そんな、渡会氏が3年ぶりに帰還し、就任したポストは「第十方面本部長」。担当地区は北区や練馬区などで、彼の自宅からもそう離れていないことから、「上がりポストは、少しでも自宅に近いところに」という警察組織の最後の温情かとも噂された。しかし、警察内部での受け止めは少々違うようだ……。
「第十方面はそれほど重要視されているわけではなく、新宿署長まで務めた人物が就任するポストとしてはやはり格落ちでしょう。渡会さんはそうした不遇な扱いに不満があるようで、周囲に『こんなはずじゃなかった……』と話していると噂されています。
さらに、今回の人事では渡会さんの後任の捜査一課長を務めた井ノ口徹さんが刑事部ナンバー2の参事官に就任し、組織内での渡会さんとの扱いの差は対照的です。部下たちはピリピリしている渡会さんに戦々恐々としているとか。このままでは、定年まであといくつか異動させられる可能性もありそうです」(前出・警察関係者)
組織内の信頼を回復するにはまだ時間がかかりそうだ。