『ひらけ!ポンキッキ』の初回放送(1973年4月2日)。(C)GACHAMUKKU(C)GACHAMUKKUガチャピンとムックは、現在の姿とあまり変わっていない

『ひらけ!ポンキッキ』の初回放送(1973年4月2日)。ガチャピンとムックは、現在の姿とあまり変わっていない(C)GACHAMUKKU

「番組が『ポンキッキーズ』に変わるとき、上層部から下された命題が“ヒット曲を出せ”でした(笑い)。そこで、子供はもちろん、大人が聴いてもいいと思える曲を作ろうというコンセプトで、さまざまなアーティストに依頼をしました。特に1994年は、『歩いて帰ろう』(斉藤和義)、『ロックン・オムレツ』(森高千里)、『パレード』(山下達郎)など、いまも色あせない曲の宝庫です」(山田さん)

 音楽でいえば、『ひらけ!ポンキッキ』は、子供番組に洋楽を取り入れた先駆けでもあった。

「ミニコーナーでビートルズの楽曲をずっと流していて、それを聴いていた子供たちが、後に“あれがビートルズか!”と知るわけです。日本にはいくつかの『ビートルズ世代』があるそうですが、その1つが、ポンキッキで聴いた世代だというのは、業界では有名です」(山田さん)

 現在は、『ガチャムク』と名前を変えて放送中だが、番組名が変わってもなお、彼らが愛され続ける理由はどこにあるのか?

「ガチャムクは、いまや3〜4世代にわたり親しまれる存在ですが、時代を経ても、そのキャラクターは初期の頃からの『おっちょこちょいのガチャピン』と『のんびり屋のムック』そのまま。そこが、50年活躍できている理由かもしれません。

 ムックが“これからはネットの時代ですぞ”と言って始まったYouTubeでは、世界を目指し、面白いことにどんどん挑戦しています」(石橋さん)

 100周年では、「世界のガチャムク」になっているかも?

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2023年6月15日号

『ひらけ!ポンキッキ』の初回放送(1973年4月2日)。ガチャピンとムックは、現在の姿とあまり変わっていない(C)GACHAMUKKU

現在BSフジで放送中の『ガチャムク』のメインMCは、鈴木福とガチャピン、ムック(C)GACHAMUKKU

50以上のスポーツに挑戦してきたガチャピン。ラートに挑戦(C)GACHAMUKKU

50以上のスポーツに挑戦してきたガチャピン。ラートに挑戦(C)GACHAMUKKU

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