個性的な才能がぶつかり合い、YMOは活動期間5年で散開することに(Avalon/時事通信フォト)

個性的な才能がぶつかり合い、YMOは活動期間5年で散開することに(写真=Avalon/時事)

あと何回、恋ができるか

 ここ10年ほどは、ミュージシャンとしてだけでなく、社会活動にも熱心だった坂本さん。2011年の東日本大震災の翌年には、脱原発の集会に出席し、「たかが電気のためになぜ命を危険に晒されなければいけないのでしょうか?」と発言。以降、脱原発を推進する著名人の代表格として、活動の旗振り役を担うようになる。

 今年に入ってからも社会活動への熱意は衰えることなく、東京・神宮外苑の再開発に反対を表明し、小池百合子都知事に書簡を送ったことが注目された。前述の共同通信の取材の中で坂本さんはこう語っている。

《現存する貴重な樹木を伐採することなく開発する方策を検討していただきたい。現在の計画を中断し、再開発計画全体を持続可能で、地域で育まれた生物多様性を生かすよう見直してほしい。古いものを壊すのでなく、生かす開発が必要とされているのではないか》

 音楽活動や社会活動を通じて世界中の人から支持された坂本さんだが、私生活でも多くの女性から愛された。

 坂本さんは、生涯で2度結婚し、3人の女性との間に子供をもうけている。1度目の結婚は学生時代、長女を授かるが後に離婚。2回目の結婚は1982年、相手は歌手の矢野顕子(68才)だった。双方再婚同士だった矢野との間には、彼女の連れ子のほかにミュージシャンの娘・坂本美雨(42才)がいる。しかし、矢野との結婚から程なくして、坂本さんはある女性と出会う。

「最後のパートナーとなったA子さんです。彼女は日本の美大を卒業した後、舞台美術の専門家として活動していました。小柄ながら、長い髪にキリッとした目元が印象的な美人で英語も堪能と評判でした。彼女が坂本さんのコンサートツアーを担当したことからふたりの関係が深まり、坂本さんのマネジャーを務めるようになりました。1991年にはA子さんとの間に子供が生まれますが、妻の矢野さんはふたりの交際を認めたものの離婚はしませんでした。

 坂本さんと矢野さんは1992年から別居。その後、14年間の別居生活を経て、2006年に離婚が成立しています。その間、A子さんは、ずっと坂本さんのそばに居続けました」(前出・音楽関係者)

 以降、坂本さんとA子さんは事実婚の関係に。坂本さんもパートナーとしてのA子さんの存在を隠そうとはしなかった。しかし、坂本さんはその後も、女優の鶴田真由や中谷美紀との交際が取り沙汰される恋多き男だった。そんな彼もがんを患ってからは考えが大きく変化する。

「以前は、多くの女性と交際することをなんとも思わないような側面がありました。けれど、最近は、残された人生であと何回恋ができるかと考えることもあったようで、だとすると、無駄な恋愛はしない、本当に大切な人とだけ一緒に過ごしたいと考えるようになったそうです」(前出・芸能関係者)

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン