子供たちとは現在も交流はあり、テレビ電話で話したり、時々は会うこともできているという。
「実は、長男次男ともに野球を始めたんです。2人とも小さいのでまだちゃんとしたボールは投げられないですけど、一緒にキャッチボールをしたときは嬉しかったですね。ありがたいことに、元妻も僕の事情を汲んでくれますし、子供たちはいまでもパパをすごく好きだと言ってくれるんです。
レコード大賞の最優秀新人賞をいただいたときは長女に『優勝おめでとう!』って褒められました(笑い)。ヤンチャしていた頃は他人に全く興味のない人間で、自分でも冷たい男だと思っていたんですけど、ここまで変わるとは自分自身で驚きを感じます。子供と歌の存在が本当に大きい。
これからは子供たちが『僕たち、私たちのパパは真田ナオキなんだよ』と胸を張っていってくれるような歌手になりたい。そうなれば、きっとファンの方たちも自慢に思ってもらえるんじゃないかと思うんです」
一番の気がかりは子供たちのことだという。
「僕が子供たちのことを公にすることで、彼らに迷惑をかけてしまうのではないかという不安はいまも拭えません。それでも、大きな賞をいただいたりして、演歌の世界で自分の名前が知られるようになるにつれ、いつかは言わなければならないと言う気持ちが大きくなっていました。ファンの方に対しては、結果的に本当のことを話していないような状況になってしまい、心苦しい思いがあったのですが、今回こういう機会をいただけたことで“まっすぐ勝負できる”という気持ちになれました。
お叱りを受けるかもしれませんが、これからの歌手・真田ナオキの生き方を改めて見ていただいて、応援していただければ、これ以上の喜びはありません。温かく見守っていただければ幸いです」
紅白歌合戦出場という目標に向かって、“演歌界のビッグダディ”真田に迷いはない。