スポーツ

強制性交で書類送検・山川穂高不在で低迷の西武にFA補強の可能性 「森友哉のライバル」の動向に注目

山川の離脱はチームにとっては痛手(時事通信フォト)

山川の離脱はチームにとっては痛手(時事通信フォト)

 松井稼頭央監督が就任した西武は、苦しい戦いが続いている。WBCで世界一に大きく貢献した源田壮亮が大会中に右手小指骨折と負傷したため、帰国後はリハビリ組で調整中。さらに、想定外のスキャンダルで主砲も抜けた。昨季は本塁打、打点の2冠王に輝き、WBCにも出場した山川穂高が、20代女性に対する強制性交の疑いで書類送検された。最初に疑惑を報じた「文春オンライン」によると、山川は昨年に都内で食事後、ホテルで女性を無理やり押し倒し、下半身から出血するケガを負わせたという。山川は直撃取材に対して無理やり行為に及ぼうとしたことは真っ向から否定したが、ホテルに行って女性にケガを負わせたことは認めた。

 5月11日にこの報道が配信されると、山川は翌12日に登録抹消に。スポーツ紙報道によると、球団は「総合的に判断して、コンディション的に抹消しました」と説明したという。山川は4月上旬に右ふくらはぎの張りで3週間戦線離脱し、5月2日に一軍に復帰。中村剛也が好調のため、復帰後は5、6番でスタメン出場していた。ポイントゲッターとして頼もしい存在だっただけに、想定外の形で戦列を離れたのはチームにとって大きな痛手だ。山川不在が影響し、5月は5勝12敗1分と大きく負け越し。好調の日本ハムにも抜かされ、最下位に転落危機に見舞われている。

 スポーツ紙デスクは、西武の今後のチーム作りについて指摘する。

「今後、起訴されるかどうか次第ですが、フロントとしては山川抜きで来年以降も戦うことを想定して動く必要がある。あのクラスの主砲は他球団でもなかなかいないため、ディフェンスを強化して戦うことに活路を見出していくことになるでしょう。

 西武はFAで主力選手たちが次々に他球団に流出した歴史があるが、今オフは現有戦力で足りない部分を埋めるため、FA補強に動く可能性が十分にある。その有力候補がオリックス・若月健矢です。西武から森友哉がFA移籍したため、2番手捕手の位置づけですが、守備面での評価は森より高い。課題だった打撃も昨年は68試合出場で打率.281をマークし、今年も3割近い打率で勝負強さが光る。若月は埼玉県出身です。今シーズン中に取得予定の国内FA権を行使するようなら、西武は正捕手を託せる人材として獲得に乗り出す価値がある」

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン