稀勢の里一覧

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松鳳山
人気力士・松鳳山「引退後は親方にならず退職」の裏に70歳再雇用と名跡不足の大問題
 7月場所の番付発表を5日後に控えた6月22日、元小結で38歳という現役最年長関取の松鳳山が引退届を提出。日本相撲協会は受理したと発表し、6月28日に本人の会見が行なわれる予定だ。長く人気力士として活躍した松鳳山だが、引退後は協会に残らない道を選んだ。その背景には、複雑な事情が見え隠れする。 今回の引退表明について、相撲担当記者はこう話す。「先の5月場所は東十両12枚目だったが、8日目から連敗が止まらず11日目に負け越しが決まった。3勝12敗となり、次の7月場所は2011年5月場所以来の幕下陥落が濃厚になっていた。年齢的に幕下からの復帰が厳しいとの判断だが、引退後は協会には残らないという」 力士が引退後に親方として相撲協会に残るためには、105ある「年寄名跡」のいずれかを取得する必要がある。取得には日本国籍を有するとともに、最高位が小結以上、幕内在位通算20場所以上、十両以上在位通算30場所以上のいずれかの条件を満たさなくてはならない。 つまり、幕内通算在位51場所の松鳳山には、襲名の資格がある。序二段で1回、幕下で2回、十両で1回の優勝経験があり、殊勲賞を1回、敢闘賞は3回受賞している。金星も5個獲得し、突き押しの激しい相撲で人気を集めた。通算成績は582勝605敗22休。知名度や実績は十分だ。しかし、松鳳山は退職の道を選んだ。「駒大相撲部から若嶋津(元大関)が興した松ケ根部屋(当時。現・放駒部屋)に入門した。前相撲からスタートし、初土俵から25場所で十両に昇進すると、関取の座を11年間(幕内通算51場所、十両通算17場所)守った。部屋で初の三役力士となるなど、看板力士として活躍したが、年寄名跡取得のメドが立たなかった」(前出・相撲担当記者)師匠は元・稀勢の里と名跡交換 現役中に年寄名跡が取得できない場合、借株を渡り歩いて定年などで空く年寄名跡の取得を目指すことが多い。現在、高砂一門の「錦島」(2021年6月退職の元大関・朝潮所有)と伊勢ケ浜一門の「友綱」(2022年6月退職の元関脇・魁輝所有)が空き株になっている。ただ、松鳳山は借株でも協会に残らなかった。協会関係者がこう言う。「本来、部屋の功労者は師匠から年寄名跡を譲り受けるものだった。先代の遺族の面倒を一生見ることなどが条件とされたが、今は一時金を支払って買い取るようなかたちになっている。そのため資金力のある力士が取得することになる。部屋の力士より一門の力士、一門の力士より他の一門の力士に譲ったほうが高い価値になる。表向きは売買が禁止されているが、指導料などのかたちでの先代との金銭のやり取りもあり、旧態依然とした年寄名跡の制度が大きな壁となった」 今回、好角家たちがクビを傾げたのは、師匠である元・若嶋津が1月場所中に65歳の定年を迎えていたにもかかわらず、弟子の松鳳山に年寄名跡を譲らなかったことだ。もともと「二所ノ関」の名跡を所有していたが、昨年12月、元横綱・稀勢の里と名跡を交換し、荒磯親方として定年後の再雇用制度を利用して参与として協会に残っている。相撲ジャーナリストが言う。「松ケ根部屋を興した元・若嶋津は、その後、名跡交換して二所ノ関部屋となった期間も通じて7人の関取を育てた。その出世頭が松鳳山だった。それゆえ、松鳳山が部屋を継承するものと見られていたが、定年直前の昨年12月に部屋付きの放駒親方(元関脇・玉乃島)に弟子を引き継ぎ、『放駒部屋』と改称。元・若嶋津は部屋付き親方となった。この段階で松鳳山に名跡を譲ることもできたが、若嶋津は参与として協会に残る道を選んだわけです。 背景には、師匠と弟子の間の“距離感”の問題があったとみられます。元・若嶋津と松鳳山は手が合わないことで知られている。松鳳山は相撲に対しては真摯だが、私生活で手を焼くところがあった。2010年の野球賭博事件でも、賭博に関与していたうえに、それを申告せず本場所に出場していたことが発覚。解雇されるところだったが、師匠の尽力により2場所出場停止で収まった経緯がある。そうしたこともあってか、元・若嶋津は松鳳山よりも、役場勤務から脱サラして角界入りした幕内力士・一山本のほうをかわいがっているという。5年後に一山本に名跡を譲るのではないか」 年寄名跡は一門の勢力とも密接に関係する。各一門の利益代表を選ぶ意味合いを持つ理事選においての「1票」になるからだ。そのため一門外に出ることへのハードルが高いが、一門内での受け渡しには寛容だ。つまり、松鳳山も二所ノ関一門内で取得を試みることはできたはずだが、そうした動きを見せた形跡がないという。前出・協会関係者が続ける。「一門の重鎮の尾車親方(元大関・琴風)は、元・若嶋津とは4大関時代のライバルであり盟友。他にも、同期であり同じ二子山部屋に所属した花籠親方(元関脇・大寿山)が理事として一門内の影響力が強いなど、松鳳山は師匠である元・若嶋津の協力がなければ一門内でも手当てが難しい状況があった」元横綱・白鵬も取得に苦労した もちろん、背景には慢性的な年寄名跡不足という問題もある。優勝44回の元横綱・白鵬でさえ年寄名跡「間垣」を取得するのに苦労した。時津風親方の元前頭・時津海の時津風親方が不祥事を起こして2021年2月に退職していなければ、襲名することができなかったともいわれている。2019年の元関脇・逆鉾の急逝によって閉鎖された井筒部屋の再興を志しているとされる元横綱・鶴竜も、横綱経験者は引退後も5年間まで現役名で親方として協会に残れる特権を利用して年寄名跡が空くのを待っている状態だ。若手親方はこう嘆く。「問題の根源は2014年に導入された70歳までの再雇用制度でしょう。現在、65歳以上の親方が参与として5人が再雇用されているが、これにより名跡の循環が悪くなった。ひと昔前は肥満が原因で定年前に亡くなることが多かったが、最近は角界も長寿社会となった。さらに70歳までの再雇用制度ができたことで、悪循環に陥っている。名跡の数は105と決まっており、慢性的に不足するようになった。 65歳から70歳までの再雇用期間の親方の給与はそれまでの70%とされ、5年間で約4000万円。65歳で年寄名跡を譲る場合、取得する側は費用としてその分を上乗せしなくてはならないというから、さらにハードルが上がることになる」 今後、松鳳山のような力士が続出すると予想されるが、再雇用制度の見直しが求められる展開もありそうだ。
2022.06.25 11:00
NEWSポストセブン
異例ずくめの船出?(時事通信フォト)
元横綱・稀勢の里 常識離れな「部屋開き」も、まだ続く“おかみさん隠し”
