引退した逸ノ城のグッズが並ぶコーナー
たしかに売り場を確認すると逸ノ城グッズはほとんど動いていないように見えた。国技館2階にある缶バッジ売り場でも籠に山積みされた逸ノ城バッチを手にするファンの姿はなかったし、民間業者が営業する土産物売店でもファンが逸ノ城グッズを購入している気配は見られなかった。
「逸ノ城に限らず、同じモンゴル出身でトラブルを起こして引退・廃業した朝青龍や日馬富士のグッズ在庫も売れなかった。モンゴル出身の大横綱である白鵬の時も、稀勢の里の引退時の盛り上がりには遠く及ばなかった記憶です」(販売業者)
そうした話を踏まえて改めて売り場を見ると、一番の売れ筋商品である力士タオル(1500円)について中日を過ぎて直営店で売り切れになっていたのは朝乃山、若元春、翠富士の3人。特に朝乃山のグッズはどんどん売れたのか、再入荷はないと表示されている。その一方で、霧馬山や豊昇龍のタオルはまだ積み上げられている。力士タオルが売れているということは、その力士の取組中に館内で掲げられているタオルが多いということだが、朝乃山はじめ日本出身力士への期待が大きいことが窺える。