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森友哉ほか相次いだ「FA移籍のキャッチャー」は活躍できるか 達川光男氏の分析

侍ジャパンでも活躍。今オフのFA市場の目玉となっている西武・森友哉(時事通信フォト)

オリックスへFA移籍した森友哉(時事通信フォト)

 今オフの球界ではキャッチャーのFA移籍が相次いだ。森友哉が西武からオリックスへ、嶺井博希がDeNAからソフトバンクへ、伏見寅威がオリックスから日本ハムへと移籍した。「扇の要」「グラウンド上の監督」などとも呼ばれ、チームの頭脳を担うポジションだが、バッテリーを組むピッチャーや相手チームのデータを頭にたたき込む必要もあるので、移籍先で活躍するハードルは高いようにも思える。

 捕手のFA移籍で過去に最も成功した例と言えば、2002年に横浜から中日に移籍した谷繁元信だろう。移籍後も正捕手として活躍し、落合博満監督のもとでは4度のリーグ制覇に貢献した。一方で、レギュラーを期待されながら新天地で結果が出なかった例も少なくない。

 本誌・週刊ポストの新年1月4日発売号では「2023大予言」と題した特集のなかで、野球評論家の江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏による座談会を掲載し、プロ野球の来季の展望を語り合ってもらった。紙幅の都合で収録しきれなかったが、取材現場ではキャッチャーのFA移籍が相次いだことにも話題が及んだ。

 嶺井がDeNAからソフトバンクにFA移籍したことについて、DeNA監督経験者の中畑氏は、「よくわからないんだけど、あいつはFAできるような選手なの? ソフトバンクはどうして欲しがるの?」と首を傾げたのに対し、現役時代に広島の正捕手として活躍し、ソフトバンクでヘッドコーチを務めた経験もある達川氏は「(ソフトバンクの正捕手である)甲斐(拓也)の打率が1割8分くらいだったので、二番手(の捕手)にということでしょう」と応じた。そのうえで達川氏はこう続けた。

「嶺井は沖縄の高校(沖縄尚学)でも凄かったし、亜細亜大でも(東都大学リーグで)勝っているんですよね。しかも、DeNAで勝率が一番ええんですよ。とくに今季は殻が破れたというか、エースの今永(昇太)が嶺井を指名したんですから。ガッツがあるんだよね。ソフトバンクでも二番手なら問題ないですよ。リーグをまたぐ移籍になるけど、問題ないでしょう。藤井(彰人、現・広島ヘッドコーチ)は2011年に楽天から阪神に移籍したが、レギュラーになったからね」

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