 異例ずくめの船出だ。元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方は6月5日、出身地の茨城で「部屋開き」を行なった。サッカーのピッチに匹敵する1800坪の敷地に新設された部屋は、“常識”を覆す斬新なものとなった。「稽古土俵が2面あり、屋外にバスケの半面コートもある。米国のスポーツ選手がトレーニングに取り入れていることから設置したそうです」(担当記者) 国技館までの距離も常識外れ。最寄り駅は常磐線・ひたち野うしく駅で、両国まで乗り換え時間も含めて1時間20分かかる。「さらに異例なのは、部屋開きの写真におかみさんの姿がなかったことです」(協会関係者) 二所ノ関親方は5月場所前に6歳下の女性と結婚していたことが判明。「公表に際しても、“おかみは陰で支え、表に出る必要はないので”と写真提供は固辞された」(前出・担当記者)という。たしかに、部屋開きの集合写真を見ても姿がない。「実は、部屋開きの場にはおかみさんの姿があった。集合写真に入っているカットもあったが、親方からそうした写真は使わないようにとお達しがあったんです。記者たちも“おかみ隠し”の理由が分からず首を傾げていました」(同前) 当人は「強い横綱・大関を輩出したい」と抱負を語ったが、昇進で協会の使者を迎え入れる際には、力士の両脇に親方とおかみさんが座る。その時はどうなるのだろうか。 興味深い“前例”が北の湖元理事長の妻・とみ子さんだ。37年間にわたり表に出ずに親方を支え続けた。「北の湖は現役時代に後援者の紹介でとみ子さんと知り合った。披露宴こそ大々的に開かれたが、引退して部屋を興して以降、おかみとしては表に出ずに陰ながら部屋を支えました。ただし、とみ子さんは部屋の力士の勝ち越しを誰よりも喜び、“親方の横で大関や横綱の伝達式の使者を招きたい”と話していた」(ベテラン記者) 結局、北の湖部屋から大関・横綱は誕生しなかった。二所ノ関部屋のおかみさんが表舞台に立つかは、弟子の出世次第なのかもしれない。※週刊ポスト2022年6月24日号
2022.06.15 11:00
週刊ポスト
二所ノ関親方(時事通信フォト)
元横綱・稀勢の里“巨大な二所ノ関部屋”オープンに「光熱費は大丈夫?」の声
 6月5日、元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方が、出身地である茨城で部屋開きを行なった。1800坪という広大な敷地に新設された部屋は、角界の常識を覆すつくりで話題となっているが、それだけにこれまでにない困難に直面しないかと心配する声も聞こえてくる。 新しい二所ノ関部屋がまず斬新なのは、稽古土俵が「2面」あるところだろう。相撲担当記者はこう言う。「稽古土俵は1面にして全員が一緒に集中し、土俵の外にいる力士たちは四股やテツポーで体を鍛えるというやり方がこれまでの角界の常識だったが、二所ノ関親方はそうした前例にとらわれない部屋にしようとしている。相撲部屋では風呂に入るのも食事をするのも番付上位からというのがしきたりだが、今回の部屋では風呂場に大きな浴槽が2つあり、力士でも10人くらいは一度に入れる。そんな部屋はこれまで聞いたことがありません。 大部屋の他に個室が5つあり、当面は各個室に2~3人の力士が生活するそうです。普通の相撲部屋では幕下以下の力士は大部屋で雑魚寝するのが一般的だが、大人数で過ごすのが苦手な弟子のための対策だといい、伝統を重んじる相撲界にあっては非常に革新的な試みです」 出稽古の相手が見つかりやすいように、相撲部屋が集まる両国周辺の立地が理想といわれるなか、広大な敷地を確保するために国技館まで1時間以上かかる場所を選んだのも異例である。常識にとらわれない新・二所ノ関部屋について、ベテラン相撲ジャーナリストは「1~2年後にどうなっているかが注目です」と評する。「相撲部屋の“経営”は困難な点が様々あります。必要経費のなかで言うと、ちゃんこ代もさることながら光熱水費で行き詰まることがある。大人数の力士が生活することでかかる水道代や光熱費は半端ではない。高砂一門のある部屋では、大部屋でのコンセントの個人的な使用を禁止しているところもあります。テレビやオーディオ機器の個人使用を制限し、携帯電話の充電も決まったコンセントでやるように決めている部屋もある。その観点から二所ノ関部屋を見ると、土俵が2面もある稽古場や各個室の空調費はかさむし、文字通り湯水のように使われる風呂を2つも備えていると、それらの維持費は相当、大変になるはずです」 現在は、尾車部屋から独立した中村親方(元関脇・嘉風)が二所ノ関部屋の部屋付き親方となり、内弟子を連れて合流している。ただ、将来的には中村親方も独立して部屋を構えるとみられている。「そうなると、今の二所ノ関部屋に所属する力士18人のうち幕下4人を含む10人が部屋からいなくなる。今春に入門した日体大からの新弟子2人も中村親方の内弟子です。残る力士の最高位は序二段ということになるが、序二段以下の力士8人だけでは“箱”が大きすぎるのではないか。今は中村親方がいるから、師匠2人で指導するなら土俵が2面あってもいいかもしれないが、親方が1人になったら稽古土俵は1面でないとケガも怖い。 台所事情も苦しくなるはずだ。もちろん、部屋を興せば協会からは親方の給料の他に経費が支給される。まずは力士養成費。これは力士の食事代にあたるもので幕下以下の力士1人につき毎月7万円。その他にも力士の人数に応じて稽古場経費や相撲部屋維持費などが支給されます。力士が5~6人もいれば相撲部屋の運営はなんとかなるといわれているが、これだけ大きな建物を作ってしまったとなると、維持費は大変でしょう。部屋のHPではスポンサー(後援会の法人会員)を募集しているが、どれだけ集まるかが注目されます」(同前) 部屋運営の手腕が試されることになりそうだ。
2022.06.09 11:02
NEWSポストセブン
元横綱・稀勢の里の異動がどう影響?(時事通信フォト)
元横綱・稀勢の里がNHK解説から消え審判部に異動 出世レースで“白鵬猛追”あるか
 あの名解説が聞けなくなるなんて──3月場所後に発表された職務分掌での元横綱・稀勢の里(二所ノ関親方)の「審判部への異動」を受けてそんな嘆きが聞こえてくる。 今回の異動によって階級は委員待遇年寄から委員に昇格。親方の“序列”では81番目から57番目に大躍進となった。「2019年に引退後、誰もが経験する場内警備を経て、稀勢の里は記者クラブ担当(広報部)に異動。今回は土俵脇でNHK中継に映る“花形職”の審判部となった。5月場所初日は三段目の相撲で登場。場内アナウンスで紹介されると歓声が起きた。幹部候補は様々な役職を経験するもので、今後は巡業部、地方場所担当を経て、いずれ理事長候補になるだろう」(担当記者) 出世街道に乗ったわけだが、異動を残念がる声もある。前任の広報部ではテレビやラジオ中継の解説を担っていたからだ。「現役時代の寡黙なイメージと違って解説でハキハキとしゃべり、力士の心理を代弁。取り口をプロならではの見方で解説できると評判だった。NHK側は相当ガッカリしている」(協会関係者) その稀勢の里の“後釜”となったのが、元横綱・白鵬の間垣親方である。 委員待遇年寄で親方の序列では87番目だが、場内警備から広報部に異動。NHK『サンデースポーツ』のコメンテーターも務めるなど、稀勢の里の“後継者”の位置づけだ。「NHKも売り出しに熱心で、早くから白鵬が7日目の解説に登場し、ゲスト出演するモデルのアイリさん(元大関・若嶋津の長女)らと並ぶと連日PRした。現役時代の好き放題の言動で白鵬が協会内で冷遇されるという見方もあったが、今のところいいポジションを与えられている」(前出・担当記者) 今年8月には宮城野親方(元前頭・竹葉山)が65歳の定年を迎え、後継者として部屋持ち親方になる見込みだ。「弟子の育成に注力する立場になるが、相撲協会では弟子の出世と師匠の出世はほとんど関係ない。むしろ、白鵬が出世レースで稀勢の里を抜くには、ファンの好感度アップが必須条件のひとつ。中継解説を稀勢の里以上に面白く見せられるのか、白鵬の話しぶりに注目です」(若手親方) 現役時代の実績では短命横綱に終わった稀勢の里を圧倒する白鵬だが、引退後はむしろ追いかける立場。人気獲得のための今後の言動が見ものだ。※週刊ポスト2022年5月27日号
