ビジネス

串カツ田中、「期限切れ食材の使用」を告発するSNSで株価は5%超の大幅下落、年初来安値を更新 運営元は「事実確認中」

「串カツ田中」の店舗で一体何が(時事通信フォト)

「串カツ田中」の店舗で一体何が(時事通信フォト)

 居酒屋チェーン『串カツ田中』が揺れている。2月26日、Twitterで新入社員が1か月で退職した理由をつづった“告発”が拡散されたことが引き金となって、運営元である「串カツ田中ホールディングス」の株価が大幅下落している。

 Twitterで拡散された内容は、新入社員が1月に配属された店舗で働く際、「手洗いしようとすると嫌な顔をされた」「期限切れ食材を使用した」といった、マニュアルを無視した不適切な業務内容であると主張したもの。また、マニュアルを守ろうとすると、店舗責任者から怒号を浴びせられるなどハラスメントをうかがわせる内容も含まれていた。

 同社は2月27日、「SNS等で発信された情報について」と題するお知らせを公式サイトに掲載。それには、〈この度、弊社において、ハラスメントの疑いおよび食材の不適切な利用が疑われる旨、SNS等を介して情報発信がございました。これらについては、現在詳細の事実を確認中であり、公表すべき内容が発生した場合には速やかに公表致します〉とあり、告発内容の真偽などについては不明なままだ。

 この騒動を受け、同社の株価は午前の終値で1518円と、先週末比で5%以上も下落。時価総額にして約7億円が吹き飛び、年初来安値を更新した。

 飲食店をめぐっては、回転寿司チェーン『スシロー』の店舗で高校生が湯呑みを舐めて元に戻したいわゆる“ペロペロ動画”など一連の迷惑行為の動画がアップされたことが嫌気され、株価が大きく下がったことが記憶に新しい。

 今回は、仮に告発が事実だとすれば、企業側の不作為による株価下落となる。「串カツ田中ホールディングス」はまさに今日2月27日の11時から株主総会を開催しており、その直前の告発劇だったことになる。同社の調査結果が待たれる。

情報提供募集

「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。情報提供フォームまたは、下記の「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せください。

・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/contact_post

DMはこちらからお送りください!

関連記事

トピックス

大谷翔平を応援にきた女性。※こちらの女性たちは「体調不良って嘘ついて会社サボって観にきた」方ではありませんのであしからず…
《大谷翔平フィーバー!》東京ドーム前を埋め尽くす「OHTANI 17」のユニフォーム」、20代女性ファンは「体調不良って嘘ついて会社サボって観にきました(笑)」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロゴルフ・川崎春花、阿部未悠、小林夢果を襲う「決勝ラウンド3人同組で修羅場中継」の可能性
週刊ポスト
実際の告知は執行当日、1〜2時間前に行われることが基本となっている
《死刑当日告知裁判》「早朝、革靴の足音で “その瞬間”への恐怖が増す」死刑囚と接した牧師が明かす“執行前の実態”「精神的な負担から睡眠薬頼りに、顔は腫れぼったく面影が消える」
NEWSポストセブン
都内の高級住宅街に大きなあ戸建を建設中の浅野温子
浅野温子、都内高級住宅街に二世帯住宅を建設中 資産価値は推定5億円、NHK元アナウンサーの息子一家との同居で始まる“孫育て”の日々
女性セブン
再婚妻との子どもが生まれた東出昌大。杏はイラストで子どもとの日常を投稿
《東出昌大と新妻による出産報告も突然のYouTube休止》3児の母・杏がSNSに投稿していた「家族イラスト」の意味深な背景
NEWSポストセブン
女優の吉岡里帆(右)と蓮佛美沙子がタッグを組む
【吉岡里帆×蓮佛美沙子】能登復興祈念公演ふたり芝居『まつとおね』で共演 吉岡「蓮ちゃんは、まさに頼りになる『あねさま』」、蓮佛「見ているとハグしたくなるんです」
週刊ポスト
父親で精神科医の田村修容疑者(SNSより)
「供述に信用できない部分も…」ススキノ事件・田村修被告に執行猶予判決、求刑懲役10年を大幅に下回ったワケ
NEWSポストセブン
3つの出版社から計4冊の書籍が発売された佳子さま(時事通信フォト)
「眞子さんにメッセージを送られているのでは」佳子さま(30)のワイン系ツイードジャケットに込められた“特別な想い”《お二人の思い出の場でお召しに》
週刊ポスト
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵容疑者(62)
【独占入手】女占い師の自殺教唆事件で亡くなった男性の長男が手記「200万円の預金通帳を取り上げられ…」「学費と生活費をストップ」、さらに「突然、親子の縁を切る」 警察に真相解明も求める
NEWSポストセブン
2023年12月に亡くなった八代亜紀さん
《前代未聞のトラブル》八代亜紀さん、発売予定の追悼アルバムの特典に“若い頃に撮影した私的な写真”が封入 重大なプライバシー侵害の可能性
女性セブン
旭琉會二代目会長の襲名盃に独占潜入した。参加者はすべて総長クラス以上の幹部たちだ(撮影/鈴木智彦。以下同)
《親子盃を交わして…》沖縄の指定暴力団・旭琉會「襲名式」に潜入 古い慣習を守る儀式の一部始終、警察キャリアも激高した沖縄ヤクザの暴力性とは
NEWSポストセブン
キルト展で三浦百恵さんの作品を見入ったことがある紀子さま(写真左/JMPA)
紀子さま、子育てが落ち着いてご自身の時間の使い方も変化 以前よりも増す“手芸熱”キルト展で三浦百恵さんの作品をじっくりと見入ったことも
女性セブン