売されました。どのようなコンセプトになっているのでしょうか。

「ひとことで言うと“小林愛香第2章”です。第1章はとにかくロックで熱い曲を届けてきましたが、このEPはこれまでとは違った角度で楽曲を歌わせてもらっています。熱いロックな楽曲、可愛い曲や幸せを届けられる曲、特別な日に聞きたい曲など、『小林愛香』というグラデーションを魅せたいと思っています。

 これまで、自分のアーティストのカラーって何色でもない色、だから透明や白だと思っていたんです。でも、サウンドプロデューサーの田代智一さんと話したときに『何色でもないということはグラデーションだ』ということに気づかせてもらった。今回のEPでは、グラデーションという言葉通りいろいろな私を見てほしいというコンセプトを込めています」

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