2022.05.20 07:00
週刊ポスト
結婚報道にあたって新妻の写真提供すらなかったという(写真/共同通信社)
元横綱・稀勢の里、写真NG“極秘結婚”で注目集まる「新しいおかみさんの在り方」
 元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方が結婚していたことが明らかになった。相手は6歳年下で、大阪府出身の一般女性だ。「専属評論家を務める『スポニチ』が4月27日付の一面で報じましたが、これは翌日発売の『週刊文春』の“スクープ潰し”だった。入籍は今年1月のことで、コロナ禍で部屋への個別取材が禁止されていたとはいえ、初場所や春場所があったのにスポニチの担当者にさえ知らせない“極秘結婚”だった。結婚報道にあたっても新妻の写真提供すらなかった」(担当記者) 現役力士や部屋付き親方の結婚ならまだしも、部屋を構える親方の妻は「おかみさん」として部屋の広報担当なども担う。「表に一切出ないというのは考えにくく、これからどうするのか」(同前)と訝られている。 二所ノ関部屋は一門の総帥部屋の位置づけだが、角界の常識を塗り替える改革的な試みで知られる。「親方は早大大学院で『新しい相撲部屋経営の在り方』をテーマに修士論文を書いています。現在は筑波大で土俵を間借りしているが、6月には茨城・阿見町に新しい部屋を開く予定だ。土俵が2面あり、トレーニングルームなども併設されるという」(後援会関係者) 角界では集中力が削がれるという理由で土俵は1面、筋トレよりも四股と鉄砲で鍛えるのが常識とされてきた。改革的な取り組みを続けるだけに、おかみさんも旧来の型にはめないつもりだろうか。「とはいえ親方は『力士やスタッフがストレスなく過ごせる環境を2人でつくっていければ』とコメント。部屋を支えてもらうつもりなのは間違いない」(前出・担当記者) おかみさんの仕事は多忙だ。日々の買い出し、チャンコの用意はもちろん、力士の健康管理や後援会の仕切り、部屋の金庫番も務める。 二所ノ関一門のおかみさんのひとりはこう言う。「二所ノ関部屋の先代(元大関・若嶋津)のおかみさんは元歌手の高田みづえさんですが、お高くとまらずに部屋の切り盛りに尽力された。おかみさんは、“でしゃばらず、目立たず”が鉄則で、厳しい指導に耐える若い力士を励ますのが役割とされます。一方で、優しいばかりでは強い力士が育たなくて部屋の経営が回らないから、お尻を叩く役割が必要になることもある。単に“陰ながら支える”だけでは務まらないこともあるんです」 6月の部屋開きで“お披露目”があるのか、2人はどんな役割分担になるのか。“新しいおかみさんの在り方”にも注目だ。※週刊ポスト2022年5月20日号
2022.05.12 07:00
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 那須川天心vs武尊に「反社」トラブルほか
「週刊ポスト」本日発売! 那須川天心vs武尊に「反社」トラブルほか
 5月9日発売の「週刊ポスト」は、スクープ満載の必読号! 格闘技ファンならずとも注目する那須川天心vs武尊の「6.19頂上決戦」に水を差す衝撃トラブルをスクープする。最下位に低迷する阪神タイガースの矢野監督には「自己啓発セミナー傾注」の驚愕証言が。さらに、秋篠宮皇嗣の「小室圭さんはパラリーガルのままでよい」という肉声も明らかにする。連休ボケも吹き飛ぶ破壊力抜群の一冊です。今週の見どころ読みどころ◆那須川天心vs武尊「仕掛け人」に「反社交際音声」流出トラブルキックボクシング界の「頂上対決」がついに実現することになった。那須川天心は41戦全勝、武尊は40勝1敗で、ともに史上最強の呼び声が高い。その二人がついに初めて対戦する。ところが、その一戦を実現させた名プロモーター、RIZINの榊原信行CEOの「反社交際音声」が流出し、雲行きが怪しくなってきた。詳細は本誌でお読みください。◆阪神・矢野監督が傾倒する自己啓発セミナー講師低迷する阪神の球団内で、矢野監督の「ある言葉」に疑問の声が高まっている。インタビューなどでやたらと連発する「波」「ビッグウェーブ」という発言は、実は同氏が傾倒する自己啓発セミナー講師の影響なのだという。その人物は「予祝メンタルトレーナー」で、「スーパーブレイントレーニング認定1級コーチ」だという。矢野氏の数々の奇行も証言され、勝てない虎の危ないチーム事情が見えてきた。◆秋篠宮の告白「父に冬の池に投げ込まれました」皇族の肉声が公になる機会は少ない。まして、公式の記者会見以外の発言となれば、ほとんど目にする機会はない。長女・眞子さんの結婚をめぐって批判も受けた秋篠宮皇嗣と30年来の親交があるジャーナリスト・江森敬治氏は、世間で報じられる秋篠宮像が自分の知る姿とあまりにも違うことから、異例のインタビュー本『秋篠宮』を書いた。その内容をいち早く公開する。小室圭さんについては、「パラリーガルのままでよいですよ。いまのお仕事が定職ですよ」と語り、さらには幼少時に父(上皇)に冬の池に投げ込まれたという仰天エピソードも披露している。◆佐野史郎「多発性骨髄腫で死にかけて復帰するまで」全告白昨年5月、多発性骨髄腫と診断されて仕事から離れた佐野史郎が、この1年間に何があったのか詳細に告白した。辛い闘病と仕事への思いを明かしたうえで、「やはり一瞬一瞬を味わうことに勝る幸せはない」と語った。◆知床沈没事故「ロシアが本気だったなら漂流者を見失うはずがない」船体が見つかっても行方不明者はいまだ多数。海流から推測すると、犠牲者が漂流したとすればロシアが占拠する北方領土周辺に流されてしまった可能性がある。4月末にロシア国境警備局から海上保安庁に、「漂流者を発見したが、荒天で見失った」と連絡が入ったが、海洋学の専門家は、「積極的に探しているなら救命胴衣を着けた漂流者を見失うとは考えにくい」と疑問を呈した。◆対局を前にした宿敵・永瀬拓矢が藤井聡太の師匠・杉本八段と“聡太対談”藤井聡太竜王と、宿命のライバルである永瀬王座が初めてタイトル戦(棋聖戦)で激突する。それを前に、永瀬王座と杉本八段が対談した。二人が杉本八段の研究室で練習将棋を重ねるようになった経緯から「忘れ物事件」まで、棋界の秘話が次々と飛び出した。◆日本を支配する10大新宗教の「カネと票」創価学会はじめ、日本を代表する10の新宗教の集金力や集票力、政治的スタンスなどを徹底解剖する。今回行ったアンケートでは、「岸田政権を支持するか」「防衛力強化に賛成か」「4回目ワクチンに賛成か」といったキワドイ質問もぶつけた。◆「横浜高校の野球部監督による暴言とイジメで退部」告発の波紋元プロ野球選手の小野剛氏がFacebookで爆弾告発した。横浜高校野球部で将来の主砲と期待された次男が退部を余儀なくされたのは、監督による暴言とイジメがあったからだと訴えたのである。名門野球部で何が起きているのか――。◆元稀勢の里「おかみさん隠し」はいつまで続く?今年1月に結婚したことを隠してきた元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方だが、ついにマスコミにバレて公表した。