「不人気球団」からファンに愛される人気球団に上り詰めたワケ
昨秋、社会現象を起こした人気ドラマが野球中継によって放送時間の繰り下げを余儀なくされたことを覚えているだろうか──この騒動の根源は、リベンジに燃えるオリックスの頂上決戦によるものだった。
オリックス・バファローズは、球界きってのいままさに波に乗るチーム。通称「オリ姫」と呼ばれる女性ファンへのアプローチも手厚い。毎年テーマに沿った「推しメンコンテスト」を開催。入賞選手はアクリルスタンドやフォトブックなど、さまざまなグッズが発売される。
ファン人気が高いのは、選手のビジュアル面だけではない。驚異的な粘りを見せ、2021年にはパ・リーグ優勝。しかし、続くヤクルトとの日本シリーズでは惜敗。リーグ連覇で迎えた翌年、同じくヤクルトと対決し怒涛の4連勝で日本一を果たす。源流を持つブルーウェーブ時代から数えると実に26年ぶりの悲願達成だった。そして今年新たなチームで連覇を目指し、オリックス・バファローズという“ドラマ”はまた続いてゆく。
2023年は彼らにも熱視線! いま「推す」べき注目選手3選
・曽谷龍平投手
「投手3部門でタイトルを独占したドラフト1位の左腕投手」
大学3年秋のリーグ戦時では最多勝利、最多奪三振、最優秀防御率の投手3部門のタイトルを独占。大学日本代表の国際大会は、防御率0.00の好成績を残す。1年目から活躍を予感させる逸材。
・森友哉捕手
「『天才』と評された球界屈指の名捕手が加入!」
FA制度を利用し、埼玉西武ライオンズより移籍。大阪桐蔭高校時代には、藤浪晋太郎投手(アスレチックス)とバッテリーを組み、春夏連覇を達成。バファローズ投手陣をリードする手腕にも期待。
・内藤鵬内野手
「18才の新人が放つ強烈打球に注目」
2022年ドラフト2位。高卒新人らしからぬ圧倒的パワー。高校通算53本塁打を記録し、春季キャンプから柵越えを連発。本拠地の京セラドーム大阪5階席に突き刺す日はそう遠くないはず。
撮影/岡本俊 取材・文/百道あん
※女性セブン2023年4月13日号