芸能

ピンク・レディーは“永遠の宝物” ミイとケイが活動期間を振り返る「歌って踊れるだけで幸せだった」

ピンク・レディーは“永遠の宝物”

ピンク・レディーは“永遠の宝物”(左がミイ、右がケイ)

 大胆な衣装と過激な振り付けで1970年代に一大旋風を巻き起こしたピンク・レディー。大人から子どもまで、テレビの前に釘付けにした稀代のアイドル・デュオだ。シングルレコード総売り上げ枚数1850万枚、オリコンシングルチャート通算首位獲得数63週など数々の記録を打ち立てたピンク・レディーは、まさに“モンスター”の人気を誇った。ミイは当時をこう振り返る。

「毎日寝不足で、微熱が続いているような状態でした。真夏でも『寒い、寒い』と震えていたほどです(笑)」

 ミニスカートなど大胆な衣装がトレードマーク。インパクトある振り付けに加え、阿久悠・都倉俊一によるキャッチーな歌詞とメロディが立て続けにヒットを生み、男性のみならず、女性や子どもも夢中になった。

 わずか4年7か月の活動期間だったが、連日各メディアに引っ張りだこの人気者に。その間、忘れられない出来事として、ケイは腹膜炎の手術からほどなくして武道館のステージに立ったことを挙げている。

「私は歌って踊れるだけで幸せ。あの時は、傷口が開いたままで衣装が汚れないようにお腹にラップを巻いて歌いました。死んでもいいと思えるほど幸せの絶頂でした」

シングルの総売り上げ枚数1850万枚、オリコンシングルチャート通算首位獲得数63週などの記録を打ち立てた

シングルの総売り上げ枚数1850万枚、オリコンシングルチャート通算首位獲得数63週などの記録を打ち立てた

 ふたりはピンク・レディーとして活動した時期を“永遠の宝物”と口を揃える。

「表現者として前進する糧になりました」(ミイ)
「いつでもステージに立てるよう、今もトレーニングの毎日です」(ケイ)

 今も昔も、ふたりは観るもの誰をも“キリキリ舞い”させる努力で歩み続けている。

【プロフィール】
未唯mie(ミイ)/1958年生まれ、静岡県出身。1981年の解散後はソロで活躍。2023年3月にベストアルバムを発売。4月30日にビルボードライブ大阪でアルバム発売記念ライブを行なう

増田惠子(ケイ)/1957年生まれ、静岡県出身。1981年の解散後、中島みゆき提供の『すずめ』でソロデビュー。40万枚のヒットとなった。2022年、ソロ40周年記念アルバム『そして、ここから…』をリリース。

「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」。デビュー45周年企画の集大成、秘蔵映像を中心に収めたDVD

「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」。デビュー45周年企画の集大成、秘蔵映像を中心に収めたDVD

「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」
4月19日発売 2万9480円(税込)。デビュー45周年企画の集大成としてTBSの秘蔵映像を中心にDVD化。デジタル処理を施した総収録時間約8時間半、収録曲数196曲の6枚組DVDBOX

取材・文/小野雅彦 写真/『ピンク・レディー・クロニクル』より

※週刊ポスト2023年4月28日号

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