しかし、お相手の写真すら提供せず、いまだ謎が多い。部屋持ち親方の妻であれば、通常は「おかみさん」として部屋の切り盛りを支えるものだが、あまりに徹底した「おかみさん隠し」に周囲も困惑している。◆ロシア「経済危機」は北方領土を取り戻す最大のチャンスだ筑波学院大学の中村逸郎・教授は、ウクライナ戦争によるロシアの経済危機が北方領土を取り戻す契機になると分析する。すでに北方領土に住むロシア人たちの生活は破綻寸前になっており、日本の支援なしには立ちいかなくなるのも時間の問題だという。◆「無添加」表示禁止でますますはびこる「危険な食品添加物」リスト消費者庁は3月、「食品添加物表示制度」を改正し、「無添加」や「〇〇不使用」の表示が禁止された。「法律で認められた添加物を使っている食品が危険だという誤解を与える」からと言うのだが、これによって手間と技術をかけて添加物を減らしている業者は窮地に追い込まれている。このままでは、そうした食品は市場で淘汰され、添加物だらけの食品ばかりになってしまう。この改正の問題点と、日本以外の国では「危険」とされている添加物を取材した。◆<袋とじ特集>これは嵐の前の静けさか……「地下天気図」に異常アリ!「地下天気図」とは、東海大学海洋研究所の長尾年恭・客員教授が開発したもので、地下の地震活動をビジュアル化したマップだ。その最新データでは、大地震の前兆になることがある「静穏化」エリアが列島周辺に4か所あることが示されている。逆に、顕著な「活発化」を示したエリアもあり、こちらは1年半前から何らかの理由で地面が隆起し続けているという。◆ついに逮捕者を出した「日本版Qアノン」を直撃!「Qアノン」はアメリカで広がった陰謀論者の集団で、トランプ前大統領を熱烈に支持して過激な活動を繰り広げた。ワクチン懐疑論でも知られ、「コロナはでっち上げ」と主張する。その「日本支部」を名乗る同調者たちが、ついに事件を起こした。ワクチン接種を行う病院に乗り込み、建造物侵入の容疑で逮捕されたのだ。メンバーを直撃すると、「コロナウイルスの存在は証明されていない」「今のバイデンは別人が入れ替わっている」などと、荒唐無稽に思える主張をまくしたてた。◆<撮影・岩合光昭>愛犬&愛猫の「老いじたく」事典現代はペットも長寿化、高齢化が進んでいる。犬も猫も10年生きるのは当たり前、20歳という超高齢も珍しくなくなった。それだけに、老いたペットへのケアや、心身の障害を負った際の対処が大事になっている。愛犬、愛猫の「異変」の見つけ方や治療法、さらには介助器具や老犬ホーム事情まで、添い遂げるための知識と心構えをまとめた。※全国の書店、コンビニで絶賛発売中!
2022.05.09 07:00
NEWSポストセブン
浅草を選んだ狙いは?(時事通信フォト)
元横綱・白鵬が浅草で“部屋新設” 理事候補・稀勢の里への対抗心か
 元横綱・白鵬の間垣親方が動き出した。現在は宮城野部屋付きの親方だが、8月には宮城野親方(元前頭・竹葉山)が定年を迎え、東京・墨田区にある部屋を継承するとみられている。「その白鵬が、自らの部屋のために浅草(台東区)の料亭の土地・建物の購入を決めたと『週刊文春』で報じられた。料亭は昨年7月に閉店し、今年に入って物件は一度、不動産会社が買い取っている状況です」(担当記者) 土地は97坪、建物は1990年に建てられた地下1階、地上5階の全館数寄屋造りで、「4億~5億円の物件」(同前)とされる。 現役中から言動で物議を醸し、引退後も銀座にガラス張りの部屋を作るなどと囁かれたものの、浅草に落ち着いたことには“計算”がありそうだ。「執行部に睨まれ、『間垣』襲名の際は“ルールやマナーを逸脱しない”といった誓約書にサインまでさせられた。そのため場所中も場内警備などの業務を確実にこなし、ファン対応も丁寧。8月の部屋継承に向け、優等生を通して理事会で横槍を入れさせないつもりでしょう」(前出・担当記者) 銀座のガラス張りの部屋では、“優等生”にならないということのようだが、浅草を選んだのは他にも理由がありそうだ。「日本橋界隈の物件にも興味を示すなど、白鵬は国技館周辺の下町で探していた。将来の理事長候補と目される元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方を意識してのことでしょう」(若手親方) 元・稀勢の里は出身の茨城県牛久市に近い阿見町に300坪の土地を購入し、5月に新しい二所ノ関部屋を完成させる。「ミーティングルームや2面の土俵を設置するなど、既成概念に縛られない部屋を目指す稀勢の里にとって、限られた資金で広大な敷地を手に入れるために茨城にする必要があった」(同前) 一方で、国技館までは1時間半もかかる。「両国から離れすぎた場所に部屋を開くことには、協会内で“弟子のことを考えていない”といった批判もある。資金力のある白鵬はそういった声を把握したうえで、都心に部屋を構えて協会内での求心力を高めようとしているのだろう」(同前) アクセスのいい都心か、広々とした郊外か──かつて番付の最高位で対峙した2人の対照的な“物件選び”の結果はいかに。※週刊ポスト2022年2月18・25日号
2022.02.09 11:00
週刊ポスト
元白鵬・間垣親方 外国出身親方らの勢力まとめて協会の主流派狙いか
元白鵬・間垣親方 外国出身親方らの勢力まとめて協会の主流派狙いか
 日本相撲協会では、初場所のあとに行われる2年に一度の理事選をめぐり、様々な思惑が交錯している。「二所ノ関」襲名が決まった元横綱・稀勢の里の荒磯親方(35)に、現役時代のイメージのよさを生かして、将来の理事長にしようという動きがある。 次の理事選でいきなり理事とはいかないが、職務分掌で要職に抜擢し、スピード出世となるはずだと言われている。協会の主要派閥がそうした青写真を描くことを急ぐ背景には、元横綱・白鵬の間垣親方(36)の存在があるとみていい。 現在は宮城野部屋付きの親方だが、師匠の宮城野親方(元前頭・竹葉山)は今年8月に65歳の定年を迎える。再雇用で70歳まで協会に残るにしても、「間垣」と「宮城野」を交換して、元・白鵬が宮城野部屋を継承するとみられている。「協会執行部は、部屋持ち親方となった白鵬が“第2の貴乃花”になるのが恐いのでしょう。白鵬を慕う力士や若手親方は多く、“協会はそのうち白鵬派と稀勢の里派に二分される”といわれているほど。資金力も豊富。傍若無人な言動を続けた白鵬が実権を握ることを協会執行部は警戒しており、わざわざ引退時に親方になる条件として、協会の指示に従うといった内容の誓約書に署名までさせました」(ベテラン記者)“包囲網”を敷かれているだけに、好き放題の振る舞いは難しそうだ。しかも、宮城野部屋が所属する伊勢ヶ濱一門は、角界に5つある一門のなかでも最も多くの部屋を抱える二所ノ関一門と比べれば“弱小派閥”である。「一門トップの伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士、61)は、日馬富士と照ノ富士という2横綱に加え、安美錦(現・安治川親方、43)ら個性豊かな力士を育てた実績があるのに、理事長の座には届かない。弱小一門の悲哀です。一門から出せる理事は2人が限界で、伊勢ヶ濱親方が退いた後の世代では、安治川親方、元大関・魁皇(49)の浅香山親方が理事候補で、白鵬はその次くらいの位置づけでしょう」(協会関係者) 角界では現役時代の最高位が引退後の処遇に影響するとされ、元横綱、元大関が理事や副理事になることも多いが、その一方で、元横綱の武蔵丸(現・武蔵川親方、50)や元大関の栃東(現・玉ノ井親方、45)、出島(現・大鳴戸親方、47)、千代大海(現・九重親方、45)、雅山(現・二子山親方、44)、琴欧洲(現・鳴戸親方、38)などは、出世はしていない。「一門内の人間関係のなかで、どうのし上がっていくかで左右される部分も大きいのです」(同前) ただ、そこにこれまでになかった要素として浮上するのが“モンゴル出身親方の連携”だ。前出・ベテラン記者が言う。「モンゴル人力士で最初に帰化して部屋持ち親方になったのは元関脇・旭天鵬(47)の友綱親方。その後は続々と帰化して引退後も協会に残るモンゴル出身力士が出ている。先代の高砂親方(元大関・朝潮、66)の定年後、一門の統帥部屋を継いだのはモンゴル出身の元関脇・朝赤龍(40)。昨年引退した鶴竜親方(36)に加え、現役の照ノ富士(30)、逸ノ城(28)らが次々と日本国籍を取得。年寄株の確保の目途もついているといい、将来的に他国の外国出身親方も含めて2ケタに迫る勢力となるのは確実だ」 そうした勢力をまとめ、元・白鵬の間垣親方が主流派にのし上がろうとしているのではないか──。「協会執行部にはそうした警戒心があるからこそ、白鵬の力を削ぎ、同世代の稀勢の里をスピード出世させたいのだと考えられるのです」(同前)「稀勢の里」という四股名は、18歳の新入幕の際に「稀な勢いで駆け上がれ」との願いが込められたものだが、親方として、ライバルを退けて勢いそのままに協会トップの座へ突き進むのか。※週刊ポスト2022年2月4日号
2022.01.26 07:00
週刊ポスト
激変に向かう角界勢力図
相撲協会で世代交代の動きが表面化 動き出した「稀勢の里理事長計画」
 初場所後、2年に一度の日本相撲協会の理事選がある。理事10人、副理事3人が定員で、立候補締め切りは1月27日だ。もともと協会の理事選は、5つある一門が候補を事前調整して無投票となるのが慣例だったが、2010年に貴乃花親方が一門を割って立候補する“貴の乱”で当選して以降、候補者が定員を上回って投票になることが続いていた。それが、貴乃花親方が協会幹部と対立の末に2018年に退職すると、2020年の理事選は6期ぶりの無投票となった。今回も各一門の事前調整が進められてきた。 ただ、「今回の理事改選は執行部の“世代交代”の第一弾になる」(若手親方)と注目されている。 現職理事では二所ノ関一門の尾車親方(元大関・琴風、64)、時津風一門の鏡山親方(元関脇・多賀竜、63)、伊勢ヶ濱一門の高島親方(元関脇・高望山、64)が定年のために理事を退く。とりわけ、協会ナンバー2の事業部長を務める尾車親方の理事退任は、大きなインパクトを持つ。 そこで注目すべきは、「二所ノ関」襲名が承認された元横綱・稀勢の里の荒磯親方(35)が、どのように関わるのかだ。現役時代のイメージがよい稀勢の里には、協会を背負って立たせたいという動きが加速していると言われている。「同じ二所ノ関一門から後釜が選ばれるが、さすがに引退してまだ3年の稀勢の里をいきなり理事にするのは、一門の他の親方衆の手前、憚られる。今回、二所ノ関一門は現職理事の芝田山親方(元横綱・大乃国、59)、花籠親方(元関脇・大寿山、62)に加え、新たに佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若、53)が理事となる調整がつけられた。 ただ、一門の看板を担う“二所ノ関親方”となった稀勢の里は、理事選後の職務分掌で要職に抜擢される見通し。現在は委員待遇年寄だが、理事選後には役員待遇委員となり、審判部副部長か巡業部副部長に起用されるのではないか」(前出・若手親方) 100人あまりいる協会の親方衆には「理事→副理事→役員待遇委員→委員……」といった序列があるが、委員待遇年寄から役員待遇委員となれば、親方としての序列は現在の81番目から、20番前後に一気にジャンプアップすることになる。「現在の理事は、今後数年で続々と定年を迎える。2年後の理事選で稀勢の里が理事になることを含め、世代交代は当然、急ピッチで進む」(同前) たしかに理事の面々を見ると、八角理事長(元横綱・北勝海)は58歳、伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)は61歳と定年が視野に入ってくる年代だ。出羽海一門の理事長候補 もちろん、大所帯の二所ノ関一門には、他にも現在副理事の高田川親方(元関脇・安芸乃島、54)をはじめ将来の理事候補が複数いる。「それでも、若手だけでなく古参の二所ノ関一門の親方衆からも稀勢の里を推す人が増えていくのは確実だ。稀勢の里の師匠だった鳴戸親方(元横綱・隆の里)は、本来なら二所ノ関一門から理事になれたタイミングで“貴の乱”が起きて機を逸し、翌年に急死。その無念を知る親方たちは、“弟子の稀勢の里を早く理事にしてやりたい”という思いがある」(二所ノ関一門関係者) 対抗馬の位置づけとなる高田川親方は、もともと“反・貴乃花”の急先鋒として執行部の評価が高かったが、貴乃花はすでに退職したうえに、いまの二所ノ関一門には旧貴乃花一門の親方衆も多く、「簡単に支持は集まらないだろう。今回の改選では副理事からも外れる」(同前)というのだ。「2年後に稀勢の里が理事になるとして37歳ですが、若すぎるという話にはならない。貴乃花が理事になったのは37歳だし、北の湖親方は34歳で監事(現在の副理事)、42歳で理事、そして48歳で理事長です。元・佐田の山の出羽海親方が理事になったのも35歳。協会の将来を担う親方であれば30代の理事就任、そしてその先の早い時期の理事長昇格にも現実味はある」(同前) カギを握るのは、二所ノ関一門と双璧をなす一大グループである出羽海一門の動向だ。「二所ノ関一門と出羽海一門は理事を3人ずつ輩出できる“数の力”がある。この2つの一門が手を組めば、10人の理事の過半数を占め、理事長の人選はそれで決められる」(協会関係者)というのだ。 その出羽海一門は、初場所3日目(1月12日)に国技館で一門会を開き、今回の理事候補には現職の出羽海親方(元前頭・小城ノ花、54)、春日野親方(元関脇・栃乃和歌、59)、境川親方(元小結・両国、59)を擁立し、副理事にも現職の藤島親方(元大関・武双山、49)を担ぐことになった。出羽海一門関係者が言う。「現職の理事は八角理事長と同世代なので、出羽海一門としては“世代交代”の後に藤島親方を理事長候補とするのが既定路線。60歳手前の八角理事長があと何年かで退き、出羽海一門のトップとなった藤島親方につなぎ、その後に稀勢の里が二所ノ関一門の統帥として40代で理事長になる流れが年代的にちょうどいい。2つの一門が組めばスムーズに進められる」※週刊ポスト2022年2月4日号
2022.01.25 11:00
週刊ポスト
将来を嘱望される存在になっているという(写真/共同通信社)
元横綱・稀勢の里が二所ノ関襲名 クリーンなイメージで協会背負う存在に
 2021年12月24日、相撲協会は、理事会で元横綱・稀勢の里の荒磯親方(35)の「二所ノ関」襲名を承認したと発表した。これにより荒磯部屋は二所ノ関部屋として新たなスタートを切った。「ガチンコ横綱だった稀勢の里の関係者からの評価は極めて高い」とするのは、元親方のひとりだ。「土俵での対戦経験がある若手親方やベテラン現役力士からは慕われているし、記者クラブ担当の親方としての仕事ぶりも評判が良く、テレビ解説が面白いのでNHK関係者のウケもいい。19年ぶりの日本出身横綱としての現役時代からの人気に加え、引退後は早大大学院でスポーツビジネスを学び、栄養面やトレーニングの知識も豊富だ」 今年完成予定の茨城・阿見町で建設中の新しい二所ノ関部屋では、異例となる“土俵を2面作る”という試みに乗り出し、力士一人ひとりの個性に合わせた指導を公言している。「伝統を守りながら、既成概念にとらわれない運営を目指す姿勢に、地元関係者を含め幅広い支援が集まっている」(同前)というのだ。 現役時代に所属していた田子ノ浦部屋の後援会関係者はこう語る。「二所ノ関親方の人柄に惹かれて集まった後援者のバックアップ体制は手厚い。九州場所では、大阪に本社がある住宅会社がわざわざ福岡に常設宿舎を建てた。常設宿舎が建てられるなんて、若貴時代の二子山部屋のようによほどの人気がないと実現しません。親方はまだ独身だが、部屋には現役時代に付け人だった36歳の序二段力士が移籍してきて、おかみさん不在のなかで、ちゃんこ番からマネージャー業まですべてを取り仕切っている。人望があるから、どんどん人が集まっている」 初場所後には同世代の人気力士だった中村親方(元関脇・嘉風、39)も、所属する尾車部屋の閉鎖に伴って二所ノ関部屋付きへと移籍する。「嘉風はいずれ独立を視野に入れているが、その前に“稀勢の里の相撲”を学びたいと意気込んでいる」(協会関係者)のだという。  そうして周囲に人が集まる元・稀勢の里が今回、襲名した「二所ノ関」は、角界に5つある一門のなかでも最も多くの部屋を抱える二所ノ関一門の統帥となる年寄株だ。「もともと『二所ノ関』を持っていた元大関・若嶋津が65歳の定年を迎えるにあたって、自身の部屋を継がせる放駒親方(元関脇・玉乃島、44)ではなく、元・稀勢の里との名跡交換を選択した。これは二所ノ関一門の中枢メンバーである尾車親方(元大関・琴風、64)、芝田山親方(元横綱・大乃国、59)、花籠親方(元関脇・大寿山、62)、それに元・若嶋津の4者で会談して、“稀勢の里を一門の顔として育てていこう。将来の理事長にしよう”と合意がなされたからだといわれているのです」(二所ノ関一門関係者) かつて、出羽海理事長(元横綱・佐田の山)の時代に“クリーン大関”として人気だった元大関・魁傑の放駒親方が重用され、その後、相撲協会が八百長や野球賭博の問題で危機に瀕した際、放駒理事長体制で乗り切ったことがあるが、「同様に現役時代のイメージがよい稀勢の里にも、早くから帝王学を授けて協会を背負って立たせるつもりだ」(同前)とされる。※週刊ポスト2022年2月4日号
2022.01.24 16:00
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 隠れ海底火山マップ完全図解ほか
「週刊ポスト」本日発売! 隠れ海底火山マップ完全図解ほか
 1月24日発売の「週刊ポスト」は、オミクロンの猛威で見落とされている重大ニュースを発掘する快進撃プレミアム号。太平洋を揺るがしたトンガの海底火山噴火は対岸の火事どころではない。日本近海には危険な海底火山がたくさんある。コロナでは、特に男性には衝撃の後遺症が報告された。実は感染歴のある本誌記者も……。中国、韓国の国内騒乱、テレビの番組再編で長寿番組が次々と消える真相、東証「プライム市場」創設で爆上がりする株、そして「新庄ビッグボス」の秘話まで、テレビ・新聞のコロナ一色にうんざりしているなら必読の一冊です。今週の見どころ読みどころ◆神戸大名誉教授の噴火予測「隠れ海底火山マップ」日本でも1.2メートルの津波が観測されたトンガの海底火山噴火では、火山近くでは15メートルに及ぶ巨大津波が襲っていたことも判明した。日本近海は海底火山の密集地帯でもある。大噴火が起きれば沿海部では膨大な犠牲者が出かねない。最新の知見でわかってきた海底火山の実態と噴火の確率を緊急リポート。◆新庄ビッグボスの母が明かした「剛志はサッカーのほうが上手でした」いよいよキャンプ目前のプロ野球。まずはビッグボスの手腕に注目が集まる。本誌は新庄の現役時代から両親の取材を重ねてきた(父は2011年に他界)。そのなかでは数々の「宇宙人秘話」が明かされたが、実はビッグボスを野球選手にしたかった父とは違い、母は本人が好きだったサッカーを続けさせたいと考えていたという。改めて直撃したところ……。◆衝撃! 本誌記者も頭を抱えた「コロナ後遺症でペニスが小さくなる」権威ある医学誌『ランセット』に掲載された衝撃の論文の真相に迫る。さまざま報告されているコロナ後遺症のなかに、「男性器が小さくなる」というものがあるというのだ。実は感染歴のある本誌記者の一人も同じ悩みを抱えていた。それは本当なのか? なぜそうなるのか? 記者には過酷な現実だが、小さくなるメカニズムは実際にあったのだ。◆『あぶさん』登場のスターたちが追悼告白「私とホークスの恩人・水島新司先生」『ドカベン』『あぶさん』などで人気を博した漫画家・水島新司氏が亡くなった。歴史に残る作品を数々生み出した功績はもちろんだが、心から野球を愛し、ことに『あぶさん』で描いたホークス(南海→ダイエー→ソフトバンク)への熱烈な想いでもつとに有名だった。同作品に実名で登場した往年のスター選手たちが、水島氏との思い出を語った。なんと、水島氏の地元・新潟への遠征では選手たちはすべて同氏のツケで食事し、帰りには全員に「越乃寒梅」が渡されたという。◆「二所ノ関」襲名で動き出した「稀勢の里理事長計画」初場所が終わり、角界の関心は近づく理事選に移った。あの「貴乃花の乱」以降、理事選そのものは再び各一門の談合による無投票システムに戻ったが、八角理事長体制の終わりが見えるなかで「次の理事長」をめぐる水面下の綱引きが活発化してきた。「次」にしてはあまりにも若すぎる元・稀勢の里の二所ノ関親方の処遇まで取り沙汰される裏には、やはり元・白鵬の間垣親方を抑え込みたい守旧派たちの思惑があった。◆ビートたけし「笑点はメンバー替えるより台本なしの生放送にしろっての」1月23日の放送回から、林家三平に代わって桂宮治が加わった『笑点』。敬愛する故・立川談志が生んだ国民的番組ではあるが、ビートたけしは今のあり方には手厳しかった。台本なし、生放送にしろと注文をつけつつ、そうなったら「大喜利はお題が出てから2~3分の沈黙」「お題は毎週ひとつになる」と毒のある予言も。別記事では、今回のような電撃交代がまた起きたら次は誰がメンバーになるのか、「5年後の笑点メンバー大予想」も発表!◆長寿番組が次々と消える「4月・テレビ番組大改編」の裏で何があった?民放でもNHKでも、この4月の番組改編は近年まれにみる「大手術」になりそうだ。その裏には変わりゆくテレビ界の事情があった。従来の視聴率に代わって評価基準になった「コア視聴率」とは何か? 増えるドラマ枠とネット配信の関係、ついに『紅白歌合戦』にメスを入れると発言したNHK会長の真意――業界にはとんでもない激震が走っていた。◆こじるりは「日本のテレビから消える前に中国デビュー」を狙っていた小島瑠璃子は愛らしいルックスと機転の利くトークでバラエティ番組の女王に君臨してきたが、本人は危機感が強く、新天地を求めて近く中国進出を狙っているという。すでにネイティブも驚く流暢な中国語を駆使し、ついに中国デビューのキーマンとなる「ある日本人」と中国語対談を実現するまで漕ぎつけた。◆チェックシート付き「白内障と緑内障」セルフケア・メソッド白内障は80代のほぼすべての人が発症するとされ、緑内障は中途失明の原因第1位。長寿社会ニッポンを悩ます目の2大疾病を自分でチェックし、発症を防ぐ方法を徹底解説する。楽しみながらできるトレーニングもカラーで図解。◆東証「プレミア市場」創設でプロが注目する極上銘柄40東京証券取引所は4月に生まれ変わる。これまで5つの市場に分かれ、「それぞれの特徴がわかりにくい」と批判されてきたが、それを「プレミア」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編する。日本を代表する大企業が揃う「プレミア」銘柄は、新しい上場条件を満たすためにそれぞれ大胆な改革を進めている。なかでも4月以降に値上がりが期待できる40銘柄を相場のプロが厳選した。◆グラビアで振り返る昭和の最強軍団「東洋の魔女」と鬼の大松1964年の東京オリンピックで金メダルを獲得した女子バレーボールチームは「東洋の魔女」と呼ばれて世界を震撼させた。その「魔女」たちを育てて率いたのが「鬼の大松」こと大松博文・監督だった。その過酷な練習風景から試合の名シーン、金メダルの歓喜、そしてその後の人生まで、懐かしい写真と秘蔵カットでお届けする。◆中国「五輪とオミクロン株」、韓国「大統領を決めるハゲ論争」日本との関係が冷え切っている2つの隣国では、それぞれ国内の戦いが激化している。中国では目前に迫った五輪を「大成功」と宣伝するためにコロナ封じ込めの最終段階に入っている。感染拡大を防ぐために市民を家に監禁し、病院に駆け付けた重病人を外で待たせて死亡させるなど、まさに「命より国の威信」の政治が行われている。一方の韓国では、3月の大統領選挙の焦点が「薄毛治療は保険適用にすべきか否か」になっている。その裏にはお寒い政治事情があった。◆これぞ受験生の星!「中卒の元ヤクザが44歳で慶応ボーイになった話」いよいよ受験シーズンも佳境だが、本誌は2年前に慶応大学に合格した異色の大学生にインタビューした。小学生から酒とタバコ、中学卒業後は暴走族からヤクザへと、絵に描いたような転落人生を送った男性は、2度の服役とヤクザ稼業から足を洗うための「ケジメ」を経て、ついに勉強に目覚めたという。アルファベットも書けなかった男性は、周囲の支えでメキメキと学力を伸ばし、ついに念願の慶応大学合格をつかんだ。受験生はもちろん、誰もが胸を熱くするヒーロー物語はぜひ本誌で。※全国の書店、コンビニで絶賛発売中!
2022.01.24 07:00
NEWSポストセブン
元横綱・稀勢の里がついに自分の部屋を持つ(時事通信フォト)
元稀勢の里 常識破りの新しい相撲部屋に「両国から遠すぎる問題」
 元横綱・稀勢の里(現・荒磯親方)が、いよいよ自分の部屋を開く。相撲協会は理事会で8月1日付での独立を承認。「荒磯部屋」は出身地である茨城県牛久市に近い阿見町に建てられる予定だ。序ノ口と序二段の力士4人と、行司1人を連れてのスタートとなる。「荒磯親方は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の修士課程に入学し、“新しい相撲部屋経営の在り方”をテーマに修士論文を出した。論文では『部屋に土俵を複数設ける』『稽古場にビデオカメラを入れる』『(角界の慣習である)1日2食を3食に変える』といった改革案を披露しており、本人は“大学院で学んだことを生かしたい”と意気込んでいる」(担当記者) 新しい部屋の最寄り駅はJR常磐線の「ひたち野うしく」駅で、両国まで1時間以上かかるが、「2面の土俵を作るなど、広い敷地の確保には都内では地価が高すぎた」(同前)のだとみられている。 NHK中継で饒舌な解説を披露する理論派だけに、弟子の育成に期待がかかるが、ある親方は「土俵を2面にするなんて奇抜なやり方で、うまくいくのか」と疑問を呈す。 たしかに、かつて50人の力士を抱えた二子山親方(元大関・貴ノ花)も本誌・週刊ポストの取材に「土俵が2つだと集中力が欠けて稽古が散漫になる。先輩の相撲を見るのも稽古のうち。力士が多くて稽古時間がないなら、夜中から始めればいい」と語っていた。また、別の若手親方は、「以前、起床後に牛乳とバナナを食べてから朝稽古をさせた部屋があったが、激しいぶつかり稽古ですぐに戻してしまう。あと、少しでも太るためにはやはり1日2食がベストだ」と話した。 さらに、独自の試みを実行するために選んだ「立地」への懸念もある。「国技館に近い両国界隈に部屋を構えることで、多くの出稽古が可能になり、力士は育つ。茨城のつくばみらい市にあった立浪部屋も、明生や豊昇龍といった有望な力士が出てきたから、出稽古ができるように台東区に移転する。元大関・雅山の二子山部屋も所沢市から葛飾区に移転したばかり。本場所中の移動の負担もあるし、デメリットのほうが多い立地ではないか」(ベテラン記者) 注目されるのは人気者の宿命。角界の常識をどこまでひっくり返せるか。※週刊ポスト2021年6月18・25日号
2021.06.09 07:00
週刊ポスト
貴乃花も2001年7月~2002年7月の間、7場所連続で全休した(時事通信フォト)
白鵬の6場所連続欠場、貴乃花や稀勢の里と同列に論じていいものか
 ついに“一人横綱”となった白鵬だが、すでに右膝を手術して5月場所の休場を決めている。6場所連続休場となっても平気でいられるのは“2人の前例”があるからなのか──。 その前例とは、元横綱の貴乃花と稀勢の里(現・荒磯親方)だ。ハワイ勢と対峙して一大ブームを巻き起こした貴乃花と、2017年にモンゴル勢が上位を席巻するなかで2019年ぶりの日本出身横綱となった稀勢の里は、どちらもキャリア終盤に長期休場があった。 貴乃花は7場所連続で全休(2001年7月~2002年7月)、稀勢の里は全休4場所を含む8場所連続休場(2017年5月~2018年7月)だ。白鵬が来場所を休んでも、6場所連続休場(全休は3場所)で、2人の休場記録よりも短い。 綱の重みを誰よりも感じてきた貴乃花は7場所連続全休明けの重圧を「土俵上ではもう1人の自分が上から見ている感じだった」(週刊ポスト3月8日発売号)と表現していた。改めて白鵬の延命の言い訳となっていないかを尋ねると、事務所を通じて「答える立場にありません」とするのみだった。 もうひとりの元・稀勢の里は、所属部屋に取材を申し込んだが、「お断わりします」とした。 ただし、貴乃花、稀勢の里と、白鵬を同列に論じることへの疑問もある。「貴乃花は右膝半月板損傷、稀勢の里は左の上腕筋と大胸筋の損傷という大ケガとの戦いで、克服できなければ引退という覚悟があった。一方の白鵬には、年寄株の確保という別の事情が垣間見える。ようやく引退した鶴竜も協会に残るための帰化の手続きがなかなか進まなかったことが背景にある。 協会の旧態依然としたルールが一因とはいえ、横綱在位中の休場日数は今場所前までで白鵬が202日間となり、貴乃花(201日)、稀勢の里(97日)を超えた。連続休場記録の言い訳がどこまで許されるのか」(ベテラン記者) 横綱の重みが、どんどん失われていく。※週刊ポスト2021年4月9日号
2021.03.31 16:00
週刊ポスト
同じく休場が相次いだ鶴竜は引退を表明したが…(写真/共同通信社)
6場所連続休場の一人横綱・白鵬 危機感が伝わってこないのはなぜか
 ついに白鵬が“一人横綱”となった。重責を一身に背負うことになったが、すでに右膝を手術して5月場所の休場を決めている。6場所連続休場となっても平気でいられるのは“2人の前例”があるからなのか──。 3月場所11日目、中途半端なタイミングで横綱・鶴竜が引退発表した。「場所後に横綱審議委員会が最も重い『引退勧告』を出すとの情報が駆け巡った。過去にそこまでいったのは朝青龍の暴行事件だけ(勧告が出る前に引退表明)。勧告が出たのを受けて辞めるのは引退後にマイナスになると説得され、引退へ傾いたのではないか」(担当記者) ただ、昨年の11月場所後、鶴竜と一緒に横審から「注意」勧告を受けた白鵬からは、危機感が伝わってこない。 春場所は2連勝のあとの3日目から、右膝のケガを理由に途中休場すると、すぐに手術を受けた。「NHKに主治医が登場し、“リハビリなどに最低2か月は必要”とコメント。復帰は7月場所になることが既定路線となった」(担当記者)のである。 これまでは2人セットで“休みすぎ”を批判されてきたが、これからは白鵬だけが責めを負うことになる。それなのになぜ、早々に「来場所も休む」と言えてしまうのか。貴は7場所、稀勢は8場所 ある若手親方は、「そもそも白鵬は鶴竜と同じに扱われるのが不満だった」と話す。「白鵬の1月場所休場は、新型コロナ感染が理由でした。他の力士もコロナ関連での休場では番付が下がらないから、それと同様に“連続休場にカウントするのはおかしい”といった考えになるのではないか。3日目から休場した3月場所では、初日、2日目を連勝。“土俵に立てば一番強いのだから、辞める必要はない”という自信もあるのだろう」(若手親方) 引退後も協会に残るのに必要な「年寄株」を巡る問題も白鵬の行動に影響を及ぼす。本誌は前号で、初場所中のスキャンダルが発覚して時津風親方(当時、元前頭・時津海)が退職に追い込まれたことで、「間垣」が空き名跡となり、白鵬が取得に動いている情報を報じた。「横綱については引退後5年間、現役名で協会に残れる特例があるものの、白鵬は5年後に継げる株を確保できていない。そこで、協会を追われるように去った元・時津海が『間垣』を白鵬に譲る話が取り沙汰されたが、ここにきてまた状況は動いている。元・時津海の長男が5月場所で新弟子検査を受け、時津風部屋に入門することが固まった。そうなると、一門外への流出を嫌がる時津風部屋の意向には逆らいにくい。一門が違う白鵬は、今回も株を手に入れられないのではないか」(同前) さらなる延命が必要ななか、格好の口実となる「前例」がある。元横綱の貴乃花と稀勢の里(現・荒磯親方)だ。 ハワイ勢と対峙して一大ブームを巻き起こした貴乃花と、2017年にモンゴル勢が上位を席巻するなかで19年ぶりの日本出身横綱となった稀勢の里は、どちらもキャリア終盤に長期休場があった。 貴乃花は7場所連続で全休(2001年7月~2002年7月)、稀勢の里は全休4場所を含む8場所連続休場(2017年5月~2018年7月)だ。白鵬が来場所を休んでも、6場所連続休場(全休は3場所)で、2人の休場記録よりも短い。「白鵬側からすれば、日本人横綱に許されて、モンゴル出身者には許されないのか、という話になる。白鵬は東京五輪に執念を持っており、開会式で土俵入りをしたいと言い続けてきた。東京・墨田区の聖火ランナーにも選ばれており、7月19日に走る予定。7月場所の千秋楽翌日だから、1場所休んで劇的に復活し、トーチを掲げるつもりではないか」(ベテラン記者)※週刊ポスト2021年4月9日号
2021.03.29 16:00
週刊ポスト
正代と朝乃山カド番で「ドル箱の大関昇進パーティ」がピンチ
正代と朝乃山カド番で「ドル箱の大関昇進パーティ」がピンチ
 11月場所は5日目から正代(29)が休場。初日から休んでいた白鵬(35)と鶴竜(35)の両横綱、右肩負傷で3日目から休場した大関・朝乃山(26)を含め、2横綱2大関が土俵から姿を消した。 正代は来場所(初場所)をカド番で迎えることになった。「2場所連続負け越しで大関陥落」の現行制度が始まった69年7月場所以降、新大関がいきなりカド番を迎えたケースはこれまで、前の山、大受、増位山、曙、千代大海、武双山、雅山、栃ノ心、貴景勝の9人。そのうち、連続負け越しで陥落したのは武双山と貴景勝の2人だ。 貴景勝は、昨年の3月場所で大関昇進を決めたものの、5月場所4日目に右膝を傷めて翌日から休場。その後8日目に再出場するも、3勝4敗8休に終わった。翌7月場所は無理に再出場させたことで批判を受けた千賀ノ浦親方が、「膝は完治していない。出場は無理」との理由で初日から休場させ、貴景勝は関脇に陥落した。武双山は2000年の5月場所(全休)と7月場所(4勝11敗)の連続負け越しで陥落した。だが、武双山も貴景勝も陥落直後の場所で10勝以上を挙げ、1場所で大関に復帰してみせた。 次の場所でカド番を迎える正代にも同様の“試練”が待ち受けるが、当人以上に気が気でないのは所属する時津風部屋の関係者たちだという。「横綱や大関への昇進は部屋の名誉であると同時に、集金のための大イベントです。2017年に横綱・稀勢の里と大関・高安が誕生した田子ノ浦部屋では、5月に稀勢の里、9月に高安の昇進パーティが行なわれ、それぞれ1500人、1000人がお祝いに駆けつけました。会費が1人3万円としても、それぞれ4500万円と3000万円。それに加えて太いタニマチ(後援者)からは100万円単位のご祝儀をもらえる。 しかも時津風部屋は伝説の名横綱・双葉山の流れをくみ、理事長も輩出した角界の名門。後援会組織も屈指の大きさです。正代の昇進パーティはとんでもないドル箱行事になるはずですが……」(相撲協会関係者) ところが、今は新型コロナ禍で相撲協会が全協会員に無用な外出禁止を通達しているため、大規模なイベントなど開けない。状況が改善しないまま来場所で陥落してしまえば、昇進パーティ自体が「幻」になってしまう。「引退相撲の祝儀は“退職金代わり”という意味合いがあるので本人の取り分が多いが、昇進パーチィは親方はじめ部屋の功績も祝う会なので、収入は“部屋と力士の折半”が角界の伝統。つまり、部屋にとっては一番おいしいイベントです。時津風部屋としては、何が何でも正代には大関に踏みとどまってもらいたいと祈っているでしょう」(若手親方) 来場所にカド番を迎える朝乃山も正代と同じ状況にある。朝乃山が大関昇進を決めたのはコロナ「第1波」の真っ只中に無観客で行なわれた今年の3月場所だったため、やはり昇進パーティは“無期限延期”状態だ。「朝乃山が所属する高砂部屋では、高砂親方(元大関・朝潮)が11月場所後に定年を迎える。参与として再雇用されて協会に残るものの、部屋を持つことはできなくなるため、高砂部屋は後継者に譲る。朝乃山の昇進パーティの恩恵にあずかれないばかりか、自身の定年パーティさえ開けないので高砂親方は泣きっ面に蜂ですよ」(同前) 崖っぷちの両大関は、自分を育ててくれた親方の「カネの不安」を解消できるだろうか。
2020.11.15 07:00
NEWSポストセブン

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